卵巣を切除「わたしは、赤ちゃん産めないのかも…」“妊娠”をホンキで考えはじめた20代後半【ニッチェ・江上敬子さんの妊活#2】

お笑いタレントのニッチェ・江上敬子さんの妊活ふりかえり連載。今回は妊活する前の20代の頃に経験した「卵巣嚢腫」のお話です。当時は独身だったものの、“子ども”や“妊娠”を真剣に考える機会になったという理由とは?
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【ニッチェ・江上敬子さんの妊活ヒストリー】
28歳…卵巣嚢腫で片方の卵巣を切除
31歳…入籍
34歳…不妊専門クリニックにて妊活開始。
1年で10kgの減量を経て、体外受精へ
36歳…体外受精で第1子妊娠
38歳…体外受精で第2子妊娠
「赤ちゃん、産めないのかも…」という不安
私は20代後半の頃、卵巣嚢腫の手術をし、片方の卵巣を切除しました。
そもそも、卵巣嚢腫って、卵巣内にできる良性の腫瘍のこと。子宮内膜症嚢腫(チョコレート嚢腫)や成熟嚢胞奇形腫の割合が多いと言われているそうです。
大きくなった場合や悪性が疑われる場合は、手術が必要。私自身も回復手術をしたわけですが、術前にドクターから「卵巣嚢腫が左右のどちらかに見つかった人は、もう一方にも発見される可能性が高いです。そのため、子どもを望まないなら、いっぺんに2つの卵巣を切除してしまう人もいます」と言われました。
しかも、切除した腫瘍が悪性だった場合は、子宮も摘出しなくてはいけないケースがあると告げられ、大きな恐怖が襲ってきました。手術前に、全摘出を了承するサインもさせられたので、「私、赤ちゃんが産めなくなってしまうかも…」と怖くてたまらなかったです。
関連記事:「卵巣嚢腫」とは?症状や治療法、放置した場合の危険性を詳しく解説
第1子の妊娠をブログで報告したときの写真。ここにたどり着くまでにまだまだ長い道のりが…
卵巣嚢腫を機に自分の体をよく知るように
実際には、私の卵巣嚢腫は良性だったため、卵巣を片方切除するだけですみました。
ですが、卵巣が1つしかないということで、自分の中で“子ども”や“妊娠”を急に意識するようになりました。そのときは夫とまだ出会っておらず、結婚の予定もなかったんですけどね(笑)。
「卵巣を切除してしまうと、女性ホルモンのバランスが崩れ、ホットフラッシュなどの症状が出てしまう」と聞いたことがあって、不安に思っていましたが、実際にはそのような症状はありませんでした。
その後、その病院には経過観察で定期的にお世話になり、卵巣嚢腫がわかる前よりも自分のカラダ、とくに子宮や卵巣に関心を持つようになりました。
そもそも、女性にとって、婦人科に行くことはどうしても抵抗があると思うんです。だって、男性のドクターにお股を開くって、普通に考えたら恥ずかしいじゃないですか(笑)。
でも、病気を経験すると、そんなことは言っていられない。もし悪性だったら?とかネガティブなことを考えるし、命があることやドクターに感謝しかないですもん!
卵巣嚢腫になったことはショックだったし、経験しなくていいならしないほうが良かったけれど、今振り返れば、決して無駄なことではなかったのかなと思います。
実は、養子や里親も考えてました!
夫と結婚して4年目に妊活を始めたわけですが、私は最初から不妊治療に挑戦しようと思っていました。それは、自分が片方の卵巣を切除しているから。
もちろん、卵巣が1つないからといって妊娠ができないわけではないけれど、少しでも可能性が高い治療をスピーディーに選択していきたいなと。なので、定期検診に行った際に「不妊治療を始めたいんです!」と主治医に話し、不妊専門クリニックを紹介してもらいました。
大好きな相方・近藤さん。妊活中はスケジュールを変えてもらったり、迷惑をかけることも…
こんな風に迷いなく、不妊治療に向かって動けたのも、卵巣嚢腫を経験したからこそ。ちなみに私は万が一、子どもができなかったら、養子を迎え入れることや里親になることも考えていたんです。自分にできることを淡々と進めつつ、他の選択肢も持っておく。これって、妊活だけでなく、自分が前向きに生きていくための処世術でもあるかもしれませんね!
次のお話……「流れる可能性があります」初めての陽性から次の検診までの話へ続く
取材・まとめ/濱田恵理
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1984年生まれ。島根県出身。相方の近藤くみこさんとお笑いコンビ・ニッチェ結成。お笑いコンテスト「女芸人No1決定戦THE W」では、2年連続決勝進出。TBS「王様のブランチ」など、レギュュラー番組も多数。 著書に『ニッチェ江上敬子のダンナやせごはん』など。
公式ブログ→「おいしいはなし」
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