2ページ目(3ページ中) | 出産予定日は7月7日の七夕!男性不妊、顕微授精、400万超えの治療費…妊娠するまでの6年間の記録
新たなクリニックで再挑戦!顕微授精3回目
夫の仕事が決まるまでのんびり過ごしていた私は、自分がもう一度妊活をしたいと思うまで、治療は休むことにしました。その期間、会いたい友人や知り合いにたくさん会い、話したおかげで、また始めてみようかなと思えるように。本当に友人たちには感謝です。
治療を再開するときは、今までとは違うクリニックを選びました。
もともと行きたかったクリニックなのですが、働いていた職場と同じ建物内にあり通いづらかったのです。しかし、その病院が移転し、前職のお客さんにも会うこともなく通える状況になったため、思い切って変えてみることに。
そのクリニックでは低刺激法ではなく、たくさん卵子を育てる高刺激法を行うとのことでした。注射は1日おきと回数も多く、今まで以上に体に負担がかかることに不安はありましたが、夫と話し合いチャレンジすることに決めました。
地元に戻ったことで、クリニックまでは1時間の道のりです。何回か挫けそうになりましたが、看護師さんから「たくさん注射の痕があるけど、これは頑張った印だからね!」と励まされ、前向きに通うことができました。
「たくさん採れるんじゃないんですか!?」
こんなに頑張ったんだから、「たくさん採れるのでは?」と期待して挑んだ、3回目の採卵。結果は1個採れたのみでがっかり…。
「たくさん採れるんじゃないんですか?」と先生に聞いたところ、多嚢胞性卵巣症候群が原因とのこと。その1個は受精に成功したのですが、着床はうまくいかず結果は陰性。
精子の勢いも足りないから、途中で受精卵の成長が止まってしまう可能性があるとのことでした。その情報を聞いた私は夫に報告し、タバコをやめてもらうように説得しましたが、受け入れてもらえず…。本当に悔しかったです。
夫への不満が爆発した顕微授精4回目
そして顕微授精4回目。ここまで、夫からは一緒にクリニックに行くという提案はありませんでした。
たまに、私から夫に「一緒に来て欲しい」と伝え同行してもらうことはありましたが、通院すると診察や検査など半日かかるためどんどん不機嫌に。毎回どんな治療をしているのか、どんな思いで通っているのかわかってほしかったのですが…無駄でした。
そんなこともあり、私もイライラがフツフツと湧いてきたのです。
「せめて治療の内容くらい理解しようとしてよ!」と怒鳴りましたが、その後も「一緒に行こう」とは言ってくれることはありませんでした。
当時、親にも友達にも治療のことを話さなくなっていた私は、看護師さんに話を聞いてもらうこともたびたびありました。自分のことを知らないからこそ話しやすかったのです。
看護師さんは真剣に聞いてくれ、「私が怒ってあげる!」とも言ってくれました。実際に夫に伝えることはありませんでしたが、親身になってくれるクリニックに出会えて本当によかったです。
そんなメンタルでトライした4回目はうまくいくはずもなく…。
結果を聞くのが嫌だったので、判定日の前日にフライング検査をし、陰性を確認してからクリニックへ行きました。この周期がきっかけで、「もう治療をやりたくない。次の治療で結果が出なかったら終わりにしよう」と私の中で決めたのです。
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最後と決めた5回目の採卵。気力を振り絞った…!
そして5回目の採卵。「これで最後…」と心の中で決めていました。正直夫が子どもを望むなら別れてもいいとも考えていました。私にはもう気力も体力も残っていなかったのです。そんな状態でのぞんだ5回目は、レトロゾールとアンタゴニスト法を組み合わせた方法で今までで一番多い数の卵子が育っていました。
しかし、何回も喜んでは落ち込んでの繰り返しをしてきた私は「ここで喜んではいけない。もしかしたら、空砲かもしれない」と、常に最悪のことしか考えておらず、素直に喜ぶことができませんでした。
採卵当日、先生に「採ってみないとわからないから全部採るよ!」と言われ、いつもよりも5分ほど長く時間がかかることに…。10分ほどで終わると思っていた私は無麻酔で痛み止めの服用もしていなかったため、痛くて号泣。その結果、7個の卵子を採ることに成功しました。
採卵後のリカバリールームで、看護師さんから「先生がほめてたよ!たくさん採れたって」との報告してもらいました。
そして2個の受精に成功。他の人に比べたら少ないのかもしれないですが、私にとってはすごい出来事です!その後1つは凍結し、1つを戻したのですが、着床はしませんでした。
凍結した受精卵の写真。
いつも採卵と移植がセットだった私は、移植のみの周期ははじめてでした。
凍結胚のグレードはAAの胚盤胞。着床しやすいように、ハッチングもしてくれた凍結胚です。最後と決めていたことで、移植中はとても緊張していたのを覚えています。移植後は、何も気にせずにふだんどおり過ごしていました。
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