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唯一自分でわかる手がかりは「月経異常」。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)って知っていますか?改善できるの?【妊娠できるかドクターに聞いてみた】

2023/05/07 公開
2023/08/10 更新

周期の乱れなど、月経異常があればすぐに受診すべき

多嚢胞性卵巣症候群の兆候として、唯一自分でわかるのは、月経異常です。

卵巣内の卵胞が大きく育たず、排卵しにくいため、月経周期がとても長かったり、不規則だったり、ずっと月経がこなかったりします。

また、肥満体型やニキビ、月経前に精神的、肉体的なつらさを伴う月経前症候群なども、兆候のひとつといわれています。

☑あてはまったら受診してみましょう

◇月経周期が不規則、あるいは長い
◇まったく月経がない
◇基礎体温に高温期がなく、低温1相になっている

早発卵巣不全のこともあるので早めの受診がベター

多卵胞性卵巣症候群のほかにも排卵障害を起こす原因はいくつかあり、なかでも赤ちゃんが欲しい人にとって問題となるのは、「早発卵巣不全」です。

早発卵巣不全では、卵巣の中の卵胞が若いうちにほとんどなくなって排卵が起こらなくなってしまいます。

症状は多嚢胞性卵巣症候群と同じ生理不順などの月経異常なので、症状だけでは区別がつきません。血液検査でAMHの値をはかったり、超音波検査をすることで診断できます。

早く治療を始めないと、卵胞が少なくなって妊娠がむずかしくなるため、月経異常があったら、すぐに受診しましょう。

多嚢胞性卵巣症候群の検査とは?

まず、検査の流れを見ていきましょう。

① 問診
はじめに、月経の周期や様子、基礎体温表のグラフの状況、これまでの治療歴などについてくわしく問診されるので、説明できるようにきちんと整理しておきましょう。

②超音波検査
細いプローブを膣から入れ、卵巣の様子を確認。多嚢胞性卵巣症候群の場合、卵巣の表層部に、10㎜以下の未成熟卵胞が12個以上並んだ「ネックレスサイン」が見られます。ネックレスのように見えるため「ネックレスサイン」と呼ばれます。

③血液検査
採血し、男性ホルモンや黄体化ホルモン、インスリン濃度、AMHの値など、さまざまなホルモンの値を検査することで、多嚢胞性卵巣症候群の可能性を数値で調べます。

次のページ> 血液検査でわかるのは、どんなこと?

監修
監修

浅田レディース品川クリニック院長。
より短い治療期間で妊娠という結果を出すため、エビデンスに基づいた治療や痛くない不妊治療・痛くない採卵を行なう。1982年名古屋大学医学部卒業。88年名古屋大学医学部附属病院産婦人科医員として不妊外来を担当。95年同病院分院でICSIによる治療開始。同年日本ではじめて精巣精子を用いたICSIによる妊娠例を報告。2004年浅田レディースクリニック(現・勝川クリニック)開院、10年浅田レディース名古屋駅前クリニック開院、18年浅田レディース品川クリニック開院。著書に『名医が教える最短で授かる不妊治療』『女の子が知っておきたい卵子のハナシ。』がある。

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