子どもを産まないといけないの?レシピ本にも変化が?令和からの女性の生き方について
女性のライフコースは、結婚して母親になるだけが幸せな人生ではない。けれど、子どもがいないことや、夫婦のあり方について悩む女性は少なくありません。「初めて子どものいない女性たちの本音を聞いたときは驚きと戸惑いのほうが大きく、すべてを受け止めきれませんでした」と語るのは、子どものいない女性を応援する「マダネ プロジェクト」主宰者・くどうみやこさん。
今回は、くどうさんの著書『誰も教えてくれなかった子どものいない女性の生き方』より抜粋して、令和からの女性の多様な生き方を考えていきます。
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令和から多様な生き方が受容されていく
新時代の令和になりました。昔に比べて未婚率や子どものいない無子率は上昇していますが、これまで根づいていた価値観はそう簡単には変わりません。私自身、子どものいない女性を応援する「マダネ プロジェクト」の活動を通して、現実と世間の意識のズレを痛切に感じてきました。
子どものいる女性を応援する活動であれば誰からも疑問を持たれないし、よいことだと称賛されるだろうけれど、子どものいない女性の生き方に寄り添う活動はなかなか理解してもらえませんでした。
少子化が進む日本では、子どもを持たないことは褒めたたえることではないとの風潮があるからです。決して、子どもを持たない人生が素晴らしいとか、そのほうが楽しいと推奨しているわけではなく、これからは子どものいない人たちがふえていく、新たな大人のライフコースの一つになっていくと話しても、苦虫をかみつぶしたような表情をされることがありました。
子どものいない女性の思いを知ってほしいと、前著『誰も教えてくれなかった 子どものいない人生の歩き方』を出版しましたが、紆余曲折があり、ひと筋縄ではいきませんでした。
子どものいない人生をテーマとして扱うことの難しさに思い悩んだ日々もありましたが、おかげさまで4刷りまで重ねることができました。
「マダネ プロジェクト」の活動を始めたのが2012年頃、前著を出版したのが2017年。その間にもあらゆる価値観やライフスタイルが混在するようになり、多様性の概念が広がっていきました。
料理のレシピは以前は4人分で掲載されていましたが、現在では2人分が多くなっています。また、日本では同性婚は法律上はまだ認められていませんが、同性パートナーシップ制度が誕生して導入する自治体がふえています。
世界的には同性婚を認める動きが高まり、2019年5月には台湾でアジア初となる同性婚の法制化が実現しました。いずれ日本でも同性婚の法案が可決されるかもしれません。このように家族のあり方が変容していくと、伝統的な家族観は見直さなければなりません。
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大人世代のライフスタイルからマーケティングまで、時流やトレンドをとらえた独自の視点で情報を発信。近年は子どものいない女性を応援する「マダネ プロジェクト」を主宰。自分らしく自由で軽やかに過ごすライフスタイルを理想に掲げ、新たな価値観や生き方を提唱。これからの大人スタイルを追求している。著書に『商品PRのやり方が面白いほどわかる本』(中経出版)、『誰も教えてくれなかった 子どものいない人生の歩き方』(主婦の友社)がある。マダネ プロジェクト「つながるサロン」(子どものいない女性限定) GoodMorning by CAMPFIRE (https://community.camp-fire.jp/projects/view/446996)
マダネ プロジェクト https://www.madane.jp/
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