排卵日プレッシャーは万国共通だった!?妊活中の夫婦「NGワード」教えます【メンズ不妊治療専門医監修】
妊活は女性がするものと思われがちですが、赤ちゃんを授かるには男性の参加が不可欠!でも、「精液検査を受けてくれない」「妊活に興味がないみたい」という女性からの声も少なくありません。
「排卵日を伝えると、なんだかイヤそう」と、プレッシャーを感じる男性もいるようです。そこで、男性専門の不妊治療クリニック・恵比寿つじクリニックの院長・辻先生に、女性が常々ギモンに思っている男性の特性やキモチについて伺いました。2回目をお届けします。
前回のお話⇒
日本人男性が医師に聞かない3つのこと。セックスレス、ED、更年期障害…
男性ホルモンのキーワードは「狩り」!?
あかほし編集部(以下――) 前回は、日本人男性の性欲や、男性ホルモンと性欲の関係などについて伺いました。ハッキリしたデータとしてはないけれど、男性ホルモンと性欲には相関関係があるのではないかというお話でした。
もし、相関があるとすると、タイミング(性交渉)を持つため女性から誘う場合、男性ホルモンが多い時のほうがうまくいく確率が高そうに思うのですが、いつが多いとかはありますか?
辻先生 男性ホルモンは、睡眠中にチャージされて、朝が一番高く、午後はだんだん下がっていきます。男性は、朝方に自覚がないままに勃起が起こりますが(いわゆる朝勃ち)、前回お話ししたLOH症候群(男性更年期障害)になると早朝の勃起が弱くなることが知られています。
男性ホルモンは、睡眠とも関係が深く、加齢によって男性ホルモンが少なくなってくると、睡眠障害も起こしやすくなりますが、逆に睡眠不足が続くと男性ホルモンは低下することも分かっています。
――朝ですか。男性も女性もお互いに仕事や家事などで忙しい時間帯ですから、タイミングを持つのはむずかしいかもしれませんね。
辻先生 仕事といえば、朝、男性ホルモンが一番高い理由について、こんな説があります。
古代において、男性がいざ狩りに出かけるぞというときに体力、気力を充実させるため、というものです。
――狩り! 何千年も前の生活習慣が…。
辻先生 男性ホルモンには筋肉量を増やしたり、体脂肪を少なくしたりする肉体に対する働きがありますが、それと同時に、何かにチャレンジしたり、モチベーションを高めたりする脳への働きもあるんです。男性ホルモンが高いと、「これから獲物をしとめるぞ!」という意欲が高まるということでしょう。
――なるほど!狩りを現代に置き換えると、仕事ということになるんでしょうね。
辻先生 男性ホルモンは、季節によっても分泌量に変化があり、秋から冬にかけて多くなり、春から夏にかけて低くなります。
冬になると自然環境が厳しくなるから、冬に備えてという面があるのかもしれませんね。
――じゃあ、秋から冬が子づくりに向いているんでしょうか?
辻先生 いやいや、そういうリズムはありますが、だからといって男性ホルモンが高いときに誘えば必ず応えてくれるというほど、簡単なものではないですよ(苦笑)。
関連記事:タイミングねらいすぎるとかえってハズしやすい!?妊活のありがちNGと脱却法
タイミングのプレッシャーを感じるのは万国共通?
――タイミングを持つ日を「明日」とか、「今晩」とか伝えると、男性はセックスしづらくなってしまう、という話もよく聞きます。それは、万国共通なのでしょうか?
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