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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 基礎知識コラム 生理痛の影響で1ヶ月の半分以上が不調です、わたし。婦人科疾患「子宮腺筋症」かも?【医師監修】

生理痛の影響で1ヶ月の半分以上が不調です、わたし。婦人科疾患「子宮腺筋症」かも?【医師監修】

2024/03/18 公開

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現在、多くの夫婦が抱える「赤ちゃんができない」という悩み。赤ちゃんを希望する年齢が高くなっていることもあり、不妊に悩む夫婦は増加傾向にあります。しかし、不妊治療には時間的なリミットがあります。

後悔しない判断をするためには、まず自分たちの状況をよく知ることも大切です。そして、治療内容をきちんと理解しておきましょう。みなさんからの疑問や不安に山下レディースクリニックの院長・山下正紀先生に答えてくれました。

子宮腺筋症はどんな病気ですか?

質問者データ
29歳/夫の年齢30代
妊活歴2年半
既往歴:月経痛、自己流タイミング法にトライ中

月経痛が強くなって、月の半分以上が不調です。先日、子宮腺筋症という婦人科疾患があるのを知りました。どんな病気なのでしょうか?

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月経痛をがまんせず専門病院での受診をおすすめします

子宮腺筋症は、子宮の筋層内に、本来あるはずのない子宮内膜と同じような組織ができてしまい、月経のたびに出血を起こす病気です。出血がくり返されることで、子宮の筋肉がかたく腫れ上がり、受精卵の着床を妨げることがあります。多くの場合、非常に重い月経痛が特徴です。

しかし、明らかに子宮腺筋症があると思われるのに、月経痛が強くない人もいます。月経量が多い過多月経になることもあります。以前は子宮内膜症のひとつとして扱われていましたが、近年は別の種類の病気とされ、名称も「子宮腺筋症」と呼ばれています。

超音波やMRI検査で子宮壁が厚くなっていることが確認され、血液検査では、子宮内膜症の診断に使われるCA125という物質の値が高くなることが子宮腺筋症の診断の参考になります。

イラスト図解)子宮腺筋症

子宮腺筋症があれば、必ず不妊になるとは限りません。この病気をもちながら妊娠された方を数多く見てきました。軽度の場合は、子宮腺筋症自体の治療はせず、妊娠をめざす通常のステップアップ治療を行います。月経痛をやわらげる鎮痛剤や漢方薬が処方されることもあります。

ただし程度がひどい人の中には、子宮内膜が厚くならないケースがあり、そのようなレベルになると、妊娠成立にはかなり不利になります。

子宮腺筋症の治療

子宮腺筋症の治療には、薬物療法と外科手術の2つがあります。

薬物療法では、ホルモン剤が使われますが、この間 妊娠はできません。また妊娠を希望される場合の手術には、腹腔鏡で病変部分のみを除く子宮腺筋症核出術がありますが、どこでもできる手術ではありません。うまく成功しても子宮破裂のリスクも残ります。また、妊娠が成立しても、妊娠中期以降の流・早産の原因になることもあります。

子宮腺筋症は進行しますので、できるだけ軽度のうちに早く診断し、妊娠出産に進むことが決め手です。

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妊活スタート!治療の流れ

「赤ちゃんが欲しい」と思ったら妊活スタート。第一歩は病院探しから始まります。

1.まずはあなたにぴったりの病院を探す
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●病院の診療時間もチェック!
自分のライフスタイルにあった診療時間のクリニックかも合わせて確認しましょう。
あかほしの検索機能を使えば、9時前に診察OK、18時以降も診察している、土日祝も診察している、など条件からも探すことができます。

2. 予約(WEB予約をクリック)
受診するクリニックを決めたら、予約をいれましょう。WEBで予約をできるクリニックも増えています。初診だけは電話などで予約のクリニックもあるので、確認しましょう。

3. クリニックに行く/問診票に記入
予約した日程にクリニックにいったら、まずは受付&問診票に記入。問診票には、最終月経の状態、生活習慣、既往歴など検査に必要な質問項目に答えます。生理中でもできる検査もあります。

4. 先生によるヒアリング
事前に記入した問診票を見ながら、医師と直接話す問診タイム。日ごろから気になっていることなどはここで質問を。過去の病歴や、流産・中絶経験などもつつみかくさず正直に答えることが重要です。

5. 内診&超音波検査
外陰部の視診や触診、腟鏡を使って腟内の状態確認を内診台の上で行います。外側からは見ることができない子宮や卵巣の内部は超音波で検査します。不妊治療における超音波検査は、内科の聴診と同様の位置づけだと考えましょう。

6. 血液検査&尿検査
血液検査と尿検査は、ほとんどのクリニックで初診の時に行われます。不妊の原因になる疾患が見つかればその治療が優先されるので、初診で調べるのが基本。

7. 会計・次回の予約
ひととおり検査が終了したら待合室に戻ります。その後、会計をすませて初診の検査は終了。検査結果が出るスケジュールを聞いて次回の予約をします。初診時の多くの検査は保険が適用されますが、保険適用の有無は確認しておくと安心です。

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監修
監修

山下レディースクリニック院長。
1980年奈良県立医科大学を卒業し、京都大学産婦人科に入局。舞鶴市民病院産婦人科医長に着任。86年オーストラリア・アデレード大学で体外受精の基礎から研鑚を積む。90年神戸中央市民病院に着任。産婦人科医長、体外受精チーフとして数多くの患者さんの治療にあたる。97年神戸三宮に山下レディースクリニックを開設。これまでに約10,000 人の妊娠をサポート。著書『最新! 不妊治療ナビ』(主婦の友社)が好評。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。

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