2ページ目(2ページ中) | 普通の励ましだろうけど、傷つくんだよね…。わき出るブラックな感情に悩む、わたしのための処方箋とは【40歳/死産・流産しました】
すると、いろんなことが変わりました。 問題はゼロにはなりませんが、小さな問題が解決し、ラクになったのです。
Sさん あ、わかります。実は私は幼稚園の先生をしていたんですが、そんなふうに相談してくださった保護者さんがいました。
最後には涙ぐんで、「S先生に聞いてもらえたらほっとした」 って。そのかたが私に相談したのも、大きな勇気が必要だったんでしょうね。
コーチ 避けるのではなく、伝えることで、自分が自分らしくいられる、おだやかな自分に戻れるということもあります。
避けたり逃げたりしている自分を見るのは、つらくないですか?
Sさん どんどんみじめになります。
コーチ そうですよね。「逃げたな」と、いちばんわかっているのは自分です。
でも嫉妬心や不安感を止めることはむずかしい。「平気でいなさい」なんて絶対に言えません。
でも、逃げることも、ブラックな感情がわくことも苦しいものですよね。相手に近づくのは簡単なことではないでしょう。
だからこの提案は、Sさんの新たな「挑戦」です。今までとは違う行動を起こして、少しでも自分らしくいられる時間をふやしてほしいと願っています。
Sさん そうですね。心に響きました。
不安な心の処方箋①
行き詰まったらいつもしないことをする
自分のやり方でうまくいっていることは、自分で思っている以上にたくさんあります。それは続けましょう。
でも、「うまくいっていない」と感じたら、今までしなかったことを試してみませんか。方法は一つではなく、いくつもあり、自分で変えられるのです。
不安な心の処方箋②
遠回しではなく率直にお願いする
もしAさんや、励ましてくれる友人に何か伝える場合には、遠回しに言って「気づいてほしい」と期待するのではなく、おだやかに「こうしていただけませんか?」とお願い(リクエスト)してしましょう。勇気のいることですが、理解してくれる人は必ずいますよ。
「私、こんなこと考えてたの?」新しい自分を発見しました
コーチングを終えて…
自分のこんがらがった感情をコーチに整理してもらい、「私はこんなふうに思っていたんだ」「こんな面があったんだ」と発見の連続でした。
コーチングを受けてのいちばんの収穫は、「自分をたいせつにする」と学んだこと、私は常に相手目線で物を考え、行動する癖があります。そのせいで「私はこんなに思いやっているのに」とブラックな感情がわき上がり、自分を苦しめていました。
でも最近は、自分優先でやっていいのだと思うようになりました。それはわがままではなく、私自身の感情を伝えていくということ。気づいたら、居心地のいい場所がふえていました。妊活中のみなさんも、どうぞ自分をたいせつにしてくださいね。
セルフコーチングができれば卒業です!
コーチングの最終目標は、コーチがなくても自分で自分に問いかけ、問題解決できるようになることです。
そのためには、
①欲しいもの(目標)をはっきりさせる
②現状とのギャップを埋めるために何ができるかを考える
③小さなステップに分けて一歩ずつ行動する
④行動を起こした自分にOKを出す。
②〜④を繰り返しながら、目標達成をめざします。
Sさんは、これらを自分の手で実行できるようになっています。
*『赤ちゃんが欲しい』の内容をweb 転載のため再編集しています
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IFC国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチ。NPO法人ハートフルコミュニケーション ハートフルコーチ。コーチのキャリアは15年近くにおよぶ。2人の男の子の母だが、不育症でなかなか授からなかった経験がある。
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