デリカシーなさすぎ!これぞ不妊ストレスの原因【妊活中、周りから言われた心無い一言とハラスメント21選】
妊活の最中に、周りからのデリカシーのない一言に傷ついた…という人は少なくないはず。たとえ相手に悪気がないとはいえ、放たれた言葉がナイフのように心に刺さって、今でもまだ忘れられない、という人もいるのではないでしょうか。
かくいう私、Y(36歳)も8年間の妊活期間に言われた心無い一言に、何度も悩み、苦しんだものです。今回は、その中でも特にインパクトが強かった言葉をご紹介します。
実の両親や友人知人、はてはクリニックの先生にまで…!今思い出しても辛いものから、中にはあまりにも突拍子もなさ過ぎて、怒りを通り越して呆れてしまったものまで、ある種バラエティに富んだ(?)ハラスメントのラインナップ、どうぞご覧ください。
親や親せきから言われた言葉
ダントツで妊活中に傷つく言葉やお節介をかけてくる回数が多かったのは、やはり親や親せきでした。ここでは、親族に言われて傷ついた言葉をご紹介します。
「俺らはすぐできたのにな」
結婚して3年目のお正月。夫婦で私の実家に帰省した際、夕食の席で酔っ払った私の父親が、突然「お前たち、子どもまだできないのか」と聞いてきたのです。
すかさず私が「今、妊活中なんだよね」と答えると、「なんだ、その妊活とやらは。そんなことしないと子どもができないのか。俺らはすぐできたのに!」
思わず「デリカシーなさすぎ!別にいつできようが私たちの勝手じゃん!」と怒鳴ってしまい、新年早々大げんかに発展…。
「風疹の免疫チェックはしたの?」
一方、実の母からは、神経質なくらい、「風疹の抗体の有無」について聞かれ…うんざりしました。しかも、最初に聞かれたときに「ちゃんと検査したよ」と伝えたのに、また別の機会に「検査なんて100%信用できないんだから、やっぱりワクチン接種をしなさい」という無茶苦茶なことを言い出す始末!
心配してくれるのは嬉しい反面、何度も同じことを聞いてくる母には、参ってしまいました。
「長男なのに…大丈夫なの?」
結婚して2年目の春、夫の従兄弟が結婚することになりました。結婚式の席で、叔母さんから突然、「あなたたち、早く子ども作らないと、お父さんが安心できないじゃない!」と言われてびっくり!義実家は会社を営んでいるのですが、叔母さんいわく「会社も心配」。
夫が「親父の仕事はさておき、俺たちも欲しいと思ってるんだけどね」と答えると、「あなた、長男なのに…大丈夫なの?跡継ぎがいないと、お父さんも死ぬに死ねないわよ」。あまりの言葉に何と答えていいのかわからず、気まずい空気に…。
早く子どもを作れ、というだけでなく、跡継ぎの話まで出してきたり、おめでたい席で不謹慎な話をしたり…。失礼過ぎて、どこから突っ込んでいいのかわからないくらいでした。
知人・友人から言われた言葉
友人や知人からの一言に傷ついたことも。向こうは、「遠慮なく何でも言い合えるほど仲良し!」と思ってくれていたのかもしれませんが、やっぱり悲しいし、ショックでした。
「妊活順調?」
大学時代からの友人が、毎回、挨拶代わりに「妊活順調?」と聞いてくるのが苦痛でした。会うたびに「久しぶり~妊活順調?」「元気~妊活してる?」…。挙句の果てには、LINEでも「妊活順調?」と言い出す始末!
