2ページ目(2ページ中) | 新型出生前診断って知ってる?妊娠中、受けた?妊活卒業生ママにリアルを聞いてみた!【体験談】
妊活メディア『赤ちゃんが欲しい(あかほし)』では、出生前診断について知っていたかどうか、受けたかどうかを卒業生ママに聞きました。実際に出生前診断を受けた人の体験談もお届けします。

「検討はした」「怖くて受けなかった」ママたちの声
「妊娠初期に産院の待合室にあった雑誌の記事で出生前診断の詳細を知りました。受けるかどうか検討はしましたが、夫とよく話し合い、自分たちの元に来てくれたわが子を、どんな状況でも責任を持って育てると決め、最終的には受けませんでした」(岐阜県・ATさん・28歳)
「妊活中にテレビや新聞で聞いたことはありましたが、詳しい内容は知りませんでした。赤ちゃんになにかあっても産みたいと思っていたので、受けてもいません。でも、受ける、受けないに関わらず、妊活する前に詳細を知る機会があればいいと思います」(岩手県・SKさん・41歳)
「医療関係の仕事をしていたので、出生前診断の詳細は知っていました。ただ、おなかの赤ちゃんに何かあった場合、産まないという選択をする可能性が0%ではなく、どんな子でも産みたいと思う気持ちがゆらいでしまうのではないかと怖かったので、受けませんでした」(岡山県・SHさん・31歳)
「妊活する前から、テレビなどで出生前診断のことは知っていましたが、流産のリスクを伴う検査もあるということだったので、受けていません」(埼玉県・MSさん・32歳)
「妊娠してから自分でいろいろ調べる中で、出生前診断についても知りました。受けるかどうか検討しましたが、もし陽性だったらと怖くて考えているうちに、妊娠後期になっていました。診断を受けるのは、勇気がいることだと思います」(福岡県・MTさん・28歳)
「出生前診断については、妊娠したときに自分で調べました。当時は33歳だったので、産院で35歳以上でないと受けられないと言われ、断念しました」(愛知県・HMさん・35歳)
「雑誌などで名称を目にすることはありましたが、聞いたことがあるなという程度。今回は、『どんな子でもわが子』と思っていたので受けませんでした。ただ、出産前にいろいろ情報収集ができるという点ではプラスだと思いますし、35歳過ぎてからの妊娠なら、検討したかもしれません」(東京都・MTさん・33歳)
「出生前診断については以前から知っていました。ダウン症の子は見ていてかわいいと思っていましたが、自分が育てられるかというと不安でした。それでも、もし陽性だったら中絶するかと考えると、どうしてもその選択はなく、この手で抱っこしたら『きっと何とかなる! 夫婦で愛して育てていける』と思い、診断は受けませんでした」(神奈川県・IYさん・38歳)
「妊活中に、すでに妊婦だった友人から聞いて知っていました。妊活の末に授かった子だからこそ、『どんな形でも会いたい』と思いましたし、万一陽性だったときに、中絶の選択はできないと思ったので、検討はしたものの受けませんでした。中絶の判断を下すには、夫婦だけでは荷が重すぎると感じます」(大阪府・NMさん・31歳)
「妊活の時点で35歳以上だったので、自分で妊娠について調べ、知っていました。私の場合は双胎妊娠だったので、2人分の命について考えるのは悩みが大きいと感じ、あえて受けませんでした。かといって、どんなことがあっても育てるという自信があったわけでもなく、40歳を過ぎていたら受けていたかも……。情報も少なく、自分で調べるしかなかったので、正しく知る機会があればと思いました」(福岡県・IFさん・37歳)
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「高齢妊娠した先輩から聞き、詳細を知っていました。ただ、費用が高く、夫婦で平日に面談を受けなくてはならなかったので、検討しただけで実際に受けることはしませんでした」(愛知県・MYさん・35歳)
「妊活中に妊娠についての書籍やテレビで知りましたが、とにかく費用が高く、情報も少なかったので、受けませんでした」(神奈川県・MHさん・38歳)
「テレビの特集番組を見て、妊活する前から知っていました。羊水検査には流産のリスクがありますし、中絶したら一生後悔すると思い、受けませんでした。疾患の可能性を知ったうえで産む選択をしても、精神的につらい妊娠生活になるので、“知らぬが仏”だと私は思います」(東京都・NMさん・29歳)
