2ページ目(2ページ中) | 激務で生理が止まる日々。追い込まれた私が夫に思わずはなった言葉は「頑張る気あるの?」【仕事と妊活(前編)】
「どうして大切な日なのに早く帰ってこないの?」「頑張る気あるの?」「本当に赤ちゃんが欲しいと思っているの?」と詰め寄る私。「受診するのも私。タイミングをとらなきゃとハラハラするのも私。大変なのは私ばっかりだよね!」とも言ってしまいました。
しかし夫が妊活や検査に非協力的だったわけではありません。クリニックで不妊治療したいと伝えたときも「そうか、わかったよ」と受け入れてくれました。そして精液検査も、嫌な顔ひとつすることなく受けてくれました。そんな夫を責めてしまったのは、私にとって妊活が精神的に大きな負担となっていたからだと思います。
診察の待ち時間が長すぎ問題。いつも疲労困憊で…
精神的にストレスを感じていた2つ目の問題は「診察の待ち時間が長すぎる」ということです。
産婦人科から不妊治療クリニックに転院したことで、通院回数が増えました。妊活をしていると、生理開始から5日以内に受診が必要な場合などもあり、急な通院もしばしば。
検査や治療の診察でスケジュールが埋まることは「前に進めている」とポジティブに考えていましたが、仕事の調整をしなくてはならない大変さ、そして病院での長い待ち時間がツラく感じられることも増えてきました。
クリニックは予約時間に行っても1~2時間待つことが多く、仕事後の受診で心身ともに疲弊してゆきました。
当時は「あと何回これを繰り返せば解放されるんだろう」と考えていました。
赤ちゃんが欲しいという思いは変わらないし、そのために必要な受診だとわかっています。しかし、毎回こんなに時間がかかって、そのたびに仕事のシフトを調整してもらわなければいけない。それがつらかったんです。
仕事と妊活の両立。うまくいく方法は…
私は長年、保育士として働いてきました。結婚前に働いていた保育園は私立で、園児は100人程度、そして園長は男性でした。
上司が男性だと妊活への理解が得られない、という体験談を目にすることがありますが、このときの上司はむしろ理解があったと思います。妊活している同僚がいましたが、仕事と妊活を両立できるように、園長がいつも配慮しているのを目にしていました。
同僚の話では、忙しい職場ではあったけれどスタッフの数も多かったので「少しくらい抜けても大丈夫」という雰囲気もあり、妊活しやすかったそうです。
その職場のイメージで仕事と妊活を両立しようとしていた私は、引っ越し先で大きな壁にぶつかりました。
再就職するも、前の職場とのギャップに苦しむことに
引っ越してすぐに、療育施設の保育士として正社員で就職しました。発達のサポートが必要な未就学児と小学生が通っており、保育士だけでなく小学校の先生も勤務している施設です。
勤務時間は9時~18時。前の職場と比べてそれほど規模は変わりませんが、仕事内容がこれまで経験してきたものと大きく違い、とまどっていました。
さらに、妊活に対する理解も得られにくい雰囲気だったため、前の職場をイメージしていた私は、そのギャップに苦しんでいました。
最初は妊活していることをカミングアウトしていなかったため、急な受診で遅刻や早退、欠勤を言いだしにくい状況でした。そのため、誰にも相談できずに受診を見送ったこともあります。
結局、上司に妊活をカミングアウトできたのは、就職から2ヶ月が経ったころでした。このときの施設長も男性。前の職場の上司が同僚の妊活をうまくサポートしているのを見ていたので、この職場でもカミングアウトさえすれば、きっとサポートが得られると思っていました。
妊活していることを話したときに一緒に伝えたのは「正社員からパートになりたい」ということ。新しい職場は仕事量も土日出勤も多く、妊活との両立は難しいと感じていたのです。
それに対して上司は「パートではなく、事前に決めた日だけを時短にする準社員のような働き方にしてほしい」と言いました。
時短ができるのはありがたいですが、それは決められた日だけ。結局、毎週水曜日だけ16時退勤となりましたが、これだと急な受診には対応できません。
上司からは「勤務時間の調整をしなくても、正社員で仕事と妊活を上手に両立している人もいるよ」とも言われていたため、毎週水曜日以外の早退を言い出せませんでした。そのため、カミングアウト後もほとんどの受診を見送らざるを得ませんでした。
おそらく、正社員の数がギリギリだったのでしょう。最初から伝えていなかった私も悪かったと思いますが、あまり事情を察してくれない環境での妊活は、困難を極めました。
その当時の私にとって優先したいのは、仕事より妊活。それなのに、仕事が忙しくて通院できないのでは、元も子もないと思いました。結局、この職場での妊活に限界を感じて、5ヶ月ほどで辞める決断をしました。
妊活に理解がある職場との出会い
退職したばかりのころは疲れてしまっていて「しばらく仕事はしなくていい」と思っていました。しかし、仕事をしていないと暇をもて余してしまうんですよね。そして、妊活にはお金が必要…。
(きっと仕事と妊活は両立できるはず!)
と思うようになり、無理のない範囲で働こうと決心しました。
次の職場には、妊活中であることを最初から伝えようと決めていました。そして正社員ではなくパートで働けるところ、通院による遅刻や早退に理解がありそうなところを探して出会ったのが、今の職場です。
後編▶▶妊活に優しい職場の特徴とは?さらに、面接時に驚いたのは…
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2. 予約(WEB予約をクリック)
受診するクリニックを決めたら、予約をいれましょう。WEBで予約をできるクリニックも増えています。初診だけは電話などで予約のクリニックもあるので、確認しましょう。
3. クリニックに行く/問診票に記入
予約した日程にクリニックにいったら、まずは受付&問診票に記入。問診票には、最終月経の状態、生活習慣、既往歴など検査に必要な質問項目に答えます。生理中でもできる検査もあります。
4. 先生によるヒアリング
事前に記入した問診票を見ながら、医師と直接話す問診タイム。日ごろから気になっていることなどはここで質問を。過去の病歴や、流産・中絶経験などもつつみかくさず正直に答えることが重要です。
5. 内診&超音波検査
外陰部の視診や触診、腟鏡を使って腟内の状態確認を内診台の上で行います。外側からは見ることができない子宮や卵巣の内部は超音波で検査します。不妊治療における超音波検査は、内科の聴診と同様の位置づけだと考えましょう。
6. 血液検査&尿検査
血液検査と尿検査は、ほとんどのクリニックで初診の時に行われます。不妊の原因になる疾患が見つかればその治療が優先されるので、初診で調べるのが基本。
7. 会計・次回の予約
ひととおり検査が終了したら待合室に戻ります。その後、会計をすませて初診の検査は終了。検査結果が出るスケジュールを聞いて次回の予約をします。初診時の多くの検査は保険が適用されますが、保険適用の有無は確認しておくと安心です。
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