【体外受精を正しく知りたい】新鮮胚と凍結胚ってなにが違う?主流はどっち? | 不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし(赤ちゃんが欲しい)
MENU
不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 不妊治療コラム 【体外受精を正しく知りたい】新鮮胚と凍結胚ってなにが違う?主流はどっち?

【体外受精を正しく知りたい】新鮮胚と凍結胚ってなにが違う?主流はどっち?

2020/07/20 公開
2024/03/28 更新

画像ギャラリー

「赤ちゃんが欲しい」と考えている妊活カップルにとって、正しく理解しておきたい不妊治療法の一つ「体外受精」。

めざましい生殖医療技術の進歩により、「体外受精」はポピュラーな存在となっています。いまや18人に1人の赤ちゃんが体外受精によって誕生しているのを知っていましたか?

でも、「体外受精」はよくわからないことばかり。体外受精を検討しはじめた…、なかなか結果がでない…、あかほし読者さんから寄せられた「体外受精」について知りたいあれこれを、英ウィメンズクリニック塩谷雅英ドクターに伺いました。

体外受精の仕組み

体外受精は、卵子と精子をそれぞれ取り出して人工的に受精させ、育った受精卵を体内に戻す方法です。

排卵日にいきなり行えるものではなく、できるだけ質のよい卵子を取り出すために、注射や薬で卵巣を刺激して、卵子を卵巣内でしっかりと成熟させます。出典:『妊活 治療と生活アドバイス

あわせて読みたい記事→→体外受精ってどんな治療?治療の流れを正しく知ってトライしたい!【体外受精のキホン】

新鮮胚と凍結胚の違いは?戻しかたはどうやって決める?

今は凍結胚を戻すのが主流です

卵子と精子が受精し、できた胚(受精卵)をいったん凍結させたものが凍結胚、一度も凍結させていない胚を新鮮胚といいます。

受精卵(胚)を子宮に戻すことを胚移植といい、新鮮胚を戻すか、凍結胚を戻すかはその病院や医師の方針によっても異なりますが、今は凍結胚を戻すのが主流となっています。当院の場合、1年間に約1500人の赤ちゃんが体外受精で誕生していますが、9割が凍結胚。

なぜなら排卵誘発をすると、妊娠しにくくさせる過剰なホルモンがたくさん出るため、数日後に移植する新鮮胚移植では妊娠率がやや下がってしまうのです。また排卵誘発剤を使った後に新鮮胚移植し妊娠すると、赤ちゃんからHCGというホルモンがたくさん出て卵巣が腫れ、危険な状態になることもまれにあります。

あえて、新鮮胚移植をする場合って?

ただし、あえて新鮮胚移植をする場合もあります。凍結によって胚がダメージを受ける可能性がある方です。特に42歳を過ぎると、胚がもろくなっていますから、できるだけ負担をかけないよう、凍結・融解しない新鮮胚での移植をおすすめしています。

赤ちゃんが欲しい2020春』より


妊活スタート!治療の流れ

「赤ちゃんが欲しい」と思ったら妊活スタート。第一歩は病院探しから始まります。

1.まずはあなたにぴったりの病院を探す
>>病院検索はこちらから

●病院の診療時間もチェック!
自分のライフスタイルにあった診療時間のクリニックかも合わせて確認しましょう。
あかほしの検索機能を使えば、9時前に診察OK、18時以降も診察している、土日祝も診察している、など条件からも探すことができます。

2. 予約(WEB予約をクリック)
受診するクリニックを決めたら、予約をいれましょう。WEBで予約をできるクリニックも増えています。初診だけは電話などで予約のクリニックもあるので、確認しましょう。

3. クリニックに行く/問診票に記入
予約した日程にクリニックにいったら、まずは受付&問診票に記入。問診票には、最終月経の状態、生活習慣、既往歴など検査に必要な質問項目に答えます。生理中でもできる検査もあります。

4. 先生によるヒアリング
事前に記入した問診票を見ながら、医師と直接話す問診タイム。日ごろから気になっていることなどはここで質問を。過去の病歴や、流産・中絶経験などもつつみかくさず正直に答えることが重要です。

5. 内診&超音波検査
外陰部の視診や触診、腟鏡を使って腟内の状態確認を内診台の上で行います。外側からは見ることができない子宮や卵巣の内部は超音波で検査します。不妊治療における超音波検査は、内科の聴診と同様の位置づけだと考えましょう。

6. 血液検査&尿検査
血液検査と尿検査は、ほとんどのクリニックで初診の時に行われます。不妊の原因になる疾患が見つかればその治療が優先されるので、初診で調べるのが基本。

7. 会計・次回の予約
ひととおり検査が終了したら待合室に戻ります。その後、会計をすませて初診の検査は終了。検査結果が出るスケジュールを聞いて次回の予約をします。初診時の多くの検査は保険が適用されますが、保険適用の有無は確認しておくと安心です。

>>病院検索はこちらから

監修
監修

英ウィメンズクリニック理事長。1985年、島根医科大学卒業、同時に京都大学産婦人科に入局。体外受精チームに所属し、不妊の臨床に取り組む。1994年より2000年2月まで神戸市立中央市民病院に勤務。この間、兵庫県初の顕微授精児誕生に貢献。2000年3月、「英ウィメンズクリニック」を垂水駅前に開設。現在は、三宮の「英ウィメンズクリニック」、関西初の男性不妊専門クリニック「英メンズクリニック」、西宮北口の「英ウィメンズクリニックにしのみや院」等の計6施設の理事長を務める。 

X LINE
人気記事ランキング
  • 24時間
  • 月間
閉じる