「妊娠・出産にまつわるドラマを見て知り、自分でも調べました。赤ちゃんのことについては気になりましたが、受けるのも、結果を待っている間も、もし万一陽性と言われたらと考えるのも怖かったので、受けませんでした。次回の妊娠で、もしそういう機会を与えられても、やっぱり受けないと思います」(愛知県・AMさん・32歳)
「妊活中に見たテレビドラマで知りました。主治医から35歳以上の妊娠での検査が多いと聞いたことと、検査を受けられる病院が近くになかったことから、検討はしたけれど受けませんでした」(長野県・SIさん・30歳)
「出生前診断のことは、妊娠して初めて知りました。当時通院していた産院から何も言われませんでしたし、年齢的にも20代だったので、受けなくてもいいと思いました。現在2人目を妊娠中ですが、もしなにか見つかっても産むことには変わりないので、今回も受けていません」(茨城県・AOさん・29歳)
「大学生のころ、テレビ番組で見て、内容を知っていました。妊娠当時は30代半ばでしたが、超音波検査で主治医から『問題ないのでは』と言われたので、受けませんでした。もし受けるなら、陽性だった場合どうするかを考えて受けたほうがいいと思いました」(滋賀県・MSさん・36歳)
「妊娠してからいろいろインターネットで調べていて、知りました。でも、どんな子でも授かった子を大切にしたかったので、受けませんでした」(北海道・RNさん・35歳)
実際に出生前診断を受けたママたちの声は?
「流産を経験してから自分で妊娠について勉強し、出生前診断についても知りました。流産経験があるため、妊娠初期と中期に超音波検査と採血を組み合わせて行う“胎児ドック”を受けました。結果は陰性で、その後安心して過ごせたので受けてよかったと思っています。ただ、そのときは、『もし陽性だったら中絶する』と決めていたのですが、1人目を出産後は、多分そういう選択はできないだろうと思うようになりました」(埼玉県・YHさん・29才歳)
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「妊娠前にテレビでドキュメンタリー番組を見て、出生前診断の内容を知っていました。妊娠したときの年齢が35歳以上だったので、先のことを考えると不安で、羊水検査まで受けました。結果、安心して妊娠生活を送ることができました。でも、羊水検査のリスクや費用のこともあるので、35歳以上でなければ受けなかったかもしれないとも思います」(岐阜県・KYさん・43歳)
「妊娠するまで出生前診断について全然知りませんでしたが、妊娠当時30代半ばだったため、主治医と夫と私の3人でよく話し合った末、母体血清マーカー検査(クワトロテスト)を受けました。おなかの赤ちゃんになにかあったらと思うと眠れないほどドキドキしましたが、確率は低いと言われてホッとしました」(東京都・YTさん・37歳)
「ニュース番組で出生前診断のことを知りました。私自身は超音波検査と血液検査を組み合わせた検査を受けましたが、もしおなかの赤ちゃんの疾患がわかったときに『検査を受けなければ良かったかも』と思ってしまいそうなら、受けないほうがいいと思いました」(香川県・YTさん・32歳)
アンケートからわかったこと~「出生前診断」を知っていたママが大半。一方で…
アンケートを集計してみると、出生前診断について妊活中から知っていたというママが大半で、妊活前から知っていたというママもちらほら。その一方で、「情報が少ないので正しく知る機会が欲しい」「どこに相談すればいいのかわからない」というコメントも見られました。
そんな妊婦さんたちの声を受けて、このたび妊娠・出産・出生前診断などについて、気になっていることを知ることができる「妊知る.jp」というサイトができました!
このサイトは、2013年にNIPTを導入するにあたって作られた「NIPTコンソーシアム」のメンバーを含む、出生前診断に精通した産婦人科医、小児科医、認定遺伝カウンセラーなどの専門家が執筆しています。
出生前診断以外にも、妊娠の進み方や妊娠前に知っておきたいこと、不妊症や不妊治療、流産、妊娠中に行う検査のことなどについての情報も満載です。
やがて授かる赤ちゃんのためにも、ママやパパとなる自分たち自身のためにも、妊娠・出産について正しく知ることが大切です。妊娠がわかってからあせることがないよう、妊活中の今のうちから知っておきましょう。
「妊知る.jp」執筆医師団
厚生労働科学研究「出生前診断実施時の遺伝カウンセリング体制の構築に関する研究」班
取材・文/荒木晶子
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