オーク梅田レディースクリニック【おすすめクリニック訪問記】／高齢になるほど多い流産。原因のほとんどは染色体異常です

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妊活メディア「赤ちゃんが欲しい」が話題のクリニックを訪問！素顔をまるごとレポートしていきます。

移転リニューアルした「オーク梅田レディースクリニック」は、オーク住吉産婦人科、オーク銀座レディースクリニックと連携した治療ができる最新のクリニック。JR大阪駅から近く、より便利に生まれ変わりました。

田口早桐先生
川崎医科大学卒業、兵庫医科大学大学院修了。府中病院をへて、医療法人オーク会勤務。体外受精は排卵誘発法を含めた治療戦略をしっかり立てることが大事との信念から、個人の状態に合わせた方針を決めることに力を注ぐ。著書に『ポジティブ妊活７つのルール』（主婦の友社）など。

限られた妊娠のチャンスを生かすために不妊検査に加えてオプション検査も視野に

2022年12月に移転リニューアルした、オーク梅田レディースクリニック。手術室や培養室を新設し、体外受精の採卵や移植のほか、卵管の詰まりを解消して自然妊娠を期待するＦＴ（卵管鏡下卵管形成術）などもできるようになりました。

オンライン診療を利用する患者さんも多く、待ち時間はほとんどありません。

入り口を入ってすぐの受付。一人ひとりに対しスタッフが丁寧に対応しています。

「JR大阪駅すぐとアクセスがよいため、大阪府下からはもちろん、遠方からも患者さんに来ていただけるようになりました。ひと組でも多くのカップルにお子さんが誕生するよう努力しています」と話すのは、田口早桐先生。

市内南部にあるオーク住吉産婦人科や、東京のオーク銀座レディースクリニックと患者情報を共有しているため、そのカップルに合わせた治療ができるのも大きなメリットの一つです。

男性不妊の手術・ＴＥＳＥ（テセ／精巣内精子採取術）や、オーク住吉でのみ行っている子宮内膜再生ＰＲＰ療法（子宮内膜が厚くならない女性に向けた再生医療）など連携した治療を受けることが可能です。※保険診療の場合、治療途中でのクリニック間の行き来は基本的にできません

採卵や移植も行われる手術室は２部屋あります。

高齢になるほど多い流産。原因のほとんどは染色体異常です

「保険診療開始によって、若い人の受診がふえています。一方で、年齢の高い女性にも１日も早くスムーズに妊娠していただけるよう、保険外の幅広い検査や治療も行っています。

特に、年齢が高くなるほど妊娠のチャンスは減り、流産率は上がっていきます。いったんは妊娠したものの流産してしまうと、回復する時間が必要になり、妊娠までかなりの回り道になってしまうことに。ですから、チャンスが限られた場合は一般的に行われる以外の検査も視野にいれ、万全の状態で体外受精にトライすべきではないか思います」

流産の原因のほとんどは、胎児側の染色体異常で、40歳以上の方は妊娠しても約半数が流産となってしまいます。

「この染色体異常を引き起こす原因の一つに、母親か父親が“転座”の染色体を持っていることがあげられます。ヒトでは通常23対、46本の染色体があるのですが、転座とはこの染色体の２カ所が入れかわること。

転座があっても症状はなく本人はわかりませんが、転座がある人の卵子や精子は高い確率で染色体異常となり、流産の可能性も高くなります。転座は500人に１人持っているとされていて、不妊の方の場合は40～50人に１人といわれています。転座があると着床不全も起きやすいため、カップルで早い段階で検査を受けておくケースがふえています」

カーテンで仕切られたリカバリールーム。体外受精の採卵後や移植後などに使われます。

小さなお子さんがいる方も気兼ねなく利用できる、完全個室のリカバリールーム。

染色体や遺伝子の検査は内容をよく理解してから

近年、染色体の中にある遺伝子を調べる検査がさまざまな分野で行われていますが、不妊治療の分野でも子どもが遺伝性疾患にかかるリスクを調べることができる、妊娠前遺伝子診断（保因者スクリーニング）といった検査があります。

「２本の染色体のうち、１本は遺伝性疾患を引き起こす変異を持った遺伝子を持っているものの、もう一方が正常な遺伝子であることで、疾患を発症しない人のことを保因者と呼びます。

可能性は低いのですが、同じ遺伝性疾患の保因者同士がカップルになってしまうと、その子どもは25％の確率で遺伝性疾患を発症します。保因者スクリーニングも染色体の検査も、事前にカウンセリングを行います。

検査結果によっては、不妊治療を続けるかどうかの判断材料になる場合もありますので、その内容を十分に理解したうえで、受けていただくことがたいせつです」

木目のインテリアで統一された採精室には、DVDやWi-Fiも完備。

保因者スクリーングとは？

保因者スクリーニングは、近親婚の多いアラブ諸国では非常に多く行われています。日本ではご家族や近親者に遺伝性疾患を患っている方や、パートナーが遺伝性疾患を患っている、保因者であることがわかっている場合などに受けることが多いです。

近ごろではプレコンセプションケアの一環として、問い合わせする方もふえています。精神的にデリケートな検査なので議論も多いですが、だからといって目をそらすのではなく、日本に適応した取り入れかたを考えていきたいと思っています。

最新機器が次々と導入されている培養室。熟練ぞろいの信頼できる培養士がそろっています。

オーク梅田レディースクリニック

住所
大阪市北区梅田2丁目5番25号 ハービスPLAZA3階

アクセス
Osaka Metro 四つ橋線「西梅田駅」下車、北改札口から徒歩すぐ
JR線 「大阪駅」下車、桜橋口から徒歩約２分

電話番号：0120-009-345

HP：https://www.oakclinic-group.com/umeda_ladys/

診察時間
月～金：9:00～13:00／14:00～16:30／17:00～19:00
土：9:00～13:00／14:00～16:00
日・祝：9:00～13:00／14:00～15:00
※上記の診療時間と、診療受付時間は異なります
※日曜・祝日の診療は完全予約制です