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【体外受精の排卵誘発】私でもできる?自己注射とは?どんな注射なの?メリットを知りたい!

2023/05/13 公開
2023/06/13 更新

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体外受精で行う排卵誘発に必要になる自己注射。自分で自分に注射を打つなんて、コワいし不安…。
どうやって注射器を扱えばいいの?どこに打ったらいいの?など、自己注射について、ていねいに解説します!

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自己注射のやり方プロセスを解説!

そもそも自己注射とは?

自己注射は体外受精の排卵誘発のための注射を、セルフで打つことです。

体外受精で複数の卵を育てるためには、排卵誘発剤の注射を毎日打つ必要があります。注射をする期間は、およそ1週間~10日間。

以前は、毎日通院して注射してもらう必要がありましたが、現在は自宅などで自分で注射を打つ、「自己注射」がふえています。
オーク住吉産婦人科でも約9割の女性が自己注射を選択しています。

体外受精の自己注射ってどんな注射なの?

排卵誘発剤の自己注射には2種類あり、シリンジタイプとペンタイプ。

シリンジタイプとは、薬液を調合し、注射器で吸い上げて打つ方法。

ペンタイプは最初から薬液が注射器内に入っていて、そのまま打つ方法で、こちらは糖尿病の治療で使われるインスリン自己注射の方法とほぼ同じです。

「ラクなのはペンタイプですが、価格がシリンジタイプより3~4倍ほど高いのがデメリット。当院ではシリンジタイプをおすすめし、ほとんどの方が選択されますね」(田口先生)

自己注射、私にもできる?

クリニックで事前レッスンに参加すればほとんどの人ができる!

オーク住吉産婦人科の体外受精での排卵誘発のスタンダードなやり方では、生理3日目あたりから排卵誘発剤の自己注射がスタート。そのかたの状態によって注射を打つ期間は異なりますが、およそ1週間~10日間にわたって、1日1回、毎日打つことになります。

病院で注射してもらう場合は、腕に打ちますが、自己注射で打つ場所は一般的にはおなかです。おへその下のあたりをつまんで打ちます。時間帯の指定はなく、朝でも夜でも、都合のよいときに打つことができるので、自分のスケジュールに合わせられるのは大きなメリットです。

また、多くのクリニックでは、自己注射の事前レッスンを行っていて、薬液作り方や注射の打ち方など、初心者でも安心して打てるよう、ていねいに教わることができます。

実際に自分でやってみると案外、スムーズ!

「当院では自己注射のやり方を解説した動画を作っているのですが、それを見るだけで、ほとんどのかたが打てるようになりますね。自分で注射を打つことにこわさを感じるかもしれませんが、いざやってみると、意外とスムーズにできるんですよ。
思っていたほど痛くないとおっしゃるかたが多いです。それでも不安な場合は看護師に相談してみてください。当院では、看護師による自己注射のオンラインレッスンも行っています」(田口先生)

自己注射によって、毎日通院する必要がなくなり、体外受精へのハードルが一つ下がるはず。不安がらずに、まずはトライしてみましょう。

【体外受精】自己注射のメリットとは?

メリット① 通院回数がぐんと減る

排卵誘発の方法によっても異なりますが、排卵誘発の注射は7~10回程度毎日打たなければならないため、連日通う必要があります。
自己注射なら、採卵までの通院回数は3回程度と大幅に減らすことができます。

メリット② 仕事や育児中のかたも自分のリズムでできる

クリニックで注射してもらう場合は、開院時間に合わせる必要があるため、仕事をしている人、育児中の人などは時間の都合がつきにくく苦労することも。
自己注射なら自宅で余裕のあるときに、いつでもできます。

メリット③ パートナーに頑張っている姿をアピールできる!?

体外受精は通院したり、薬を飲んだり、注射をしたりと、パートナーには見えない負担が大きいもの。
家でできる自己注射なら、注射を打っているところをパートナーに知ってもらえるので、自分の頑張りをアピールできるかも。

1回の自己注射で使うものリスト(シリンジタイプの場合)

自己注射に必要な薬剤や注射器のほか、消毒用のコットンや、注射後に体に貼るテープなども、すべてクリニックから受けとります。
自己注射、どんなものを使うの?
1回で 使うアイテムを解説します!

※注意※ 注射器や薬剤が入っていたアンプルは医療廃棄物としてクリニックで回収しますので、自宅で捨てないようにしましょう。

●アルコール綿
注射を打つところを消毒するためだけでなく、生理食塩液のアンプルを折る際にも使います

●針
1回の注射で太い針と細い針、2本を使います。太い針は薬液を作るとき用で、細い針は体に打つために使います。


⇑ 太いの


⇑ 細いの

●注射器
注射器の筒のことを「シリンジ」といいます。シリンジには針がついていないため、打つ前に針をつけて使用します。

●テープ
注射を打ったあと、傷の部分に貼るために使います。

●生理食塩液
お薬を溶かすために使う溶解液です。このガラス容器のことを「アンプル」と呼びます。

●お薬
粉末状になった薬剤が入っています。
この容器を「バイアル」といい、人によって1バイアルや2バイアルなど、使う薬剤の量は異なります。

●ゴミ入れ
ふたつきのタッパーやびんを自分で用意します

【自己注射】ちょっぴり高いけど、より簡単なペンタイプもあります

シリンジタイプの使うものを紹介しましたが、自己注射にはペンタイプも。
ペンタイプはあらかじめ薬液が注射器の中に入っているので、自分で薬液を作る必要がありません。また注射針もシリンジタイプにくらべて細く短いため、痛みも少ないという特徴があります。
値段が高くてもめんどうな手間を省きたい、痛くないほうがいい!というかたにおすすめです。

『赤ちゃんが欲しい 体外受精総力特集号』より

 

NEXT⇒⇒自己注射のやり方はこちらでチェック!

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川崎医科大学、兵庫医科大学大学院卒。日本生殖医学会生殖医療専門医、日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医、臨床遺伝専門医。2016年8月に、妊活をポジティブに乗りきるために知っておきたいポイントと、自らの顕微授精体験をつづった『ポジティブ妊活7つのルール』(主婦の友社)を出版。国内外での学会発表も精力的に行っている。

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