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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 体験談 受精卵の発育はよくなかったけれど、先生の言葉「大丈夫!」を信じて【相席スタート・山﨑ケイさん妊活記〈中編〉】

受精卵の発育はよくなかったけれど、先生の言葉「大丈夫!」を信じて【相席スタート・山﨑ケイさん妊活記〈中編〉】

2025/01/31 公開
2025/02/19 更新
山﨑ケイ

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不妊治療を経験して、40歳のときに第一子を出産した、お笑いコンビ「相席スタート」の山﨑ケイさん。38歳スタートの不妊治療は、「まともな卵子が採れない」という厳しい現実に向き合うことになります。

インタビュー2回目の今回は、“検索魔”になっていた当時のことや、「地味にしんどかった」という妊活ストレスについて伺いました。

インタビュー前編を読む→38歳からの不妊治療。まともな卵子が採れなくて絶望的な気持ちに【相席スタート・山﨑ケイさん妊活記〈前編〉】

ようやく!3回目で胚盤胞が移植できた!

2回目の採卵での初期胚移植がダメだったので、3回目は胚盤胞まで育てて移植するという方針になりました。その結果、5個の卵が採れて、うち2個が胚盤胞まで成長!

でも、グレードは3BCと4BC。Cが入っていると「妊娠が期待できないから破棄する病院もある」と聞いたことがあったんですが、私の主治医は「Bが入っていれば大丈夫!」と2個とも移植することになりました。

不妊治療をはじめた当初は、「産むならやっぱり4月生まれがいいかな?」などと妄想しながら始まった不妊治療だったけれど、その頃には「妊娠できるなら何でもいい!」という心境になっていました。

先生からは「2個移植すると双子になる可能性もある」と言われましたが、「4月1日生まれでも、双子でも大丈夫!とにかく妊娠したい!」という気持ちでしたね。

そして、そのうちの1個が着床し、無事に妊娠・出産することができたんです。

1回目の時は保険適用前だったので、かかった費用は助成金を申請して後からお金が振り込まれました。2回目からは保険適用でしたが、費用的には結構かかったと思います。

山﨑ケイさん 胚盤胞
「右上のR4.8.10のものが妊娠した胚盤胞です。それが融解後成長して右下になったのが当日移植したものです」

妊活中は「卵子 質 あげる」で検索魔に

妊活中は「卵子 質 あげる」のようなワードを入れて、よくネットやSNSで検索していました。でも、調べてもだいたい「卵の質をあげることはできません」と出てくるんですね。

じゃあ、妊娠のための何をしたらいいかというと、結局、健康になるための基本的なことなんだと思います。バランスよく食べる、ストレスをためない、睡眠時間を多くとる、ほどよい運動をする、とかですね。

葉酸サプリは飲んでいましたが、妊娠のために何か特別に取り組むということはしませんでした。

もともと自炊中心で比較的バランスのいい食生活だったので、気をつけたのは、お酒を飲みすぎないとか、歩くようにするぐらい。

それが妊娠によかったのかどうかは分かりませんが、体重も3キロくらい落ちました。ダイエットというほど大げさなものでもなかったけれど。

“治療で使われる薬”が興味深かった

不妊治療中は、やることがすべて初めてだったこともあって、本当にいろんなことをよく検索していたし、情報過多になっていたと思います。薬のことも気になって、いろいろと調べ始めるようになりました。

以前、ある排卵誘発の注射の成分を調べてみたら、閉経後の女性の尿から抽出して生成するとあったんです(※)。閉経した女性の尿には、卵巣刺激ホルモンが含まれているそうで、それを利用している薬なのだそう。(※hMG製剤は現在は使用頻度が少なくなっています)

それをネットで見て、「うわぁ…人間の体っておもしろい!」なんて思ったりして。そういう点は、興味深い部分ではありましたね。

そんな興味深い不妊治療の薬でしたが、服用については、地味にストレスを感じていました。

特に体外受精の場合、この薬は何日間続けて飲む、この薬はこの時間に飲むというふうに決められていることって多いですよね。

一般的には、指定された時間に薬を飲むことって、それほど難しいことではないと思うんですが、私の場合、その時間が番組収録中だったりすることがあって、「どうしよう?」となったことも。

スタッフさんに、「休憩のときにこの薬を渡してもらっていいですか?」とお願いしたこともありました。

薬の数を間違えて一気に不安になったことも

体外受精では腟錠を使っていたんですが、そのタイミングで泊まりの仕事が入ったことがあったんです。

お薬は持って行っていたけれど個数を間違えていて…。今までクリニックに通ったり薬を飲んだりと頑張ってきたのが、これで全部ダメになっちゃうんじゃないかと心配になりました。

腟錠は薬剤の一部がもれ出てくることがあって、そのためにナプキンをつけておかなきゃいけないのも、小さなストレスでした。

注射の大変さは夫にもアピールできるじゃないですか。注射は男性も経験したことがあるものから、それを毎日打つんだと言えば、その大変さもわかってもらえると思います。

でも、生理のつらさを男性に伝えるのが難しいのと同じで、毎日朝晩2回腟錠を入れることがストレスだと言っても、きっとあまりわからないだろうし、伝えにくい。

エストラーナテープも貼っていましたが、これが地味に痒くて。それも夫から見れば、「絆創膏みたいものを貼っているだけでしょ?」「痒いぐらい、我慢できるでしょ?」って思われるんだろうなって。

妊活中は、そういう地味で細かいことが実はストレスだったし、それが夫に伝わらないこともストレスでしたね。

続きを読む妊娠した友人とは今は会わない。妊活中のストレスは自分で取り除くしかない!【相席スタート・山﨑ケイさん妊活記〈後編〉】

相席スタート
PROFILE山﨑ケイさん
1982年6月13日生まれ、千葉県柏市出身。13年2月、山添寛とお笑いコンビ「相席スタート」を結成。「M-1グランプリ2016」 決勝進出、「キングオブコント」では14年から5年連続で準決勝進出。著書に『ちょうどいい結婚のカタチ』(ヨシモトブックス)などがある。現在はコンビとしての活動のほか、「ナイツ ザ・ラジオショー」(ニッポン放送)のラジオパートナーも務める。公式X▶https://x.com/kbbyky 公式ブログ▶https://ameblo.jp/kkkkk-ya/

取材・文/加藤夕子(リワークス)

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