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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 基礎知識コラム 流産の原因は?自覚症状はある?防ぐことはできる?「自分を責めたり思い詰めたりしないで」【医師監修】 2ページ目(3ページ中)

2ページ目(3ページ中) | 流産の原因は?自覚症状はある?防ぐことはできる?「自分を責めたり思い詰めたりしないで」【医師監修】

2024/11/16 公開

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“染色体異常が原因で起こる”ことがほとんど

妊娠12週未満の早期流産は、受精卵の染色体異常が原因で起こることがほとんどです。流産全体の原因を見ても、染色体異常は約70%を占めるほど多いのです。さらに、40歳以上の場合には、流産の80%以上が染色体異常が原因であることがわかっています。

染色体異常の起こる割合は年齢が高くなるにつれて増えるので、年齢が上がるほど早期流産の確率は高くなります。ただ、染色体異常は偶発的なもので、お母さんの体質やふだんの生活などに関係なく誰にでも起こる可能性があり、残念ながら予防したり治療したりすることはできません。

そのほかに流産の原因となるのは、子宮頸管無力症、感染症、赤ちゃんの形態異常、子宮奇形、子宮筋腫、糖尿病などの内科的疾患をはじめ、ストレスなどの心理的要因、精子の異常、喫煙などがあります。

妊娠初期に多い「化学流産」と「稽留流産」とは?

流産は時期別、進行具合別、症状別など、分類の仕方がいくつかあります。流産が起こる時期でみたときに、妊娠初期に多いのが「化学流産」と「稽留流産」です。

化学流産

妊娠検査薬や血液検査で陽性となったものの、超音波検査で赤ちゃんの胎嚢が確認できる(妊娠5週ごろ)前に妊娠が中断していて、「生化学的妊娠」とも呼ばれます。

妊娠検査薬の感度が低かったころには、妊娠していたことに気づかずにいる人が多かったのです。ですが、不妊治療の普及や妊娠検査薬の感度がよくなったことで、より早く妊娠(hCGの上昇)がわかるようになったために、化学流産していたことに気づく人が増えました。

なお、日本では化学流産は流産の回数には含まれません。化学流産以外に2回以上の流産することを「反復流産」、3回以上の流産することを「習慣流産」と呼んでいます。

稽留流産

自覚症状はなく、超音波検査で赤ちゃんの発育や心拍が確認できないなどから、妊娠が中断してしまったとわかるのが「稽留流産」です。妊娠12週未満に多くみられ、原因のほとんどが染色体異常によるものです。

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監修
監修

おおのたウィメンズクリニック埼玉大宮副院長。東京慈恵会医科大外卒業後、同大学附属病院、国立成育医療研究センター、獨協医科大学埼玉医療センターなどをへて、2022年4月より現職。
日本産科婦人科学会専門医・女性のヘルスケアアドバイザー、日本周産期新生児学会周産期専門医、FMF認定超音波医、日本女性医学会女性ヘルスケア専門医、母性内科学会母性内科診療プロバイダー。

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