「すぐ授かりそうなのにね」「旦那さんが下手なの?」【私の8年間の妊活ハラスメント実録】
妊活中、周りからのデリカシーのない一言に傷ついた!という人は少なくないはず。たとえ相手に悪気がないとはいえ、放たれた言葉がナイフのように心に刺さって、今でもまだ忘れられない、という人もいるのではないでしょうか。
今回は、8年間の妊活期間に言われた〈心無い言葉〉に悩み苦しんだYさん(36歳)の「今でも忘れられないインパクトが強かった言葉」をピックアップ。実の両親や友人知人、はてはクリニックの先生までも…。バラエティに富んだ(!?)ハラスメント語録をどうぞご覧ください。
関連記事→義母が霊能者に「不妊」の相談 !? 妊活中、親族との付き合い方どうしてる?【妊活のキツかった!メンズ本音座談会】
親や親せきから言われた言葉
ダントツで妊活中に傷つく言葉やお節介をかけてくる回数が多かったのは、やはり親や親せきでした。ここでは、親族に言われて傷ついた言葉をご紹介します。
「俺らはすぐできたのにな」
結婚して3年目のお正月。夫婦で私の実家に帰省した際、夕食の席で酔っ払った私の父親が、突然「お前たち、子どもまだできないのか」と聞いてきたのです。
すかさず私が「今、妊活中なんだよね」と答えると、「なんだ、その妊活とやらは。そんなことしないと子どもができないのか。俺らはすぐできたのに!」
思わず「デリカシーなさすぎ!別にいつできようが私たちの勝手じゃん!」と怒鳴ってしまい、新年早々大げんかに発展…。
「風疹の免疫チェックはしたの?」
一方、実の母からは、神経質なくらい、「風疹の抗体の有無」について聞かれ、うんざりしました。しかも、最初に聞かれたときに「ちゃんと検査したよ」と伝えたのに、また別の機会に「検査なんて100%信用できないんだから、やっぱりワクチン接種をしなさい」という無茶苦茶なことを言い出す始末!
心配してくれるのは嬉しい反面、何度も同じことを聞いてくる母には、参ってしまいました。
「長男なのに…大丈夫なの?」
結婚して2年目の春、夫の従兄弟が結婚することになりました。結婚式の席で、叔母さんから突然、「あなたたち、早く子ども作らないと、お父さんが安心できないじゃない!」と言われてびっくり!義実家は会社を営んでいるのですが、叔母さんいわく「会社も心配」。
夫が「親父の仕事はさておき、俺たちも欲しいと思ってるんだけどね」と答えると、「あなた、長男なのに大丈夫なの?跡継ぎがいないと、お父さんも死ぬに死ねないわよ」。あまりの言葉に何と答えていいのかわからず、気まずい空気に…。
早く子どもを作れ、というだけでなく、跡継ぎの話まで出してきたり、おめでたい席で不謹慎な話をしたり…。失礼過ぎて、どこから突っ込んでいいのかわからないくらいでした。
知人・友人から言われた言葉
友人や知人からの一言に傷ついたことも。向こうは、「遠慮なく何でも言い合えるほど仲良し!」と思ってくれていたのかもしれませんが、やっぱり悲しいし、ショックでした。
「妊活順調?」
大学時代からの友人が、毎回挨拶代わりに「妊活順調?」と聞いてくるのが苦痛でした。会うたびに「久しぶり~妊活順調?」「元気~妊活してる?」などなど。挙句の果てには、LINEでも「妊活順調?」と言い出す始末!
あまりにも軽々しく聞いてくるので、ある日「ごめん、それ毎回聞かれるの、しんどいんだけど」と伝えると、「やだ!ただの挨拶だからまじめに受け止めないでよ!」とのこと。
いや、こっちはまじめに妊活してるんですけど…!
「ほんと悩みなさそうで羨ましい」
実は私の友人にもひとり、同時期に妊娠希望の子がいました。お互いに情報交換をしたり、励まし合ったりしていたのですが…。
ある日、私が「旅行してきた」というと、「私は旅行なんてする気になれない。ほんとあなたは悩みがなさそうで、ストレスフリーでいいよね、羨ましい」とポツリ。
私は、妊活にばかりとらわれてしまってストレスになってしまうのが嫌だったので、気分転換を大切にしていたのですが、彼女はどうもそういう気分にはなれなかったみたいです。
同じ妊活をしている同士でも、相容れないことがあるんだな、と痛感したエピソードです。
「骨盤しっかりしてそうなのに」
これはまた別の友達の話なのですが、会話の流れで私が不妊治療をしていることを伝えたところ、「え~そうなの?意外!骨盤しっかりしてそうなのにね!」と笑われたことがあります。たしかにお尻は大きいですが…。
そもそも、骨盤がしっかりしていると不妊にならない、なんてことはないはず!結局彼女は私を励ましたかったのか、なんなのか。真相はいまだに謎です。
「すぐ授かりそうなのに、意外だね(笑)」
こちらからは何も言っていないのに、ご丁寧に向こうから「子どもまだなの?」と切り出されることはしょっちゅう。そのたびに、「こればかりは、なかなか」と流していたのですが、それでもしつこく食い下がってくる人がいました。
趣味のサークルで出会った女性からは、「不妊治療とかしてるの?」「旦那さんはちゃんと協力してくれる?」などと、根掘り葉掘り聞いてくる始末。「えぇ、まぁ…」など、苦笑いでその場を取り繕っていると、「でも、あなたすぐ授かりそうなのに、意外ね」と一言。
すぐ授かりそうな雰囲気って、どんな雰囲気なの?と突っ込みたかったけど、ぐっと我慢しました。
「ブーケ作ってもらったら不妊にならない?」
私は趣味でフラワーアレンジメントをしているので、友人から結婚式のブーケを作ってほしい、と言われることもしばしば。
ある日、高校時代からの友人にブライダルブーケを依頼されたので、快諾。出来上がりを確認してもらったところ、相手は大喜び!とここまでならめでたし、めでたしだったのですが…。
突然彼女が「ほんと、Yちゃんに頼んでよかった!実は知り合いから『不妊治療してる人にブーケ頼んだら、不妊がうつるんじゃない?影響ない?』って言われたんだけど、そんなことないよね」と言い出したのです。
わざわざ知人に私が不妊治療していることを話していたのも謎だし、その報告、私にする必要ある?とモヤモヤしてしまいました。
「やっぱり出産の辛さを経験しないと、女性としてどうかと思うよ」
子どもが産まれた友人に、出産祝いを渡しに行った際のエピソードです。
難産だった、という彼女は、出産の大変だったエピソードを色々教えてくれた後、私にこう言いました。「Yも早く子ども作りな。子なし批判ではないけど、やっぱり出産の辛さを経験しないと、人間としての深みが出ないというか…女性としてどうかと思うよ」。
いや、経験できるものなら今すぐしたいですけど…。
「自由気ままな生活をするママ、子どもがいたら可哀そう」
私たち夫婦はお出かけが大好き。ふたりで出かけることもあれば、それぞれ別々に出かけることもしょっちゅう。仕事帰りに飲みに行くこともありました。
ある日、何人かの知り合いと飲みに行ったところ、その中の一人が突然「Yちゃんは、しょっちゅう飲みに行ってるみたいだけど、子どもはいないの?」と聞いてきたのでYESと答えたところ「だよね~。そんなにも自由気ままに飲みに行ったり出かけたりするようなママだと、子どもは放置されて可哀そうだよね。できなくて正解だよ」と言ってきたんです。
なぜ、今の生活=子どもができてからの生活、なのか?今思い出してもカチンとくる一言でした。
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