【不妊治療のいま】保険診療が始まり、通院患者の平均年齢がダウンしたって本当?その影響で増えているコトも
医療費の一部負担で治療が受けられる保険診療が不妊治療にも適用されます。保険の対象となる治療には金額設定があり、どのクリニックでも同じ内容のパッケージ治療を同じ金額で受けることが可能です。
ただし、不妊治療では年齢制限や回数制限があるほか、保険診療外の治療や薬もあります。
そんな保険診療での不妊治療について、HORAC グランフロント大阪クリニック院長・森本義晴先生に聞きました。
保険診療が始まり、通院患者の平均年齢がダウン?
不妊治療の保険診療前と比べて、当院での新規患者(女性)は約3割増えました。
それまでの新規患者の平均年齢は約38歳でしたが、適用後は 35.4歳ですから、保険適用をきっかけに若い年齢でも不妊治療を始める人が増えたといえます。早い段階で治療を始めるほど、結果に結びつきやすいですから、とてもいいことだと思います。
ただし、若い女性は卵巣機能が高く、排卵誘発剤の使用による卵巣過剰刺激症候群(OHSS)※も増えているという側面があります。
※卵巣過剰刺激症候群とは・・・
排卵誘発剤の刺激が強すぎた場合に表れる副反応のこと。卵巣が腫れ、腹水がたまったり、腹痛・吐きけなどの症状がある。
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妊活スタート!治療の流れ
「赤ちゃんが欲しい」と思ったら妊活スタート。第一歩は病院探しから始まります。
1.まずはあなたにぴったりの病院を探す
>>病院検索はこちらから
●病院の診療時間もチェック!
自分のライフスタイルにあった診療時間のクリニックかも合わせて確認しましょう。
あかほしの検索機能を使えば、9時前に診察OK、18時以降も診察している、土日祝も診察している、など条件からも探すことができます。
2. 予約(WEB予約をクリック)
受診するクリニックを決めたら、予約をいれましょう。WEBで予約をできるクリニックも増えています。初診だけは電話などで予約のクリニックもあるので、確認しましょう。
3. クリニックに行く/問診票に記入
予約した日程にクリニックにいったら、まずは受付&問診票に記入。問診票には、最終月経の状態、生活習慣、既往歴など検査に必要な質問項目に答えます。生理中でもできる検査もあります。
4. 先生によるヒアリング
事前に記入した問診票を見ながら、医師と直接話す問診タイム。日ごろから気になっていることなどはここで質問を。過去の病歴や、流産・中絶経験などもつつみかくさず正直に答えることが重要です。
5. 内診&超音波検査
外陰部の視診や触診、腟鏡を使って腟内の状態確認を内診台の上で行います。外側からは見ることができない子宮や卵巣の内部は超音波で検査します。不妊治療における超音波検査は、内科の聴診と同様の位置づけだと考えましょう。
6. 血液検査&尿検査
血液検査と尿検査は、ほとんどのクリニックで初診の時に行われます。不妊の原因になる疾患が見つかればその治療が優先されるので、初診で調べるのが基本。
7. 会計・次回の予約
ひととおり検査が終了したら待合室に戻ります。その後、会計をすませて初診の検査は終了。検査結果が出るスケジュールを聞いて次回の予約をします。初診時の多くの検査は保険が適用されますが、保険適用の有無は確認しておくと安心です。
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