気になる「卵子凍結」を解説!何才までOK?彼氏もいないし、結婚の予定はないけどできるの?/不妊治療専門ドクターが教えます | 不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし(赤ちゃんが欲しい)
MENU
不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 基礎知識コラム 気になる「卵子凍結」を解説!何才までOK?彼氏もいないし、結婚の予定はないけどできるの?/不妊治療専門ドクターが教えます

気になる「卵子凍結」を解説!何才までOK?彼氏もいないし、結婚の予定はないけどできるの?/不妊治療専門ドクターが教えます

2023/11/21 公開
2023/11/28 更新

画像ギャラリー

妊活メディア『赤ちゃんが欲しい』に寄せられた皆さんのお悩みに、ドクターが答えてくれました。

「いつか妊娠したい」「ママになりたい」と思ったときに浮かんでくる、さまざまな疑問や不安。どんな治療があるの?ほかの治療法も検討してみるべき?体調についての悩みには、だれに聞いていいかわからないことも…。

今回は指原莉乃さんの投稿でも話題の「卵子凍結」についての疑問をピックアップします。

関連記事:「卵子凍結」東京都の助成の決定。詳しく解説します

【質問】35歳を前に卵子凍結が気になります。
何才くらいまでにするのがよいですか?

質問者K・Mさん(34歳)

おつきあいしている相手もおらず、当分結婚の予定はありませんが、いずれは子どもを持ちたいと思っています。
がんなどの問題がなくても、将来の妊娠のために、という理由で卵子凍結はできるのでしょうか?

もし凍結するとしたら、何才くらいまでにするのがよいでしょうか?

【ドクター回答】卵子凍結をするなら望ましい年齢の目安があります

もともと卵子の凍結保存は、がん患者さんが抗がん剤や放射線治療などで卵巣機能にダメージを受ける可能性があるときに、将来の妊娠の可能性を残すために行われるようになった医療です。

日本産科婦人科学会での「医学的適応」は、原則としてがんや白血病などへの化学的治療に限られています。

しかし、将来の妊娠にそなえて、卵子を凍結保存しておきたいというケースは、がん以外にもいろいろあります。子宮内膜症があるとか、 また病気でなくても加齢によって卵子が老化することは広く知られるようになってきました。
そうした理由での卵子凍結は一般には「社会的適応」と呼ばれています。

関連リンク:カンテレ村西利恵アナウンサーが36歳で選んだ「卵子凍結」の理由。

卵子凍結によって必ず妊娠できるわけではありません

そもそも卵子凍結するのを決めるのは、あくまでご本人の意思で、医師ではありません。「あなたはこの病気だからOKですよ。あなたはこの病気ではないからやってはいけません」というのはナンセンスだと思います。

ただし、卵子凍結したからといって、必ず妊娠できるわけではないことも知っておきましょう。卵子凍結は体外受精のプロセスの一部を先に行っておくものなので、妊娠をめざすときには体外受精(顕微授精)が必要になります。

現在の技術では若ければ獲得できる卵子数も多く、凍結した卵子の融解後の生存率は9割以上で、30代前半では20個の凍結卵子があれば、8割以上は妊娠できるというデー タがあります。

ところが、40歳での採卵、凍結となると、30個集めても、半分くらいしか妊娠できません。

重要なのは、卵子を凍結す るならなるべく若いうちに、ということです。
日本生殖医学会のガイドラインでは、採取時の年齢は36歳未満が望ましいとされています。

関連リンク:【太田光代さんコラム】卵子凍結は妊活女性に魅力のテクノロジー

『赤ちゃんが欲しい2021春』よりWEB掲載のため再編集しています

【注目記事】
卵子が老化する原因は?防ぐ方法はあるの?

「精子は凍結できる」って聞いたけど本当なの?男性不妊クリニック院長に聞いてみました


妊活スタート!治療の流れ

「赤ちゃんが欲しい」と思ったら妊活スタート。第一歩は病院探しから始まります。

1.まずはあなたにぴったりの病院を探す
>>病院検索はこちらから

●病院の診療時間もチェック!
自分のライフスタイルにあった診療時間のクリニックかも合わせて確認しましょう。
あかほしの検索機能を使えば、9時前に診察OK、18時以降も診察している、土日祝も診察している、など条件からも探すことができます。

2. 予約(WEB予約をクリック)
受診するクリニックを決めたら、予約をいれましょう。WEBで予約をできるクリニックも増えています。初診だけは電話などで予約のクリニックもあるので、確認しましょう。

3. クリニックに行く/問診票に記入
予約した日程にクリニックにいったら、まずは受付&問診票に記入。問診票には、最終月経の状態、生活習慣、既往歴など検査に必要な質問項目に答えます。生理中でもできる検査もあります。

4. 先生によるヒアリング
事前に記入した問診票を見ながら、医師と直接話す問診タイム。日ごろから気になっていることなどはここで質問を。過去の病歴や、流産・中絶経験などもつつみかくさず正直に答えることが重要です。

5. 内診&超音波検査
外陰部の視診や触診、腟鏡を使って腟内の状態確認を内診台の上で行います。外側からは見ることができない子宮や卵巣の内部は超音波で検査します。不妊治療における超音波検査は、内科の聴診と同様の位置づけだと考えましょう。

6. 血液検査&尿検査
血液検査と尿検査は、ほとんどのクリニックで初診の時に行われます。不妊の原因になる疾患が見つかればその治療が優先されるので、初診で調べるのが基本。

7. 会計・次回の予約
ひととおり検査が終了したら待合室に戻ります。その後、会計をすませて初診の検査は終了。検査結果が出るスケジュールを聞いて次回の予約をします。初診時の多くの検査は保険が適用されますが、保険適用の有無は確認しておくと安心です。

>>まずは病院を探してみよう【病院検索】

関連タグ

監修
監修

メディカルパーク横浜院長。
高知県出身。平成6年順天堂大学医学部卒業。専門分野は内視鏡手術、生殖内分泌、不妊症。順天堂大学医学部附属浦安病院リプロダクションセンター長を経て、2019年5月、不妊治療に特化したメディカルパーク横浜院長に就任。浦安病院在籍中に、浦安市と共同で卵子凍結プロジェクトを推進。順天堂大学医学部産婦人科客員准教授。

X LINE
人気記事ランキング
  • 24時間
  • 月間
閉じる