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3ページ目(3ページ中) | 自分に合った卵巣刺激法はどれ?「PPOS法」や「アンタゴニスト法」など、知っておきたい6種類をチェック【医師監修】

2024/04/17 公開
卵巣刺激の注射

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卵巣刺激法⑤「低刺激法」

クロミッドなどの飲み薬と少量の注射を使用しながら自然の力で成熟させた、排卵直前の卵子を採取して体外受精にトライする方法。低刺激法は卵巣機能が低下している人や、なるべく薬を使いたくない人向けの方法で、飲み薬や注射の種類、投与量によって、刺激の強さを調整します。

低刺激法

月経1~3日目の胞状卵胞の状態とホルモン値から、その周期に体外受精を行うかどうかを決定。卵胞発育のための注射は必要であれば行いますが、回数は2~3回程度。飲み薬メインのマイルドな刺激法で、体への負担が少ない、連続周期で採卵できるといったメリットがあります。

低刺激法に向いている人

● 年齢が高い
● 高刺激でも採卵数が少ない
● 胞状卵胞が3個以下
● 卵巣の機能が低下している
● 薬の多用に抵抗がある

卵巣刺激法⑥「自然周期法」

自然周期法は、原則として排卵誘発剤を使わず、自分のホルモンで育った卵子を排卵直前に採り出す方法です。自然に排卵が起こる人ならだれでも行うことができ、注射の痛みや排卵誘発による副作用もありません。

自然周期法

連続周期で採卵できるメリットがありますが、採れる卵子は1つだけのため、空胞だったり受精・分割がうまくいかない場合は移植がキャンセルになります。

年齢が高い人、AMH(抗ミューラー管ホルモン)値が低くて高刺激ではうまく卵胞が育たない人に向いている治療といえます。

関連記事アンチミューラリアンホルモン(AMH)の数値って何の目安なの?【知っておきたい不妊治療用語】

自然周期法に向いている人

● 年齢が40歳以上
● 高刺激でも採卵数が少ない
● 胞状卵胞が3個以下
● 卵巣の機能が低下している
● 薬の使用に抵抗がある

※この記事は『新版 はじめての妊活』から再編集しています。

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出典:『新版 はじめての妊活』

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監修
監修

木場公園クリニック理事長。1986年愛媛大学医学部卒業。日本では数少ない女性と男性両方の不妊症の診察・治療ができる生殖(リプロダクション)専門医。1999年、木場公園クリニックをオープン。2019年には駐車場から一人目不妊治療と二人目不妊治療をセパレートした「つくば木場公園クリニック」を開設。

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