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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 基礎知識コラム 人間ドックで見つかった「子宮筋腫」このまま妊娠をめざしてて大丈夫?治療はしたほうがいいの?

人間ドックで見つかった「子宮筋腫」このまま妊娠をめざしてて大丈夫?治療はしたほうがいいの?

2023/08/28 公開

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「妊娠したい」と妊活を意識すると出てくる、さまざまな疑問や不安。このままの治療でいいの?ほかの治療法も検討してみるべき?体調についての悩みには、主治医には聞きにくいことも。妊活メディア『赤ちゃんが欲しい(あかほし)』に寄せられた皆さんのお悩みに、不妊治療専門のドクターがアンサー。

今回は、人間ドックで子宮筋腫が見つかったるM・Iさんの悩みに『不妊治療ナビ』の著者・山下正紀医師が答えます。

【質問】子宮筋腫が見つかりました。治療しないで妊活して大丈夫?

質問者データ
M・Iさん(33歳 妊活歴1年)

人間ドックで受けた婦人科検診で、小さな子宮筋腫が数個見つかりました。

月経量は多めですが、がまんできないほどのつらい症状はなく、とりあえずは経過観察でよいとのこと。子宮筋腫をそのままにして妊活しても大丈夫ですか?

【解説】病気が健康上大きな問題でなければ妊娠に向けての治療を優先

子宮筋腫は、子宮内膜症や卵巣嚢腫と並んで、婦人科の3大疾患といわれています。
これらは健康上大きな問題がなければ経過観察したうえで、妊娠に向けての治療にすすむというのが、現在の不妊治療領域での考え方です。

ただし、症状が何もなくても、筋腫が子宮内腔に飛び出して、明らかに受精卵の着床に障害をおよぼしそうな場合、また巨大な筋腫で、妊娠しても出産までの継続に問題が多そうなケースでは、筋腫の治療をすすめます。

妊娠にとって年齢は最大の因子です

子宮筋腫以外の、子宮内膜症やチョコレート嚢胞の場合も、以前はそちらの治療を優先して、症状の改善をはかり、妊娠しやすくしてから不妊治療をという考え方でしたが、たとえば薬物治療や手術をしても、妊娠率のアップにはつながらず、むしろ卵巣予備能(卵巣の中に残っている卵子の目安)が低下したり、損なうこともあると考えられています。

年齢は妊娠にとって、最大のファクターなので、子宮筋腫にしても、子宮内膜症にしても、そちらの治療で時間を費やしてしまうと、それだけ妊娠の可能性を遠ざけてしまうことになりかねません。30代前半であっても、なるべく早く妊娠をめざすべきでしょう。

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監修
監修

山下レディースクリニック院長。
1980年奈良県立医科大学を卒業し、京都大学産婦人科に入局。舞鶴市民病院産婦人科医長に着任。86年オーストラリア・アデレード大学で体外受精の基礎から研鑚を積む。90年神戸中央市民病院に着任。産婦人科医長、体外受精チーフとして数多くの患者さんの治療にあたる。97年神戸三宮に山下レディースクリニックを開設。これまでに約10,000 人の妊娠をサポート。著書『最新! 不妊治療ナビ』(主婦の友社)が好評。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。

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