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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 基礎知識コラム 20代、30代、40代の妊娠確率はどれくらい?【不妊治療専門医監修】

20代、30代、40代の妊娠確率はどれくらい?【不妊治療専門医監修】

2024/12/17 公開

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データによると、20代の場合、6ヶ月間避妊をせず性交渉を持つと50%以上の夫婦が妊娠します。排卵日にこだわらず、3~4日に1回のペースで性交渉を持ってみて、6ヶ月たっても妊娠しない…。

そんなときには不妊専門クリニック、または不妊も診ることができる産婦人科などを受診して、妊娠を妨げるようなトラブルがないかを確認してみましょう。札幌市にある神谷レディースクリニックの岩見菜々子先生に聞きました。

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年齢別・治療による妊娠率の目安

自然妊娠率が高いのは20代前半ですが、不妊治療の結果も年齢によって異なります。特に体外受精・顕微授精での妊娠率は年代によって大きな差があります。

【妊娠率の目安】人工授精
~34歳     10~15%
35~37歳 約10%
38~39歳 約8%
40歳~     6%弱

【妊娠率の目安】体外受精・顕微受精(受精卵1個)
~34歳     60~75%
35~37歳 約50%
38~39歳 約30%
40歳~     約20%

【女性の年齢別・流産率の目安】
38~39歳 30%
40~41歳 40%
42歳~     50%

年齢とともに妊娠率が下がるのは、なぜ?

上記で「20代の場合、6ヶ月間避妊せずに性交渉を持つと50%以上が妊娠」と言いましたが、この割合は年齢とともに下がっていきます。その理由はいくつかあります。

卵子も年をとる【卵子の老化】

卵子(正確には卵子のもと=原子卵胞)は、女性がママのおなかにいる胎児期につくられます。精子のように新しくつくられることはありません。ですから、20歳の女性の卵子年齢は20歳、40歳の女性の場合は卵子も40歳ということになります。卵子は長く体内にあればあるほど、老化していると考えてください。

実際に高齢のかたの卵子は受精しにくく、うまく受精卵ができたとしても細胞分裂の過程で染色体異常が発生しやすいことがわかっています。

卵子の数は毎月減っていく【卵子の数】

そして卵子の減少も妊娠率が下がる原因のひとつです。上記にもあるように、卵子は新しく作られない=年齢を重ねれば重ねるだけ卵子の在庫は少なくなります。

1ヶ月に排卵する卵子は基本的に1個ですが、同時に約1000個の卵子が消失しています。一般的にその減り方は35 歳まではゆるやかですが、36 歳以降はスピードアップしていきます。

もともと持って生まれた卵子の数には個人差があり、同じ年齢でも卵子の在庫数は異なります。「今、私ってどのくらいの卵子数が残っているのかな?」と気になったかたもいるでしょう。その場合は、血液を採取してAMH(抗ミューラリアンホルモン)値を測定することで、おおよその卵子の在庫数を把握できます。

そのほか、年齢を重ねる=排卵の回数が増える=出血の回数が増えるということ。そのため年齢が高いほど、子宮内膜症をはじめ、妊娠に影響を及ぼす病気の発症リスクが高まります。

また、高齢になるにともない体重増加、糖尿病、高血圧などの生活習慣病になるリスクが高くなり、妊娠&出産に悪影響を与えることもあります。

*妊活メディア『赤ちゃんが欲しい 』の記事を再編集しています。

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2005年札幌医科大学医学部医学科卒業後、初期・後期研修を終え、09年より札幌医科大学附属病院産婦人科にて在籍。その後11年より、札幌近郊の二つのクリニックに勤務。14年6月より神谷レディースクリニック勤務。日本産科婦人科学会認定専門医、日本生殖医学会 生殖医療専門医、日本抗加齢医学会 抗加齢専門医。「多くのみなさんができるだけ早く妊娠できる不妊治療がモットーです!」

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