わが子が卵だった姿を見られるのは体外受精の特権。キラキラの卵を移植して「今、おなかの中にいるんだ」って【100人の妊活・不妊治療記#008】
わが家を選んでくれた『ボス・ベイビー』。夫婦仲よくを心がけ、待ち続けました
画像ギャラリー2回目の体外受精で子どもを授かったのは、私(えりっさ)が32歳のとき。保険適用前だったけど、思い切って体外受精に踏み切った決断が、妊娠の決め手になりました。わが子が卵だったときの写真を見るたびに、今も胸がいっぱいになります。
【えりっささんの妊活まとめ】
27歳 結婚
30歳 自己流のタイミング法をスタート
31歳 病院指導のタイミング法3回、人工授精6回
32歳 体外受精にステップアップ(2回目の移植で妊娠)
【100人の妊活・不妊治療記#008】みんながどんな妊活・不妊治療でママになったのか取材しています。(ご本人の年齢や検査の数値などは取材時点のものです)
関連記事→とにかく仕事優先!だった私が妊活に本気になれたワケ【100人の妊活・不妊治療記#001】
自己流タイミング法の時期がいちばんきつかった
27歳で結婚後、3年ぐらい夫婦だけの生活を楽しみ、30歳から妊活を始めました。最初は知識もないまま自己流のタイミング法にトライしたので、想像していたより大変でした。自分で基礎体温を測って、アプリに入力して、このあたりが排卵日かな?という日にタイミングをとるのですが、本当にその日で合っているのかどうかもわからなくて、不安でした。
夫に排卵日を伝えても、仕事で帰りが遅かったり。その時期は1日おきにタイミングをとりたいと思っていても、叶わなかったり。その日にできないと「あぁ、チャンスだったかもしれないのに、この1ヶ月が不意になってもったいない」と、夫に対してイライラしたこともあります。
子どもが欲しいという思いは2人とも同じなのですが、男性と女性では妊活に対する意識が違うというか。とにかく焦っていました。約3年の妊活で、この時期がいちばんきつかったかもしれません。
「不妊クリニック」という名称を明るいものに変えたい
半年ほど経って、自己流のアバウトな排卵予測ではなく、しっかり調べてもらいたいと思い、地域で有名な不妊治療専門のクリニックに行きました。自宅から電車で1時間半ほどかかるので遠くて大変でしたが、なんと自分が予測していた排卵日と、先生が教えてくださった排卵日にはズレがあることが判明!
通院を始めてからは、先生や看護師さんが「今、あなたはこういう状況だから、こういうふうに治療していきましょう」と、わかりやすく説明してくださって、方向性が明確になりました。いっしょに頑張っていけるというか、今まで暗闇の中を1人で歩いていたのが、進むべき道を照らされたというか、すごく安心感がありました。
人気のクリニックなので、いつも混雑していましたが、先生に聞きたいことがあってもうまく聞けない人のために、質問用紙があります。その紙に書いて渡すだけで先生に伝わるといった配慮もあり、親身に対応してくれます。
唯一の不満と言えば、私の通っていたクリニックは大きな総合ビルの中にあって、エレベーターでいろいろな人と乗り合わせます。不妊クリニックの階のボタンを押すのに、勇気が必要な人もいるだろうな…と思っていました。
私はそこまで気にしませんでしたが、「不妊クリニック」というと近づきがたいマイナスなイメージもあるので、今後は「妊娠外来」とか、もっと明るいイメージの名称になればいいのに、と思っています。
妊娠の決め手はスパッと体外受精に切り替えたこと
クリニック指導のタイミング法を3回、人工授精を6回行ったあと、体外受精にステップアップしました。私たち夫婦には特に不妊の原因は見つからず、仕事のタイミング的にもできるだけ早く授かりたかったので、先生にそれぞれの治療法での妊娠率を%で聞き、少しでも可能性が高くなるのならと、挑戦することに決めました。
今回、妊娠の決め手は、ここでスパッと体外受精に切り替えたことだと思っています。
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