アラサー真っ盛りの恋愛コラムニストがなんとなく検索してみた妊活。そこで出会った衝撃の一文とは⁉︎/そろそろいい歳というけれど
20代後半になると感じ始める将来への漠とした焦燥感。日々充実しているけれど、私の人生、これでいいんだっけ?
昼はしがない会社員、夜は東大卒の夜遊び職人…。人気の恋愛コラムニスト、ジェラシーくるみさんの新刊『そろそろいい歳というけれど』が発売になります。恋愛・結婚・出産・仕事・お金など、将来に迷うアラサーのもやもやと悪あがきを31のテーマをもとにまとめた一冊。
第2章では、子どもを授かること・産むことに対する複雑な感情やキャリアに大きな影響を与える育児について、そして妊娠適齢期や不妊治療に関しても詳細に綴られています。そんな第2章より”30歳からじゃ遅い? 甘くなかった不妊治療”を先読み!
衝撃のとある「年齢」にスマホを置いた…
ここ1年で周りの友人知人が立て続けに妊娠・出産したこともあり、なんとはなしに「妊活開始年齢」について検索してみた。 上のほうにサジェストされたサイトで、子どもが2人欲しいなら27歳から妊活をスタートすべき!という文章が目に入り、私はそっとスマホを置いた。
脈を整えてから 「不妊治療」と検索ワードを入れ直し、新聞記事や論文、 YouTubeや漫画など様々な素材をあさり始めた。
「妊娠適齢期」なるものがあるとはいえ、今は令和。 未来の医療技術におんぶに抱っこして年齢にとらわれず好きなことをしたらいいじゃないの!とかつての私は思っていた。
今は産む気がなくても、若い頃の卵子を凍結しておけば、 凍結した時点と同じ妊娠率をキープできると聞いたことがある。
体外受精や顕微授精など、精子や卵子を体の外で取り扱う治療のことをART(生殖補助医療)と呼ぶが、ARTによって生まれた出生児数は約14人に1人(日本産科婦人科学会 「ARTデータブック2019年度版」)。
1クラスのうち2人の割合だ。
最強の必殺技のように見える「卵子凍結」だけど…
のんきな私は、これから先10年、子どもを産みたくなったタイミングで、卵子凍結や不妊治療などの医療の恩恵にあずかりまくろうと目論んでいたわけだが、そうは問屋が卸さないようだ。
“卵子凍結”なんて文字面だけは最強の必殺技に見えなくもないが、実はいくつもの穴がある。
まず、採卵の成功率の問題。膣から卵巣に針を刺して卵胞液ごと卵子を吸い取るが、一度にとれる卵子の数は1〜15個程度とかなり個人差が大きい。
1回の採卵で多くの卵を確保するためには、多くのホルモン補充 (注射や服薬)をする必要があるが、「OHSS (卵巣過剰刺激症候群)」などの合併症を引き起こす危険性などもあるため、一度にたくさんの卵子をとる方針を推奨しないクリニックもある。 合併症リスク回避のため、複数回にわたって採卵を行う人もいるという。
採卵後の卵子は、マイナス196℃の液体窒素で凍結保存することにより半永久的に保存が可能だが、融解して受精卵を作る際に温度差の影響を受けて卵子が破裂してしまうこともある。
マンガ/駒井千紘
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採卵時点ではわからない卵子の質や受精能力
また、採卵時点で成熟卵だった卵子の質(受精能力の高さ)に関しては蓋を開けてみないことにはわからず、将来の夫の精子の質も関係するため、そもそも受精自体が成立しない可能性もあるのだ。精子も卵子と同様に、加齢によって受精能力は低下する。
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昼はしがない会社員、夜は東大卒の夜遊び職人。恋愛や美容、女性の生き方についてWebメディアを中心に執筆。フォロワーから寄せられた悩みに答えるPodcast「ジェラシーくるみのぶったぎり!」を配信中。初の著書『恋愛の方程式って東大入試よりムズい』(主婦の友社)は、恋愛理論や人生哲学がSNSで話題となり、重版となった。Twitterのフォロワー数は約6万人。
Twitter @graduate_RPG48 Instagram @jealousy_krm
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