妊娠中も薬を飲むの?甲状腺トラブルを抱えながらの妊活…ついにわかった病名とは【甲状腺と妊活・後編】
私(みほこ:34歳)と夫(46歳)は、不妊治療中に「思いがけない不妊の原因」に出会いました。その原因のなかから、今回は甲状腺機能の低下について書きたいと思います。血液検査で分かったこの症状は、「着床に悪い影響がある」と、転院4軒目にして指摘されました。
ブライダルチェックを行った病院を含め、それまでの3つのクリニックでは全く指摘されなかったため、「本当に治療するべきなの?」と最初は正直、懐疑的でした。しかし、結果的には甲状腺疾患の治療をしつつ、顕微授精を行い、妊娠することができました。
甲状腺の症状改善のための治療は、投薬のみ。とてもシンプルです。ただ、当初は疾患名がハッキリしなかったことや、周りに同じ症状をもつ人がいなかったため、情報収集に困りました。そこでこの記事では、私が経験した甲状腺の検査や治療法などを振り返ってみます。
中編『治療は「薬の服用」と「◯◯を食べない」こと!?甲状腺トラブル治療編』の続きです。
ホルモン値が正常に。ようやく顕微授精がスタート!
甲状腺疾患の専門病院に行った3日後、再び不妊治療クリニックを訪れました。甲状腺機能の異常を指摘されて、ちょうど1週間後のことです。この日は改めて血液検査を行い、TSHの数値を見ていきました。
「この数値なら大丈夫でしょう」
診察室へ入ると、医師から早速血液検査の結果が告げられました。TSHの数値が、着床に適した数値内に入ったというのです。たった3日前に始まった治療でも、これだけすぐに反応があるものなのだと驚きました。甲状腺ホルモンは低すぎても高すぎても、着床に影響があるのだそう。
数値が正常値になったことで、やっと医師からも顕微授精に向けた方針が示されます。「初回は、低刺激で採卵を行い、新鮮胚移植を行っていく」とのこと。必要に応じて錠剤の排卵誘発剤を使いながら、1~2個の採卵を目指す方法が示されました。
こうして、約3週間後に採卵を実施。当日は1個の卵子を採取することができました。翌日病院に受精確認の電話を入れると、順調に成長しているとのこと。「明日予定通り移植を行います」と電話で告げられました。
低刺激での採卵から受精卵に。念願の…
12月30日なんとか年内、4分割まで成長した受精卵の移植が完了しました。このとき移植した受精卵は、グレード3Cだったかと思います。
その後、年明け早々に微熱のような体調不良が続き、次の診察で妊娠を示す数値が上がっていることが分かりました。医師も「着床していなければ上がらない数値なので、妊娠しているでしょう」とのこと。翌週に胎嚢が確認できたことで、正式に妊娠といわれました。
いろいろとエピソードはありましたが、すべて甲状腺機能の異常を指摘されてから、約1ヶ月半の中で起こったできごとです。
こう書くと甲状腺疾患の改善が妊娠に影響したように思えてしまいますが、実は1回目と2回目の顕微授精は採卵までのアプローチも、移植した胚の種類も異なります。そのため、甲状腺疾患だけが要因だったとはいいきれないと思っています。
ただ、少なくとも甲状腺疾患の治療をしたことはマイナスではありませんでした。遠回りなアプローチだとは思いましたが、少しでも妊娠の確率を上げるための治療だったのだろうと思っています。
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薬の服用は出産まで!ついに分かった甲状腺の疾患名とは
妊娠が分かってからも、甲状腺ホルモン剤であるチラーヂンの服用は続きました。
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