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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 基礎知識コラム 「プレコンセプションケア」って知ってる?【将来の妊娠のために体をととのえよう】

「プレコンセプションケア」って知ってる?【将来の妊娠のために体をととのえよう】

2024/09/18 公開

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WHO(世界保健機関)も提唱している「プレコンセプションケア」。聞いたことない…という人も多いかもしれません。将来の選択肢をなくさないためにも知っておいてほしいことをまとめました。

プレコンセプションケアとは?

プレコンセプションケアとは、将来元気な赤ちゃんを授かるために、妊娠前から女性も男性も現在の体の状態を知り、自分たちの健康に向き合い、体を整えていくことです。

未来の家族のためにも、早いうちから体のケアや生活を見直していきましょう。

将来のために「プレコン」はじめよう

将来の妊娠・出産のために、自分たちの体の状態を知り、健康的な生活習慣を身につけることをめざすプレコンセプションケア。

若いうちから正しい知識を得て、健康管理を意識することが、不妊を防ぎ、未来の家族の健康を守ることにもつながります。

近年、日本では偏食やダイエットなどにより、やせ型の女性が増え、赤ちゃんの出生体重も減っています。お母さんがやせていると妊娠合併症が増えたり、栄養不良の状態になり、先天異常の赤ちゃんが生まれる可能性も高くなります。

女性だけでなく、男性も高齢になるほど精子の質や運動率が下がり、不妊や染色体異常のリスクが高まるので、未来の家族のためにプレコンセプションケアを実践して、夫婦で人生設計を考えましょう。

最近はプレコンセプション検診やカウンセリングを行うクリニックも増え始めました。赤ちゃんをのぞむ女性やカップルを対象に、現在の体の状態をチェックし、日々の生活や健康について、医師や管理栄養士がアドバイスを行ないます。

今日からできるプレコンセプションケア

感染症を予防しよう!

梅毒やクラミジアなどの性感染症や風疹にかかると、男女とも不妊の原因になったり、将来の子どもの健康に影響を及ぼすことがあります。

例えば妊娠初期の女性が風疹にかかると、胎児にも感染し、難聴や心臓の疾患を引き起こす「先天性風疹症候群」になる可能性が50%以上あるといわれています。

正しい知識や予防法を身につけて、男女ともに感染症にかからないことが大切です。

関連記事→梅毒とはどんな性感染症?男女ともにかかるの?

子宮や卵巣、精子の状態を知ろう!

夫婦でプレコンセプション検診を受けて、今の体の状態をチェックしてみましょう。

生殖年齢の女性の約3人に1人はあるといわれる子宮筋腫、不妊に悩む女性の半数以上にあるとされる子宮内膜症などの婦人科系疾患は早めに見つけて治療を始めることが大切です。

男性も精液検査で精子の数や運動率、形態などをチェックし、不妊の妨げになる原因がないか調べておきましょう。

関連記事→婦人科の2大疾病「子宮内膜症」と「子宮筋腫」とは

バランスよく栄養をとろう!

お母さんが低栄養でやせすぎだと、赤ちゃんの出生体重も減り、先天異常の確率も高まります。

たんぱく質、カルシウム、食物繊維など、不足しがちな栄養素もしっかり補って、バランスよく3食とるようにしましょう。

胎児の成長に欠かせない葉酸を妊娠前からとることも大切です。葉酸が不足すると、胎児の先天性疾患(神経管閉鎖障害)や妊娠中の合併症につながることもあるといわれています。

関連記事→ママになりたい!意識してとりたい食材とは?


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監修
監修

木場公園クリニック理事長。1986年愛媛大学医学部卒業。日本では数少ない女性と男性両方の不妊症の診察・治療ができる生殖(リプロダクション)専門医。1999年、木場公園クリニックをオープン。2019年には駐車場から一人目不妊治療と二人目不妊治療をセパレートした「つくば木場公園クリニック」を開設。

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