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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 不妊治療コラム 『情熱大陸』で紹介されていた「ICSI」って何?全国から患者さんが続々!加藤レディスクリニック院長に聞く

『情熱大陸』で紹介されていた「ICSI」って何?全国から患者さんが続々!加藤レディスクリニック院長に聞く

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排卵誘発剤をできるだけ使わない不妊治療を行っている加藤レディスクリニック。院長の加藤恵一先生が2024年8月にMBS/TBS系『情熱大陸』に出演され、ますます注目されています。今回は番組で紹介された体外受精の方法「ICSI」についての基本から、男女産み分けまで、不妊治療ビギナーの質問に答えていただきました。

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<不妊治療ビギナー『あかほし』読者代表>
まいかさん
30代前半、結婚3年目。「情熱大陸」視聴をきっかけに、これから不妊治療をしようか考え中。

「ICSI(イクシー)」とは1つの卵子に1つの精子を注入する“顕微授精”のこと

まいかさん(以下、まいか) 今日はよろしくお願いします。『情熱大陸』で「ICSI」という体外受精があると知ったのですが、「ICSI」ってどういうものですか?

加藤恵一院長(以下、加藤院長) 体外受精は、卵巣から採取した卵子と精液からとり出した精子を体外で出合わせて受精させる方法です。

受精の方法には2種類あって、通常の体外受精は「ふりかけ」といって、採取した卵子に精子をふりかけて受精させます。もう1つの方法が「ICSI」です。これは顕微授精のことで、採取した卵子にガラス針を刺して精子を直接注入します。

体外受精の受精方法は2種類

ふりかけ法
培養液に入った卵子に精子をふりかけ、一定時間経過させることで卵子に精子を進入させる方法。卵子に負担の少ない自然に近い方法で、顕微授精に比べて胚の発育がやや良好な傾向にあります。ただ、精子が進入できなかったり、1つの卵子に複数の精子が進入してしまったりすることがあります。

顕微授精(ICSI)
顕微鏡で選別した運動率や形態のよい精子を、ガラス針を使って卵子に注入する方法。1つの卵子に1つの精子を直接注入することで、ふりかけ法に比べて高い確率で受精させることができます。

基本的には先端がとがったガラス針を使う方法で行います。卵子の状態や過去の治療結果によっては先端が平らなガラス針を使う方法(Piezo ICSI)を行うこともあります。

まいか 「ICSI」を行うのはどんな場合なのですか?

加藤院長 まず、運動率が低かったり、奇形率が高かったりなど、夫の精子の状態がよくない場合です。通常の体外受精では受精率が低くなる可能性があるので、「ICSI」を選択します。

また、受精するためには卵子がじゅうぶんに育っていることが必要ですが、未熟な卵子が採れることもあります。その場合は、体内に近い環境の培養器で培養し、成熟が見られたら顕微授精を行っています。

当院では通常の体外受精(ふりかけ法)では受精しにくいと判断した場合は、患者さんの同意を得たうえで顕微授精を行っています。現在、体外受精と顕微授精の割合は2:8になっています。

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