4ページ目(4ページ中) | 「天国に行けるといいなぁ」骨が残らないかもしれない…身長10cm小さな赤ちゃんの火葬。エコーで写った黒い影、産声のない出産、死亡届【わたしの死産体験談】
入院中の私は分娩のことで頭がいっぱいだったので、手続き関係はすべて夫が進めてくれました。夫も辛かったと思います。
死産届と火葬許可証
14週と数日の我が子は、死産という扱いとなり火葬が必要でした。
火葬するとは思い至らず、夫の口から聞いて驚いたことを覚えています。ですが、火葬はこの世に存在した証でもあるのかな、一人前に扱ってもらえているということなのかな、とも思いました。
火葬の許可が下りるまでは次の通りです。
まず、私が分娩をした日に「死産届(死産証明)」という書類をもらいました。夫はそれを手に役所へ行き、「火葬許可申請書」とともに提出。死産届と火葬許可申請書をあわせて提出することで火葬許可証をもらう流れだったようです。
火葬許可証をもらったら、火葬場の予約をします。初めて知ったのですが、小さな赤ちゃんは火葬すると骨がうまく残らないケースもあるそう。「最も火力が弱い、火を入れたての朝にしましょう」と自然な流れで時間帯が決まりました。
朝いちばんの「火葬」
火葬は退院日の翌日でした。退院後、赤ちゃんと帰宅してひと晩ゆっくりと過ごし、朝イチで火葬場へ向かいます。
体が小さいためか短い時間で火葬は終わり、大腿骨だけがかろうじて骨と分かる形で残っていました。小さな骨壺にわずかな骨を入れて抱えます。この世に我が子が存在した証でもある大腿骨が尊いものに感じました。
「天国に行けるといいなぁ…」
火葬場の外に出てため息。冷たい師走の外気と自分から出た白い息で、いつのまにか季節が冬になっていることに気づきました。里帰り出産の予約で地元の病院を訪れてから火葬までは10日程度の出来事でしたが、ひどく長い時間が過ぎたように感じます。結婚式を挙げた春には、自分の子どもを火葬で見送る日が来るなんて想像もしていませんでした。
死産を経験して…
短い命が伝えにきてくれたこと
短い命が伝えにきてくれたこと

この経験で私の中で変わったこと、それは、妊娠・出産に対する考え方です。妊娠することだけでなく、お腹の中で十月十日赤ちゃんを元気に育て上げて出産することは奇跡に近いことなんだと知りました。
日々、当たり前のように赤ちゃんが誕生しているように感じていましたが、本当は当たり前ではないことを知り、次の妊娠へ希望を込めて、体を整えて万全な準備をしようと誓いました。多くの企業で妊娠・出産関係なく働ける環境が整い、働きながら妊娠・出産・子育てを頑張れる世の中になりつつあるものの、ときには立ち止まって自分の体を労わることも大切なのかもしれません。
死産後の健診で、長い間、健康診断で指摘され続けていた子宮内膜症がきれいに消えていることが分かりました。
そして産後休暇をもらい、体も心もゆっくりと休めることができました。いま振り返ると、この経験は赤ちゃんからの「無理をしないように、次は元気な子を産んでね」というメッセージだったのかな、とも思えます。
死産は悲しい体験でしたが、「妊娠できたときの喜び」、「お腹の赤ちゃんにひと目会えたこと」、「新たな気づきをもらえたこと」これらは私の財産です。
死産を経ていまは2児の母をしています
死産後は、産後休暇を活かしてのんびり過ごし、体はもちろん、心の回復にも努めました。仕事復帰し、死産から3ヶ月経った頃から妊活を再開。
14週と数日の妊娠と死産を経て、妊娠出産について考え直した私は、意識的に自分の体を休ませる時間も作るようになりました。「自分の子どもを産めるのは自分だけ。代わりはいないのだから…」と。いまでは2人の兄弟を育てています。息子たちにはことあるごとに、もうひとり「お兄ちゃん」がいることを話しています。
※あくまで個人の体験です。治療や薬の処方などに関しては必ず医師に相談してください。
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