妊娠するためには欠かせない!クリニックで行われる検査と治療【西船橋こやまウィメンズクリニック×キネマARTクリニック×アートラボ クリニック 渋谷】
監修
西船橋こやまウィメンズクリニック
院長 小山 寿美江 先生
⇒気軽に受けられる「妊活ドッグ」がふたりの妊活を加速!最短ルート&効率のいい妊活のスタートにおすすめ
キネマARTクリニック
院長 渋井 幸裕 先生
⇒妊活では「心のマネジメント」も大切!必要な検査をしっかり受けて、不安を減らしましょう
アートラボ クリニック 渋谷
院長 太田 岳晴 先生
⇒男性不妊専門クリニックとの連携でスムーズな治療を目指します
検査で原因がわかれば適した治療が受けられます
そろそろ妊娠したいと思って、食事やライフスタイルを見直したり、サプリメントを摂り始めるかたもいることと思います。そんな日頃の工夫にプラスしてやっておきたいのが、不妊治療を行う病院での検査です。
毎月定期的に生理が来ていて夫婦ともに健康でも、卵管の詰まりや無精子症などの原因が潜んでいることもあります。ふたりの体が妊娠できる状態かどうかを知るために、不妊治療をまだ考えていなくてもまずは検査を受けておくのがおすすめです。
検査で不妊の原因がわかったら、治療もそれに合わせて行われることとなります。タイミング療法や人工授精、体外受精・顕微授精など、治療方法はカップルの状況によって異なります。また、不妊の原因によっては投薬や手術が行われることもあります。
なお、手術のほとんどは日帰り、または数日の入院で済む手術なので心配しなくても大丈夫です。クリニックによっては手術に対応していないため、他院で手術を受けることもありますが、必要な手術を受けておけば治療の選択肢や妊娠率も変わります。なお手術を行わないクリニックもあるため、クリニック選びの時にはどんな治療が受けられるのか前もって確認しておくのがおすすめです。
男性も早めに検査を!
不妊の原因は女性側にあると思われがちですが、男性側に不妊の原因があることも珍しくありません。日本人男性の100人に1人は、精液の中に精子がいない無精子症だと言われています。
また、精子がいても数が少なかったり元気のない精子ばかりというのもよくあることです。一般的に若い頃ほど妊娠率は高いのですが、不妊=女性の問題だと思い込んでいると男性側の原因が見つかるまで時間がかかってしまい、さらに妊娠しにくくなることも。赤ちゃんがほしいと思ったら、ぜひ夫婦そろって検査を受けて原因を調べておきましょう。
おもな不妊検査
●視診・内診・超音波検査
視診では、外陰部の炎症の有無や発達具合などを目で見て確認します。また内診では、子宮や卵巣に医療的に触れて、子宮の大きさや触れたり押した時に痛みなどがないかどうかなどをチェックします。
超音波検査では、直径約1.5~2センチの超音波プローブという器具を膣から挿入し、超音波によって子宮や卵巣に異常がないかどうかを調べます。また、排卵時期を知りたい時には、卵巣内の卵胞の発育状態を超音波検査によって確認し、だいたいの排卵日を予想します。
●ホルモン検査
スムーズな排卵や着床、妊娠の維持が行われるためには、さまざまなホルモンが正常に分泌されている必要があります。ホルモン検査では、血液検査を通してこのホルモン値を調べ、正常に分泌されているかどうかを確認します。
たとえば卵巣刺激ホルモン(FSH)の数値が高ければ、卵巣の働きが低下していると考えることができます。なお、ホルモンの多くは月経周期に合わせて分泌量が変わります。そのため、大抵の場合、ホルモン検査も数回に分けて行われます。
●子宮卵管造影検査
子宮卵管造影検査では、卵管と子宮を確認して卵管のつまりや子宮の異常がないるかどうかを調べます。最初に子宮口からカテーテルを挿入し、子宮に造影剤を注入します。造影剤が卵管を通って腹腔まで流れ出たら、レントゲン撮影を行います。
なお子宮の中に造影剤を入れると、多少痛みを感じる人もいます。痛いと聞くと心配になる人もいるかもしれませんが、造影剤が入ることで検査の2~3ヵ月後までは卵管の通りがよくなって自然妊娠をしやすくなる
●フーナー検査
膣内に射精された精子は、子宮と膣を結ぶ子宮頸管に入ります。子宮頸管の中は、子宮頸管粘液で満たされており、フーナー検査では、この子宮頸管粘液の中を泳ぐ精子の数や動き、子宮頸管粘液の状態を調べます。性交後6~12時間以内に行い、フーナー検査の結果が問題なければ、タイミング療法に進めます。
●精液検査
男性が行う唯一の検査が精液検査。2~7日の禁欲期間の後に、マスターベーションで採取し、精液量、精子濃度、運動率、運動の質、精子の形態などを調べます。精液検査の結果はその時々の体調によって影響を受けやすいため、一度悪い結果が出ても、再検査では問題ないということも少なくありません。
●AMH検査
卵巣の中には卵子になる原始卵胞があります。この原始卵胞の数は年々減っていき、増えることはありません。AMH検査では、卵胞が育つ時に分泌されるAMHというホルモンの濃度を見ることで、卵巣に残った卵子の数を調べます。そのためAMH検査はどの不妊治療から開始すればいいか判断するための手がかりと言えます。
おもな治療
●子宮鏡下手術
膣からカメラを入れてポリープなどを切除
検査によって子宮の中に粘膜下筋腫や子宮内膜ポリープが見つかり、妊娠するには切除する必要があると判断された時に行われる手術です。膣から子宮鏡という器具を挿入して行うため、お腹を切開しなくても手術することができます。
子宮鏡は子宮用の細い内視鏡で、膣から入れるだけで子宮内部をモニターから見ることができます。子宮筋腫や子宮内膜ポリープなどが見えたら、先端についた電気メスで、切開・切除します。
●卵管鏡下手術
卵管の通りがよくなれば、タイミングでの妊娠も可能に
卵管がつまっていたり狭くなっていると、卵子や精子が通り抜けられなくなってしまいます。そのため、この状態のままでは体外受精が必要となるケースがほとんどとなります。
卵管鏡下手術では、膣から細い管を通すことで、このつまったり狭くなった卵管を広げて通りやすくします。卵管の通りがよくなれば、タイミング法や人工授精での妊娠も可能となります。なお、手術自体は日帰りまたは1泊2日で行われます
●腹腔鏡手術
お腹に小さな穴を開けて行う手術
子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫などの治療のために行われる手術です。お腹の3~5カ所に小さな穴を開け、その穴から細長い棒状のカメラを挿入して、モニターで状態を確認しながら手術を行います。
お腹を大きく切開せずに済むため、小さい傷で済み、手術後の癒着も少なく、痛みも抑えられます。入院は必要となりますが、お腹を切開するよりは短く、2~3日程度の入院で済むことがほとんどです。
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