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43歳の不妊治療。「染色体異常?採卵はできるけどいつも分割がストップしてしまう…」【教えて!ドクター】

2024/08/24 公開
体外受精

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不妊に悩む夫婦は増加傾向にありますが、不妊治療には時間的なリミットがあるのも事実。まずは自分たちの置かれている状況をよく知ることが大切です。

今回は、体外受精にトライ中の夫婦からの質問に不妊治療専門医がお答えします。

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【質問】受精卵がうまく分割しないのはなぜ?

〈質問者データ〉
43歳/夫の年齢40代
妊活歴2年10ヵ月
現在の状況:高刺激による採卵4回

体外受精にトライしています。採卵はできますが、いつも途中で分割がストップして、胚盤胞になりません。

【お答え】年齢が高くなるにつれ卵子の染色体異常の確率が上がり、胚が育たなくなります

女性の年齢が高くなるにつれて、受精卵(胚)に染色体異常が起こる割合はどんどん高まってきます。年齢が40歳を超えていれば、受精卵の分割停止は、卵子の染色体異常と関係がある可能性が推測されます。

卵子が老化すると、減数分裂をするときに、うまく半分ずつに分かれることができず、染色体の異常が起こる確率が上がるのです。35歳ころまでは30%前後ですが、40歳では胚盤胞の60%近くに染色体数の異常があるというデータもあります。

染色体異常が起こった卵子は、妊娠しても流産に終わることが多いとされています。胚盤胞移植という有力な治療方法が開発されても、胚盤胞が得られない方には有効な方法となりえません。

なお、当院では、40代の方には、あらかじめ目標の採卵回数あるいは凍結受精卵の数を決めて、連続した周期で採卵を行い、少しでも年齢の若いうちの受精卵を複数凍結しておく方法を、ひとつの治療戦略としてご提案しています。

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監修
監修

山下レディースクリニック院長。
1980年奈良県立医科大学を卒業し、京都大学産婦人科に入局。舞鶴市民病院産婦人科医長に着任。86年オーストラリア・アデレード大学で体外受精の基礎から研鑚を積む。90年神戸中央市民病院に着任。産婦人科医長、体外受精チーフとして数多くの患者さんの治療にあたる。97年神戸三宮に山下レディースクリニックを開設。これまでに約10,000 人の妊娠をサポート。著書『最新! 不妊治療ナビ』(主婦の友社)が好評。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。

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