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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 妊活ライフコラム 障害のある子が生まれる可能性を考えると不安です。頭では分かっていますが、現実に向き合えません…【不妊カウンセリング】

障害のある子が生まれる可能性を考えると不安です。頭では分かっていますが、現実に向き合えません…【不妊カウンセリング】

2024/04/23 公開
2024/05/01 更新
赤ちゃんの手を握るお母さん

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家族や友人など親しい仲でもなかなか相談しにくい、妊活や不妊治療についてのお悩み。「先が見えない不安に押しつぶされてしまいそう」同じような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。そんなお悩みに、NPO法人Fine公認 不妊ピア・カウンセラーさんがアドバイス。

今回は、「障害のある子が生まれたらと思うと…」と、自分の考え方に落ち込んでしまうとお悩みの方のケースです。

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子どもに対する不安が拭えず、妊活に対する「覚悟」ができません

ご相談者:Atsu様

低AMH値との検査結果を3ヶ月前に受け、現在39歳で妊活中です。妊娠できるのかどうなのかという不安もありますが、もしできたとしても障害児が産まれる可能性の高さとの不安があり、それでも産みたいのか覚悟ができない自分に落ち込みます。

頭では現実的にその可能性もあると考えて受け止めているものの、心の奥ではその現実から逃げているように思います。

まだ出来てもいない子供に対する不安が拭えず、でも子供は欲しいという気持ち。それに時間がないので早くしないといけないという気持ち。色んな感情で前向きになれない自分がいます。

皆さんはやはり覚悟した上で妊活してますよね?こんな事を考える自分は妊娠する資格がないのではないかとまで思ってしまいます。

最初から「理想の母親」になれる人は少ないです

Atsu様

こんにちは。NPO法人Fine公認不妊ピア・カウンセラーの辻英美です。30代後半から4年間不妊治療を受けましたが、子どもを授かることができなかったため、今は夫と二人で生活しています。

Atsu様は、障害のある子どもが産まれるかもしれない不安な気持ち、でも子どもは欲しい、時間もないというような色んな感情で前向きになれないことから、自分は妊娠する資格がないのではないかとまで思ってしまっているのですね。さらに、覚悟ができない自分に落ち込んでいるのですね。

私も、不妊治療を受けていた時は、障害のある子どもが生まれるかもしれない不安をずっと感じていました。

たとえ障害のある子どもが産まれても、無条件でそれを受け入れて、大きな愛で包み込んで育むのが「理想の母親」なのかもしれませんが、最初から「理想の母親」になれる方は、あまりいないのではないかと思います。

私自身も、そのような「理想の母親」になれる自信はありませんでした

人には前に進む力がある。平穏なこころで全てを受け入れなくてもいいんです

Atsu様は、何があっても「理想の母親」でなければいけないという気持ちが強いため、「理想の母親」になる覚悟ができないご自分を責めてしまっているように感じます。

将来、障害のある子どもを授かったとき、平穏なこころですべてを受け入れることができなくてもいいのではないかと私は思います。嘆き悲しんでもいいし、運命を恨んでもいいと思います。それでも、人には前に進む力があるはずです。

現在、障害があるお子さんに愛情を注いで育てている方も、最初は戸惑い、苦しみや悲しみを感じながらも、それぞれの方法で希望の光を見出して、お子さんに寄り添って歩んでいらっしゃる方が多いのではないでしょうか。

私は、NPO法人Fineという不妊体験者の自助グループで、不妊ピア・カウンセラーとして多くの方々とお話しする機会があります。

その日々の中で感じているのは、苦しみを経験した人は、人として大きく成長できるということです。私の周りには、魅力的な仲間がたくさんいます。そして、喜びや幸せに対しての感度も高くなって、小さな出来事からも幸せを見つけることができるようになっているように思います。

Atsu様が不安に感じていることが、もし現実になったとしても、Atsu様にはその体験を幸せに結びつけられる力が備わっているということを信じてほしいと思います。

協力/NPO法人Fine

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