【鈴木奈々さん】31歳。できれば自然に妊娠したい。だから本気の漢方相談!
自然妊娠をめざして絶賛妊活中の鈴木奈々さん。
妊娠力を高めるべく、多くの不妊に悩むカップルの相談にのる中医学講師・王愛延先生のもとを訪ねました。自分で手軽にできる体質チェック法やおうちでできる体質改善をアドバイスいただきます!
妊娠力を上げるための大きなカギは「腎」の力。
奈々 今31歳なんですけれど、できたら自然妊娠がいいなと。妊娠力を高めるためにできることがあったら、ぜひ教えてください!
先生 中国では、なかなか妊娠しないなと思ったときは、まず漢方のお医者さんに相談に行くのが一般的。中医学の理論にもとづいて、一人一人に合わせた漢方薬の処方や生活習慣のアドバイスを行います。自然妊娠をめざすかたはもちろん、体外受精の成功率を高めるために漢方を飲んでいるかたも多いですよ。
奈々 不妊治療といっしょに使うこともできるんですね。私にはどんな漢方が合っているんだろう?
先生 簡単な体質チェックをしてみましょう。主に注目するのは、五臓のうちの「腎」の働き。成長と発育の原動力で、ホルモンの分泌や生殖機能にも大きくかかわっています。
奈々 腎の働きが落ちちゃうと、どうなるんですか?
先生 漢方では、体の健康は陰と陽のバランスで保たれる、と考えます。腎の機能が落ちると、腎の陰陽のバランスがくずれてしまいます。「腎陰」は、体にうるおいを与え、体内の余分な熱を冷ます力。「腎陽」は、体をあたため成長を促す力。この2つのバランスがくずれると、卵子の成長にも影響が出て、不妊の原因となる卵子の老化にも直結します。
奈々 えー! 私の腎、どうですかね? 超気になる!
LET’S TRY 体質チェック
当てはまる項目が多かったタイプが、あなたの体質!
ちなみに奈々さんは・・・腎陽虚タイプ
体質ごとに「養生ポイント」があります
体に不足しているものを補うことで、陰陽のバランスを整え、妊娠力を高めていくのが中医学の考え方。体質別にアプローチが異なります。奈々さんの場合は、体をあたためる食材をとり、「腎陽」を補う漢方がおすすめ!
生殖をつかさどる「腎」を補うため、体をあたためる生活習慣にシフト
先生 奈々さんは、生理は順調だけど、ときどき周期が長くなることがあるのね。冷えはどう?
奈々 めちゃくちゃ冷えます! 夏でも足先が冷たくて、真夏でも腹巻をつけるくらい。
先生 それに肩こりや疲労感、むくみなどもあるんですね。舌は小さくて薄く、色も淡いですね。
奈々 舌でも体質がわかるんですね。知らなかった…!
先生 おそらく、奈々さんは「腎陽虚」のタイプ。体をあたためる力が不足しています。あたためる力が足りないと、卵子が育ちづらくなってしまうの。真冬に植物は成長しないし、鳥も寒い時期には卵を産まないですよね。同じようなことが、私たちの体にもいえるんです。
奈々 そっか…! 納得!
先生 体を冷やさないことが大切なので、冷たい飲み物や食事はなるべく控えましょうね。そして腎の力を補う食材を意識してとり入れて。えびやうなぎ、きくらげ、にら、くるみ、羊の肉などがおすすめですよ。
奈々 全部、大好き♡ でも先生、私、お水をたくさん飲むんですけれど、常温の水は苦手なんです…。冷たいならキンキンに冷たく、熱いものはあっつあつ、じゃないと。
先生 絶対に飲んではいけないわけじゃないけれど、冷たいものは陽気を消耗する、と考えます。奈々さんの場合は「腎陽」が不足しているから、飲みすぎには気をつけたほうがいいですね。野菜も生野菜よりいためたり、煮たり、蒸したりと、あたたかく調理するのがおすすめ。
奈々 最近、具だくさんの野菜スープにハマってるんです。レタスや玉ねぎ、ズッキーニなどをたっぷり入れて。だんなさんにも好評♪
先生 すばらしい! 食事はしっかり食べてね。漢方では、「医食同源」という言葉があります。自分の体に合うものを食べることが、病気の予防や体質改善にもつながる、という考え方です。「腎陽」を補う食材を意識して食べたり、体をあたためる生活習慣を心がけながら、五臓の力をとり戻していきましょう。
奈々 それが妊娠力を高めることになるんですね!
先生 そのとおりです。特に腎の力は妊娠に大きくかかわっているので、充実させれば自然に妊娠しやすくなりますよ。
妊活のキモはリラックス。夫婦仲よしでい続けることもたいせつです
北京中医薬大学卒業。北京市赤十字朝陽病院で医師として勤務後、1994年に来日。2005年、東京医科歯科大学にて博士号取得。日本中医薬研究会専任講師として中医学の普及に努める。
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