【大島美幸さん2人目妊活記】8年ぶり42歳の妊活は体外受精から。年齢の壁を痛感した流産【前編】
34歳のときに「妊活休業」を宣言し、人工授精で長男の笑福くんを授かった、お笑いトリオ「森三中」の大島美幸さん。42歳の年から、一念発起して2人目妊活のチャレンジを始めます。
大島さんを奮い立たせたものとは?1人目妊活との違いは?8年ぶりの妊活ライフについて、たっぷりお話を伺います。
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母の言葉と持病の発見から、2人目妊活へ
2人目妊活を始めたのは、42歳のときです。いちばんのきっかけとなったのは、2021年に亡くなった母の言葉。
母は生前、「笑福くんに妹か弟ができたらいいね」と何度もくり返し言っていて、母に2人目を見せてあげられなかったことは私にとっても心残りだったんです。息子からも「弟か妹が欲しい」と言われていました。
また、人間ドックで子宮腺筋症が見つかったことも、妊活を決断する後押しになりました。
子宮腺筋症とは、子宮の筋層のなかに子宮内膜と似た組織ができる病気で、生理のたびにその組織が出血して炎症や痛みを引き起こすことがあります。妊娠すると生理が一時的に止まるため、妊娠は子宮腺筋症の症状緩和や進行予防にも役立つとされているそうです。
それまでは、「自然に授かれたら」という気持ちでいましたが、気づけばもう42歳。これはきちんと向き合わなければ!と重い腰を上げ、2022年2月に不妊治療専門クリニックを受診しました。
体外受精の洗礼。採血が多すぎます…!
ただ、このときの私はまだ甘かった!
長男の妊活のときは、「妊活休業」を宣言して仕事をセーブ。不妊治療クリニックではタイミング法からスタートし、初めての人工授精で妊娠することができました。
このときの体験が頭にあって、「ちゃんと治療すれば、すぐに授かれるはず」という謎の自信があったんです。「年齢的には体外受精一択」と言いながらも、心のどこかに「私の場合、もしかしたら人工授精でも大丈夫かもしれないよね」なんて淡い期待もありました。
ところが、8年ぶりの妊活は、長男のときとは何もかもが違いました。

2015年6月に第一子を出産。「笑う門には福来たる」で「笑福(えふ)」と名付けられました。
34歳だった私は42歳になり、夫も50歳目前に。「人工授精でもイケるんじゃない?」なんていう期待は初回診察で木っ端微塵に打ち砕かれて、もちろん、体外受精からのスタートとなりました。
体外受精の診察は、とにかく毎回、採血が基本ですね。
私は、腕の血管が細くて見えづらいらしく、採血できるところが一カ所しかないんです。そうすると、必然的に毎回、その一カ所が狙われる。あまりに酷使してかわいそうな気がして、ほかに採血できる場所がないかと散々探しました。
「看護師さん、ここはどうでしょう?」なんて提案もしたんですけれど、「ここは…ちょっと細いですねえ」と採用ならず。血管にも申しわけなかったですね。(おしりから採血できるんだったらすぐにパンツ脱ぐのになー)なんていろいろ考えました。
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