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【正しい使い方をドクター解説】市販の排卵日検査薬を使ってみたい!いつから使いはじめるべき?

2023/11/28 公開

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現在、多くのの夫婦が抱える「赤ちゃんができない」という悩み。赤ちゃんを希望する年齢が高くなっていることもあり、不妊に悩む夫婦は増加傾向にあります。しかし、不妊治療には時間的なリミットがあるのも事実。後悔しない妊活・不妊治療にするためには、まず自分たちの置かれている状況をよく知ることも大切です。

排卵日を予測するには検査薬を使ったほうがいいですか?

質問者データ
35歳/夫の年齢30代/妊活歴9カ月/既往歴:なし

自己流でタイミングをとって妊活を進めています。市販の排卵日検査薬の正しい使い方を知りたいです。

【ドクター回答】自分で排卵を予測するならおりものチェックと排卵日検査薬の併用がいちばん確実

自分で排卵を予測する場合、最も確率が高いのは、おりものチェックと尿中の黄体化ホルモン(LH)検査を組み合わせる方法です。

排卵が近づくと、卵巣から卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌され、それが脳に伝わると、視床下部からゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)が分泌されます。これを受けた下垂体から、卵巣に「排卵するように」という指令が出ます。この指令の役割を果たすのが黄体化ホルモン(LH)です。

LHが一気に大量放出される現象を「LHサージ」といい、LHサージから40時間前後で排卵が起こるとされています

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市販の排卵日予測検査薬をつかってみる!正しい使い方は?

排卵日検査薬(正式には排卵日予測検査薬)は、尿に含まれているLHの濃度を測定するものです。

やり方は簡単で、スティック状の検査薬に尿をかけるだけです。薬局やドラッグストアで市販されていますが、「第1類医薬品」で、薬剤師による説明が必要なため、薬剤師のいない店では購入できません。

検査薬はそこそこ高価なので、おりものをチェックして、量が増えてきたなと感じたころから使用を開始しましょう

尿検査では血液中のLHの上昇よりかなり遅れて陽性になりますし、また尿は血液と違って、水分のとり方などでその濃さが一定せず、尿の濃淡によって反応の強さも変わってきます。

ですからいちばん濃い陽性(LHサージのピーク)が出てからどのくらいで排卵するかは、なかなか確定しにくいのですが、いちばん濃くなれば、その日のうちに排卵することが多いようです。

1日1回の尿検査ではLHサージのピークをうまく感知できないリスクもあるので、1日に2回チェックできれば理想的です

検査薬ではまだ陽性ではないけれど、おりものの状態からみると、かなり排卵が近いのでは、というケースがあります。そんなときは実際の排卵にはまだしばらくかかるかもしれませんが、とりあえず夫婦生活をもっておくといいでしょう。排卵のかなり前と思われても、子宮頸管粘液が多いときは、精子は十分長く生存できる可能性があります。

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妊活スタート!治療の流れ

「赤ちゃんが欲しい」と思ったら妊活スタート。第一歩は病院探しから始まります。

1.まずはあなたにぴったりの病院を探す
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●病院の診療時間もチェック!
自分のライフスタイルにあった診療時間のクリニックかも合わせて確認しましょう。
あかほしの検索機能を使えば、9時前に診察OK、18時以降も診察している、土日祝も診察している、など条件からも探すことができます。

2. 予約(WEB予約をクリック)
受診するクリニックを決めたら、予約をいれましょう。WEBで予約をできるクリニックも増えています。初診だけは電話などで予約のクリニックもあるので、確認しましょう。

3. クリニックに行く/問診票に記入
予約した日程にクリニックにいったら、まずは受付&問診票に記入。問診票には、最終月経の状態、生活習慣、既往歴など検査に必要な質問項目に答えます。生理中でもできる検査もあります。

4. 先生によるヒアリング
事前に記入した問診票を見ながら、医師と直接話す問診タイム。日ごろから気になっていることなどはここで質問を。過去の病歴や、流産・中絶経験などもつつみかくさず正直に答えることが重要です。

5. 内診&超音波検査
外陰部の視診や触診、腟鏡を使って腟内の状態確認を内診台の上で行います。外側からは見ることができない子宮や卵巣の内部は超音波で検査します。不妊治療における超音波検査は、内科の聴診と同様の位置づけだと考えましょう。

6. 血液検査&尿検査
血液検査と尿検査は、ほとんどのクリニックで初診の時に行われます。不妊の原因になる疾患が見つかればその治療が優先されるので、初診で調べるのが基本。

7. 会計・次回の予約
ひととおり検査が終了したら待合室に戻ります。その後、会計をすませて初診の検査は終了。検査結果が出るスケジュールを聞いて次回の予約をします。初診時の多くの検査は保険が適用されますが、保険適用の有無は確認しておくと安心です。

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妊娠の仕組みや、治療の進め方、各ステップの基本知識のほかにも、主治医に聞けなかった、誰に聞いていいのかわからない、そんなギモンや不安にも山下先生がお答え!

監修
監修

山下レディースクリニック院長。
1980年奈良県立医科大学を卒業し、京都大学産婦人科に入局。舞鶴市民病院産婦人科医長に着任。86年オーストラリア・アデレード大学で体外受精の基礎から研鑚を積む。90年神戸中央市民病院に着任。産婦人科医長、体外受精チーフとして数多くの患者さんの治療にあたる。97年神戸三宮に山下レディースクリニックを開設。これまでに約10,000 人の妊娠をサポート。著書『最新! 不妊治療ナビ』(主婦の友社)が好評。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。

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