あまりにも軽々しく聞いてくるので、ある日「ごめん、それ毎回聞かれるの、しんどいんだけど」と伝えると、「やだ!ただの挨拶だからまじめに受け止めないでよ!」とのこと。
いや、こっちはまじめに妊活してるんですけど…。
「ほんと悩みなさそうで羨ましい」
実は私の友人にもひとり、同時期に妊娠希望の子がいました。お互いに情報交換をしたり、励まし合ったりしていたのですが…。
ある日、私が「旅行してきた」というと、「私は旅行なんてする気になれない。ほんとあなたは悩みがなさそうで、ストレスフリーでいいよね、羨ましい」とポツリ。
私は、妊活にばかりとらわれてしまってストレスになってしまうのが嫌だったので、気分転換を大切にしていたのですが、彼女はどうもそういう気分にはなれなかったみたいです。同じ妊活をしている同士でも、相容れないことがあるんだな、と痛感したエピソードです。
「骨盤しっかりしてそうなのに」
これはまた別の友達の話なのですが、会話の流れで私が不妊治療をしていることを伝えたところ、「え~そうなの?意外!骨盤しっかりしてそうなのにね!」と笑われたことがあります。たしかにお尻は大きいですが…。
そもそも、骨盤がしっかりしていると不妊にならない、なんてことはないはず!結局彼女は私を励ましたかったのか、なんなのか。真相はいまだに謎です。
「すぐ授かりそうなのに、意外だね(笑)」
こちらからは何も言っていないのに、ご丁寧に向こうから「子どもまだなの?」と切り出されることは、しょっちゅう。そのたびに、「こればかりは、なかなか」と流していたのですが、それでもしつこく食い下がってくる人がいました。
趣味のサークルで出会った女性からは「不妊治療とかしてるの?」「旦那さんはちゃんと協力してくれる?」などと、根掘り葉掘り聞いてくる始末。「えぇ、まぁ…」など、苦笑いでその場を取り繕っていると、「でも、あなたすぐ授かりそうなのに、意外ね」と一言。
すぐ授かりそうな雰囲気って、どんな雰囲気なの?と突っ込みたかったけど、ぐっと我慢しました。
「ブーケ作ってもらったら不妊にならない?」
私は趣味で、フラワーアレンジメントをしているので、友人から結婚式のブーケを作ってほしい、と言われることもしばしば。
ある日、高校時代からの友人にブライダルブーケを依頼されたので、快諾。出来上がりを確認してもらったところ、相手は大喜び!…とここまでならめでたし、めでたしだったのですが…。
突然彼女が「ほんと、Yちゃんに頼んでよかった!実は知り合いから『不妊治療してる人にブーケ頼んだら、不妊がうつるんじゃない?影響ない?』って言われたんだけど、そんなことないよね」と言い出したのです。
わざわざ知人に私が不妊治療していることを話していたのも謎だし、その報告、私にする必要ある?とモヤモヤしてしまいました。
「やっぱり出産の辛さを経験しないと、女性としてどうかと思うよ」
子どもが産まれた友人に、出産祝いを渡しに行った際のエピソードです。
難産だった、という彼女は、出産の大変だったエピソードを色々教えてくれた後、私にこう言いました。
「Yも早く子ども作りな。子なし批判ではないけど、やっぱり出産の辛さを経験しないと、人間としての深みが出ないというか…女性としてどうかと思うよ」。
いや、経験できるものなら今すぐしたいですけど…。
「自由気ままな生活をするママ、子どもがいたら可哀そう」
私たち夫婦はお出かけが大好き。ふたりで出かけることもあれば、それぞれ別々に出かけることもしょっちゅう。仕事帰りに飲みに行くこともしょっちゅうでした。
ある日、何人かの知り合いと飲みに行ったところ、その中の一人が突然「Yちゃんは、しょっちゅう飲みに行ってるみたいだけど、子どもはいないの?」と聞いてきたのでYESと答えたところ「だよね~。そんなにも自由気ままに飲みに行ったり出かけたりするようなママだと、子どもは放置されて可哀そうだよね。できなくて正解だよ」と言ってきたんです。
なぜ、今の生活=子どもができてからの生活、なのか?今思い出してもカチンとくる一言でした。
職場のメンバーから言われた一言
ある意味一番キツかったのが、以前の職場でのメンバーかけられた心無い一言です。
親や友人なら、「それは違う」と抗議したり、怒りが収まるまで顔を見なかったりすればいいけれど、職場のメンバーではそうもいかず…。
「仕事ばっかりできて、ほんと羨ましい!」
同僚のひとりは、子どもを保育園に預けて仕事をしていたのですが、体調不良で園から呼び出されることもしょっちゅう。
そのたびに平謝りして早退する彼女に「大変だなぁ」と同情し、フォローできる仕事はすすんで手伝っていました。
ある日、例のごとく保育園から呼び出し電話があった彼女に、「大丈夫だよ、後はやっとくよ」と伝えると、
「ほんとごめんね。ありがとう。いいね、Yは子どもがいないから仕事ばっかりできて。このまま子ナシで上目指してもいいんじゃない?あぁ羨ましい!」と笑顔で言ってきたんです。
もう二度とフォローしてやらない!と誓った瞬間でした。(結局その後も手伝ったけど…)
「もう、けっこう年なのに焦らないの?」
職場にパートで入社してきた女性は、10代でデキ婚。30歳手前にして子どもはすでに中学生。私よりも年下の彼女と、昼休みに世間話をしていたときのことです。
私に子どもがいない、と知った彼女は、驚いた顔で「え?もう30代でしょ?もう、けっこうな年なのに、子どもいないって、焦らないの?年取ってからできちゃうと、参観日とか子ども可哀そうだよ」と言ってきたのです。
