2ページ目(3ページ中) | 【ライターの妊活体験記】初めての不妊治療クリニック。いきなり顕微授精?授からない原因は夫婦ふたりに〈中編〉
夫婦そろって不妊要因あり!?
夫の精液検査を終えた段階で、排卵チェックのために向かったクリニック。そこでは、夫の精子無力症と、私の多嚢胞性卵巣症候群疑惑を告知され、「この状態であれば、顕微授精を考えたほうがいい」という衝撃的な言葉を、ドクターから伝えられました。
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ものすごく、ショックでした。
具体的には、まず、夫の精子はWHOが定めている基準値の1/3程度という結果。対する私は、AMHの値が年齢平均よりも高い数値でした。
「AMH=高ければ高いほうが卵子の数が多く妊娠のチャンスが多い」という誤った認識を持っていた私は、「なんだ、私妊娠しやすいんじゃん!」と安易に捉えてしまったのですが、本来、排卵すべき卵が排卵できる大きさまで育たず排卵しないのであれば、妊娠なんてできない。
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つまり、私たちは妊活のスタートラインにすら立てていなかったのかもしれないのです。
ショックすぎて、SNSに実際にアップした当時のポスト。
その日、クリニックに足を運んだのは私だけだったので、私の口から夫に結果を伝えるのはすごくつらかったです。もちろん、予想もしていなかった事態に対する悲しみも感じていましたが、何よりも、この事実を伝えて夫を傷つけはしないかが心配でした。
なので、「課題が見つかってよかったね」と、前向きな気持ちで受け止めてくれた夫の姿には心から支えられました。
顕微授精1回で60万円。すぐに「やります」とは言えず…
当時はまだ不妊治療の保険診療適用前で、ドクターの説明によると、顕微授精1回で費用総額は60万円ほど。元々タイミング指導から始まるのだと考えていた私は、金銭的にも気持ち的にもいきなり顕微授精に踏み出す決意をすることはできませんでした。
夫とよく話し合った結果、ひとまず私たちの不妊治療は人工授精からスタートすることに。ドクターも私たち夫婦の意志を尊重してくれましたが、「3回を目途に、ステップアップを検討しましょう」ということで、リミットありでの人工授精がスタートしました。
少しでも妊娠率を高めるために挑んだ、子宮卵管造影検査
人工授精を始める前にトライしたのは、子宮卵管造影検査。卵管の詰まりがないかを確認するための検査ではありますが、検査後に卵管が広がることで、数ヶ月間妊娠率が上がると言われているそうです。
いわゆる“ゴールデンタイム”と呼ばれるもので、人工授精を始める前にできる限りチャンスを作っておきたかった私は、悩むことなくこの検査にチャレンジすることに決めました。
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検査当日は、2時間前から禁食でした。仕事は午後休をとって、いざ病院へ。SNSで検査をした方の体験談をチェックしていたのですが、全然痛みを感じなかったという方がいたり、検査後しばらく動けなかったという方もいたりとまちまちで、少しドキドキしていました。
当時の病院では検査室の中にモニターがあり、造影剤が体の中に入っていく様子を自分の目で見ることができました。ドクターからの声掛けの後、グッと下腹に嫌な圧力を感じました。「あぁ、みんなこの痛みのことを言っていたのか…」と思いつつ、少しずつ白い液体が、卵管の中を進んでいくのを見ていました。
グッグッグッ、と段階を経て進んでいく造影剤。生理痛の鋭くなった感覚?というか。うーん、と声が漏れてしまいそうになった瞬間、「はい、おしまいです。お疲れ様でした」とドクターから声をかけられました。
思っていたよりも痛みは少なかったです。検査後はナプキンをつけ、すぐに立ち上がって待合室へ。15分ほど体を休めて、お会計をしてその日はすぐに帰ることができました。
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