4ページ目(4ページ中) | 約10年間、生理不順を放置しつづけた結果、3つの婦人科で告げられたのは「多嚢胞性卵巣症候群」どんな症状?妊娠できるの?【34歳体験談】
転院先は、低刺激での採卵をすすめていたため、高刺激が向いていなかった私にも合っていました。そうして初診後の必要な検査を終え、採卵に向けた周期をスタートさせたのです。
採卵までのスケジュールが合わない!排卵周期を予測して医師に提案
低刺激での採卵のため、週1回通院しながら卵子の成長を確認していきました。高刺激のように排卵誘発剤を毎日投与する必要がなかったため、通院の負担はかなり軽減。卵子も順調に成長していました。
しかし、採卵に向けた最終段階のタイミングで、ちょっとしたズレが。
医師から「来院してほしい」といわれた日に外せない予定が入っていたのです。受診できないことを告げると、医師は「このタイミングで排卵してしまうかもしれない」といいます。
もちろん、一般的には医師のいうとおりなのですが、以前の病院での経過や基礎体温、生理周期などから考えると、私の場合はもう少しだけ排卵があとになる確率のほうが高いのではと自分なりに推測しました。「排卵してしまったとしても大丈夫」とだけ告げ、このときは先に決まっていた予定を優先しました。
結果的に予測が当たっていたのですが、自分の体への理解が深まった結果だと感じました。
子宮の腫れはなし、新鮮胚移植で妊娠へ
無事に採卵を終え、1個の卵子を採取。
受精させると、順調に成長していきました。自然排卵のため子宮の腫れもなく、2日後には新鮮胚移植が行えました。
移植前には子宮内膜の厚みを確認しました。
移植は、受精卵をモニターで映しながらスタート。そのため、移植の最中にも3分割から4分割へと成長するとても活発な様子が見られました。それから10日後に判定のための血液検査を受け、妊娠したことが判明したのです。
振り返ってみると、やはり医師が当初いっていたとおり、私の体質には高刺激が向いていなかったのだと感じています。
また私たち夫婦の場合は、受精卵が胚盤胞になるまでの力が弱かったようなので、凍結をしない新鮮胚移植のほうが向いていたのかもしれません。
母も多嚢胞性卵巣症候群だった?生理不順には早めのケアを
不妊治療をはじめるまでは、多嚢胞性卵巣症候群が妊娠にどんな影響を与えるのか知りませんでした。
しかし、治療を続けていくうちに、生理周期を知らないことや生理自体がこないことがどれだけ困ることなのかを痛感しました。
また、不妊治療をはじめて知ったのですが、どうやら私の母もなかなか妊娠できなかったのだとか。年代的に、母は多嚢胞性卵巣症候群と診断されたことはないようですが、生理不順だったことを考えると遺伝的なものもあるのかなと感じます。
きっと、私のように生理不順を放置している方は少ないかと思いますが……、もし気になる症状がある場合は早めに受診しておくことをおすすめしたいです。
※この記事の内容は個人の体験です。治療や薬の処方などに関しては必ず医師に相談してください。
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