頼むから放っといてくれ…という言葉を飲み込むのに必死でした。
「あんなふうになるくらいなら、授かり婚のほうがいい!」
ある日、後輩の女の子が「Yさんって子どもいないけど、不妊治療とかされていますか?」と、突然質問してきました。
「まぁ、それなりにね」とあいまいに言葉を濁すと、「そうなんですね!なんか、私の友達が不妊治療してるんですけど、金銭的にも精神的にもキツそうで。あんなふうになるくらいなら、授かり婚の方がまだいいですね!」いや、なぜその話を私にしてくる…。
「子なしにはわからないとは思いますけど」
とある後輩は、私のことを慕ってくれていて、仕事の話はもちろんプライベートに関することなど、いろいろな話をする間柄でした。
彼女とはとても仲がよかったのですが、ひとつ気になったのが、男の子のママでもある彼女が子育ての愚痴を言ってくるとき、必ず「子なしのYさんに言ったって、わからないとは思いますけど…」と一言添えること。その割に、子育ての愚痴をアレコレ話してくる。
そのたびに「先輩に言っても仕方ないんですけどね」と言うものだから、ついに「じゃあその話、私にしなくてもよくない?」と言ってしまいました。
産婦人科・クリニックから言われた一言
本来なら、妊活女性の味方であるはずの産婦人科などのクリニック。
しかし、そんな病院のドクターやスタッフからも、信じられない言葉を投げかけられたことがあります。
「本当に妊娠したことないの?」
口コミ評判のいい、とあるクリニックに不妊治療の相談に行った時のことです。
問診の際、医師から根掘り葉掘り質問があり、その聞き方があまりにも横柄な印象だったので、「あんまり通いたくないかも…」となんとなく思っていました。すると、いきなり先生が「あなた、いい年だけど、本当に妊娠したことないの?流産とかの経験もない?」と聞いてきたのです。
あまりにデリカシーのない聞き方に、怒りを抑えて「ありません」というのが精いっぱい。もちろんそれ以降の通院はありませんでした。
「タイミングとっとけば、不妊治療はいらないよ」
また、別の産婦人科では、一通りの検査が終わった後に医師から「あなた、体に問題ないから、不妊治療なんていらないよ。週3日か4日のタイミングで頑張りなさい」とのこと。
思わず「え?毎週ですか?」と聞くと、「そう、毎週3日か4日ね。タイミングとっとけば、本来人工授精も必要ないから」とのこと。毎週3~4日って、それはもはや、タイミング法とは言わないのでは…と思った一言でした。
「初老ですね」
これは、私よりもむしろ夫が傷ついた言葉なのですが、夫の精液検査をしてもらったときのことです。
検査結果の説明の際、医師が「運動量が少し低いです。初老の精子ですね」と説明してきたのです。
「初老の精子ですか?」と思わず聞き返した夫に、医師は顔色一つ変えず、「はい。初老です。運動率が低いです」。夫は数日「俺は初老か…」と落ち込んでいました。
番外編:妊活夫のことをディスる一言
まだまだ世間的に、不妊は女性の問題…というイメージが大きいかもしれません。しかし、長年の妊活期間中、パートナーのことをディスるような言葉もしばし聞かれました。
「旦那さんED?」
けっこう頻繁に言われたのが、「お宅の旦那さんってEDなの?」という言葉。どうやら、まだまだ「不妊=セックスレス」などと思っている人が多いんだなぁ、と痛感しました。それにしても、こんなデリケートな問題を、堂々と聞いてくる人たちには閉口したものです。
「もしかして旦那さんが下手?」
これは、男性から言われた言葉。3人の子持ちであるその男性曰く「俺は、百発百中で子どもができた」とのこと。妊娠するのにうまいも下手もあるわけないのに…なぜか子どもがいないだけで、夫を見下したような発言をされて不快でした。
「遺伝子的に不安がない?」
とある知人は、「子どもができないのは、精子が弱く、卵子までたどり着けないのではないか」ということを一通り話した後に、「あなたの旦那さん、多分精子が弱いんだと思う。そう思うと、遺伝子的に不安にならない?」と言ってきました。
このように、医学的に何の根拠もない推論で、不安をあおるような一言を放つ人も、何人かいました。今でこそ笑い飛ばして否定できますが、最初のうちはその言葉を真に受けて、不安になったりもしたものです。
「生まれても逆に困る…と思ってるんじゃない?」
妊活をしていても、夫婦の楽しい時間は忘れずにいよう、積極的に気分転換をしよう、と決めていた私たち。週末はアチコチ出かけたり、ふたりで外食したりもしていました。
その様子を見ていたある友人からは、「ここまでふたりで楽しく暮らしてたら、旦那さん、今生まれても逆に困る、って思ってるんじゃない?」と言われたことがあります。
でも、夫は私以上に子どもが欲しい気持ちがありそうで、妊活にもわりと積極的でした。妊活中の夫婦は楽しく過ごしちゃいけないのかな、と考えてしまった一言です。
【まとめ】 妊活には「スルー力」も大切!
今こうして思い返すと、かなりひどいこと言われまくっていますね、私(笑)。
最初の頃は涙したこともありますが、最終的にはスルーする力も身に付いたように思います。妊活中の皆さん、周りの心無い意見は気にせずに、どうか自分の心と体を一番に考えてくださいね。妊活には、スルー力も大切です。
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