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タイミング法をはばむセックスレスの壁

最初にトライしたのは、自己流のタイミング法です。「ルナルナ」というアプリに生理日を入力して、排卵日を予測してみました。基礎体温も測っていないし、無料版なので、ざっくりこのへんだと教えてくれるだけです。

その排卵日にタイミングをとろうとするわけですが、先述のとおり、結婚以来、ほぼセックスレスというのもあって、お互いに義務的というか、ムードも全くなし。

結婚して6年間、全くのゼロだったわけではないけれど、うまくいかないことが重なり、夫は今日も無理なんじゃないかというプレッシャーを感じるようになったようです。私も久しぶりだったので、緊張してしまって。何度かトライしてみましたが、妊活のスタート地点にも立てずじまい…。

お互いに落ち込んで慰め合うというか。このタイミング法で自然に授かるのはむずかしいという結論に達しました。

人工授精は入れ方が違うだけ!

ずっと私は、自然に授からないなら子どもはいらない、と思っていました。ただ、タイミング法で授かるのを待っていても、時間の無駄だし、夫婦仲も悪くなりそうなので、人工授精にステップアップすることも考え始めました。

体外受精へのステップアップは、なかなか考えられませんでしたが、人工授精なら思うほどハードルは高くないと聞いて、病院に相談に行ってみたんです。すると先生が「入れ方が違うだけで、自然とほぼ変わらないですよ」って。なんだか拍子抜けでした(笑)。

そんなとき、二人目不妊の友人が人工授精にトライするというので、私も今始めたら、子どもが同級生になるかな?と、話が盛り上がりました。その友人は1回目の人工授精で授かり、私も医療の助けを借りてみようと、背中を押されました。

とりあえずここまでは頑張るけど、もしこれで無理だったらあきらめてねと、夫を納得させるためもあって、人工授精に踏み切ることにしました。

初診の2日後、いきなり人工授精

人工授精をするには、不妊クリニックに行かなければなりません。そもそも私は病院の中でも婦人科がいちばん嫌いなんです。年に1回、子宮頸がんの検査に行くだけでも嫌だったのに、そんなところへ通うというのはとても気が重かったです。

ネットで調べてみたら、家から徒歩5分のところにクリニックがあったので、アクセスだけでそこに決めました。実際に行ってみたら、新しい病院でキレイだし、待ち時間も少ないし、先生は話をじっくり聞いてくれるし、思いのほかよかったです!

初診の日に診てもらったら、「もうすぐ排卵しそうですね。明後日ですけど、どうします?人工授精をやってみますか?」と聞かれました。これが2週間後と言われたら悩んだかもしれませんが、2日後ってすぐなので、夫に相談もせずに「じゃあ、お願いします」と、その場で予約しました。夫には事後報告し、ホルモン注射も何もせず、当日を迎えました。

初めての人工授精の感想は「え、もう終わったの?」

実際に人工授精をしてみた感想は、「え、もう終わったの?」。痛くもかゆくもなく、本当にすぐ終わりました。私は「人工」という言葉に抵抗があったのですが、友人や医師が「自然妊娠とほぼ変わらない」と言っていた意味がようやくわかりました。

うちみたいにセックスレスでタイミング法がうまくいかずに悩んでいるなら、悩んで時間を浪費するより、夫婦仲が悪くなるより、人工授精にステップアップしてもいいんじゃないかと思います。

そう言いながらも…、自分の周りには人工授精のことを言いたくないという気持ちもあって、ちょっぴり複雑です。やはりどこかに「自然に授かってこそ」という気持ちもあるのかな?親世代には不妊治療に抵抗がある人もいると思うので、親には言っていません。

妊娠合併症で、排尿のたびに激痛が!

2回目からは痛いホルモン注射もして、薬も飲んで、3回目の人工授精で妊娠しました。妊娠がわかったときは、大喜びするというよりも、肩の荷が下りたというか。正直言ってしまうと、おつとめを果たせてよかった、という感じでした。

それと同時に、出産への恐怖もわいてきました。もともと私が子どもを欲しくない、いちばんの理由が、出産が怖かったから。いつも冗談で、男性が産める時代になったら、ぜひ子どもが欲しいと言っていたほどです。妊娠したということは、もう出産の恐怖からのがれられないんだと思いました。

そして以前から指摘されていたとおり、子宮筋腫のせいで妊娠合併症になってしまいました。仕事中、急におなかが痛くなって、もう立っていられないほどに。病院に行きましたが、日曜日だったので担当医がいなくて、痛み止めをもらって帰ったのですが、おなかが痛すぎて横になることすらできず、座椅子に座ったまま、クッションを当てて寝ていました。

いちばんつらかったのは、筋腫と膀胱の位置によるのか、排尿のたびにものすごく痛かったこと。トイレに行くのが恐怖でした。休み明けに受診すると、やはり筋腫が悪さをしているということで、3週間ほど出勤停止になり、抗菌剤の点滴を毎日することに。

その後も、ちょっと歩くだけでおなかが張るし、またあの激痛がきたらどうしようと思うと、一人で電車や車に乗るのも怖くて、誰かがそばにいないと不安でした。

筋腫があると、出産時に出血多量になる可能性もあるからと、事前に自分の血液を採り、輸血用にためておきました。いろいろなリスクを抱えながらも、ふたを開けてみれば自己血を使うこともなく、自然分娩できて本当に幸運だったと思います。


赤ちゃんの4D写真を見たときは、この子が成長して人間になっていくのか…と不思議な感覚でした。

家探しに没頭し、妊活ストレスフリーに

今回、授かったのは、意識を妊活からそらすことで、気持ちが楽になったおかげもあったのかなと思います。いくら子どもは欲しくないとか言っていても、1回目の人工授精でダメだったときは、私は妊娠しにくい体なのかな?と、自分でもびっくりするくらい落ち込みました。もう何もする気力がないくらいに。「次は子宮卵管造影検査をしましょう」と言われていたので、それが恐怖だったのもあったりも。

でも、人工授精2回目がダメだったときは、またかと、だんだん慣れてきて。3回目のときは、たまたま家探しをしていたんです。それまではちょっと熱っぽいとか、おなかが痛いというだけで妊娠の初期症状かも!と、気になっていたのですが、家探しに没頭していたおかげで、人工授精のことを忘れていたくらい。生理予定日を過ぎて、そういえば?と思い出して病院に行ったら、妊娠していました。

妊活にのめりこみすぎず、ストレスフリーの状態でのぞんだのがよかったのかもしれません。38歳にして、3回目の人工授精で妊娠し、子宮筋腫も抱えたまま無事に出産できたのは、本当に奇跡だと思っています。


予定日より2週間早く、元気な女の子が生まれてホッとしました。

2人目は?と聞かれて、心が揺らがないわけではありませんが、私は爆弾を抱えているのでリスクも大きいし、今の子ども1人に愛情をかけてあげようと思います。もう今年40歳になるので、まわりも納得してくれるでしょう。

※あくまで個人の体験です。治療や薬の処方などに関しては必ず医師に相談してください。

取材・文/岩村優子

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