新鮮胚?凍結胚?チンプンカンプンすぎる妊活用語【不妊治療クリニック培養室長に聞く】 | 不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし(赤ちゃんが欲しい)
MENU
不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 不妊治療コラム 新鮮胚?凍結胚?チンプンカンプンすぎる妊活用語【不妊治療クリニック培養室長に聞く】

新鮮胚?凍結胚?チンプンカンプンすぎる妊活用語【不妊治療クリニック培養室長に聞く】

2024/08/09 公開

画像ギャラリー

妊活メディア『赤ちゃんが欲しい(あかほし)』には、妊活や不妊治療にまつわる疑問や不安が届きます。今回は、湘南茅ヶ崎ARTレディースクリニックの培養室長・小山光明さんにお答えいただきました。

関連記事【不妊治療・300文字で解説!】体外受精ってどんな流れで行うの?とにかく簡単に説明します!

【質問】新鮮胚移植と凍結胚移植って、何が違う? どちらがいい?

〈質問者データ〉
●妻33歳
●夫35歳
妊活歴1ヶ月

今月から妊活を始めたばかりです。37歳で体外受精をした知人から、いろいろ聞きました。そして、クリニックに初診の予約を入れてみようかな、という段階です。新鮮胚と凍結胚って、別物ですか? それぞれのメリットとデメリットも知りたいです。

【回答】採卵した周期に移植するのが「新鮮胚移植」、凍結・融解をして次周期以降に移植するのが「凍結融解胚移植」

体外受精にて得られた胚(受精卵)をそのまま移植することを「新鮮胚移植」と言います。また、凍結をして次周期以降に移植することを「凍結融解胚移植」と言います。

「新鮮胚移植」は体外受精で得られた胚を採卵の3~6日後に移植します。メリットは、

●採卵と同じ周期に移植するため、うまくいけば妊娠までの期間が短くなる
●培養後にそのまま移植するため、凍結・融解による胚へのダメージがない
●凍結・融解費用がないぶん、凍結融解胚移植と比較し安価である

などがあります。

デメリットとして、

・採卵をした周期では、ホルモン剤の影響で子宮が着床に適さないことがあり、凍結融解胚移植に比べ妊娠率が低下する
・卵巣過剰刺激症候群(OHSS)など、さまざまな理由により、移植ができない場合がある

などがあります。

次のページ>>「凍結融解胚移植」のメリット・デメリットは?

湘南茅ヶ崎ARTレディースクリニック培養室室長
臨床検査技師、日本卵子学会認定生殖補助医療胚培養士。大学病院で臨床検査技師、企業で治験コーディネーターを経験したのち、大学病院に戻り胚培養士として10年間勤務し、培養室長として培養室の管理と後進の育成を行う。湘南茅ヶ崎ARTレディースクリニックの開院準備に携わり、同クリニック開院後は培養室室長に就任。

X LINE
人気記事ランキング
  • 24時間
  • 月間
閉じる