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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 基礎知識コラム 1ヶ月に5日間だけ?卵子と精子の出会いをはかる“タイミング法”って?不妊の定義は?【医師監修】

1ヶ月に5日間だけ?卵子と精子の出会いをはかる“タイミング法”って?不妊の定義は?【医師監修】

2025/03/08 公開

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「そろそろ赤ちゃんが欲しい」と思ったとき、何から妊活を始めるといいのでしょうか?「とりあえず避妊をしないで、仲よしすればいいよね!」と考えているなら、その前に知っておきたいのが「タイミング法」です。

避妊をせず性交すれば、だれでも必ず妊娠できるというわけではありません。卵子と精子が出会う「タイミング」がとても重要です。不妊治療専門医が妊活ビギナーさんに向けてわかりやすく解説します。

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「不妊」を定義すると?

妊娠を希望して、避妊をせず継続的に性交しているにもかかわらず、1年間妊娠しないというのが不妊の一般的な定義。最近は6〜7組に1組とも、もっと高い割合ともいわれています。約80%のカップルは、特に何もしなくても1年以内に妊娠します。

でも、赤ちゃんを望むなら、運を天にまかせるばかりではなく、なるべく早く、できるだけ着実な道をいきたいと思いませんか。

卵子と精子が出会える可能性は、1ヶ月のうち5日間!

妊娠は、卵巣から排卵された卵子が、射精された精子と出会い、受精して子宮に着床するという流れで成立します。

卵子の寿命は排卵後24時間。一方で、精子の寿命は、射精から平均約3〜4日とされています。ということは、多めに見積もっても、1ヶ月のうちで卵子と精子が出会える可能性があるのは、5日間程度しかないことになります。

そこで大切なのが、卵子と精子が出会うタイミングをとらえてセックスすること。むやみやたらに適当な時期にセックスするのではなく、排卵の予測を立てたうえで行うのが「タイミング法」です。

女性の基礎体温は、低温期と高温期の2相に

女性の体は、女性ホルモンの働きによって、低温期と高温期の2相に大きく分かれます

月経(生理)開始からの約2週間は、主に卵胞刺激ホルモンによって卵子が育ち、赤ちゃんを迎える準備で子宮内膜が厚くなっていきます。

成長した卵子が排卵されると、今度は黄体ホルモンがさかんに分泌され、子宮内膜は受精卵の着床に備えてさらに厚く、やわらかくなります。黄体ホルモンには体温を上げる作用があるので、基礎体温は上がります。

妊娠しないと黄体ホルモンの値が下がり、子宮内膜がはがれ、月経となって体外に排出されます。そしてまた次の月経周期が始まります。

基礎体温が下がった日=排卵日ではありません

排卵は低温期から高温期に移る前後で起こります

体温がガクッと下がった日が排卵日だと思っている人がいますが、それはまちがいです。体温は排卵の有無だけで上下するものではありませんし、月経周期が規則的な人でも、疲労や睡眠不足、ストレスなど、ちょっとした体調の変化で、排卵の時期は異なります

「タイミングをとらえる」とはいえ、実は排卵がいつ起こるかを、事前に予測することはかなりむずかしいのです。

女性の体は一定のリズムで変化をくり返す

基礎体温の例

月経が始まってから12〜20日低温期が続き、排卵すると体温がぐっと上がります。排卵後に高温期が10日以上続くのが正常な月経周期です。

月経が始まった日を月経周期1日目とし、月経開始日から次の月経が始まる前の日までを1周期とします。

タイミング法に向いているカップルって?

どんなカップルがタイミング法に向いているかは一概には言えません。

ただ、体外受精などの高度生殖医療に対するハードルが下がっている現在でも、妊活の最初のステップとしてのタイミング法は侮れません。体やコストの負担が圧倒的に少なく、医療の手を借りずに、自己完結ができるという点がいちばん大きなメリットです。

年齢的に20代から35歳くらいまでなら時間的な余裕があるので、ステップを踏んでタイミング法から始めていいでしょう。ただし、きちんと排卵があることが前提です。

35歳を過ぎて、40代に近づけば近づくほど、妊娠率は落ちてくるので、タイミング法から始めてもよいのですが、トライする期間や回数は考慮する必要があります。

*妊活メディア『赤ちゃんが欲しい(あかほし)』の記事を再編集しています。

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監修
監修

山下レディースクリニック院長。
1980年奈良県立医科大学を卒業し、京都大学産婦人科に入局。舞鶴市民病院産婦人科医長に着任。86年オーストラリア・アデレード大学で体外受精の基礎から研鑚を積む。90年神戸中央市民病院に着任。産婦人科医長、体外受精チーフとして数多くの患者さんの治療にあたる。97年神戸三宮に山下レディースクリニックを開設。これまでに約10,000 人の妊娠をサポート。著書『最新! 不妊治療ナビ』(主婦の友社)が好評。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。

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