赤ちゃんが欲しい。まずはどんな検査を受けるべき?「女性側も男性側も不妊検査は必須です」【不妊治療専門医監修】
妊娠を希望していたら、女性と男性はそれぞれどんな検査を受けるのでしょうか?「検査の疑問」について山下レディースクリニックの院長・山下正紀先生に、どんな検査があるのか、そこからどんなことがわかるのかを教えてもらいました。
関連記事→不妊治療「スタート時」に受けるべき基本の検査とは?【最短ルートで妊娠するために!知っておきたい妊活のこと】
質問:まずはどんな検査を受けるべきですか?
〈質問者データ〉
31歳/夫の年齢30代
妊活歴6ヵ月
現在の状況:半年自己流、タイミング法で妊娠せず
結婚後1年がたち、すぐにも妊娠したいと思っています。まずはどんな検査をするべきでしょうか?
お答え:女性側は超音波検査、血液検査、子宮卵管造影検査。男性側は精液検査が必須です
病院を受診されるからには、それ以前にご夫婦で妊娠にトライして、うまくいかない期間があったということでしょう。治療を成功させるためには、まず「赤ちゃんができにくい原因はなんなのか?」を探ることから始めます。基本検査で必ず不妊の原因がわかるわけではありません。
それでも検査を受けたほうがいいのは、絶対的に妊娠できない状況ではないことを確認する必要があるからです。たとえば、両方の卵管が詰まっていたり、精子がまったくいなければ、タイミング法や人工授精での治療は無意味です。
当院では、初診から1~2周期で不妊の原因を探る基本的な検査が終了するようにスケジュールを組みます。検査の結果、たとえば排卵障害など不妊のリスクファクターがあれば、それに対応するための治療を提示するようにしています。つまり、ご夫婦のためのオーダーメイド治療を開始するために、不妊検査は必須なのです。
女性側の検査
経腟超音波検査
・腟からプローブという器具を挿入し、超音波により子宮や卵巣の状態をモニター画面に映して観察します。
・卵胞の成長をチェックして、排卵時期を予測し、また排卵が起こったかどうかの確認にも利用します。
血液検査(ホルモン検査)
・血液検査で、妊娠成立のカギとなるホルモンのサイクルに乱れがないかを調べます。
・月経周期に合わせて各ホルモンの分泌量はダイナミックに変化するので、種類によっては何度か検査が必要になります。
子宮卵管造影検査
・子宮口から造影剤を入れて、造影剤が子宮から卵管を通り、腹腔内に広がる様子をX線で撮影します。
・卵管の通過性や周囲との癒着の有無を調べますが、同時に卵管の通りをよくする治療的な意味もある検査です。
男性側の検査
精液検査
・4~5日間禁欲したあと、マスターベーションで採取した精液を観察して、1回の射精の精液量や中の精子の数や運動率、奇形率などを調べます。
・検査の結果は日々の生活による変動が大きいので、一度だけでなく複数回検査して判断します。
〈あわせて読みたい記事〉
●精液検査は何科で受ける?採精室でマスターベーションに抵抗がある…。〈男性の検査〉について専門医が徹底解説!
●「ギリギリのラインです…」少なっ!寝ているやつもおる!衝撃だった検査結果【不妊治療リアル体験談記録#27】
●痛い不妊治療ランキングTOP5!痛みを乗り越えた先輩たちの体験談【医師監修】
『最新!不妊治療ナビ』
Kindle unlimited で読む
妊娠の仕組みや、治療の進め方、各ステップの基本知識のほかにも、主治医に聞けなかった、誰に聞いていいのかわからない、そんなギモンや不安にも山下先生がお答え!
\\あかほし会員ならプレゼント!//
あかほし会員には最新号を1人1冊お届けします!
詳細はコチラ▶『あかほし会員登録(無料)ページ』
新規会員登録、アンケートより住所を登録ください。登録いただいた住所にお送りします。
※お送りのスケジュールはこちらを確認ください
※認証コードのメールが届かない場合、「迷惑フォルダ」「削除フォルダ」「スパムフォルダ」等に自動的に振り分けられてしまうことがありますので、ご確認ください。
ログイン後、アンケートより送付先の住所登録をお忘れなく!
関連タグ
- 24時間
- 月間
-
1【不妊治療スペシャリストインタビュー】〈立川ARTレディースクリニック〉院長・右島富士男先生2〈アラフォー妊活〉婦人科系疾患や2人目不妊など40歳前後に多い不妊原因にきめ細かい対応をめざす【にしたんARTクリニック】3【全国おすすめ子宝祈願】2024年絶対行くべき最強子宝スポット20選〜妊娠しましたレポ続々!4〈アラフォー妊活〉体外受精の保険適用回数を考えて治療を進めることが大切【神奈川レディースクリニック】5【排卵日検査薬】写真つきリアル体験談!実際に使ってみてどうだった?妊娠しましたレポートも6流産の原因は?自覚症状はある?防ぐことはできる?「自分を責めたり思い詰めたりしないで」【医師監修】7【不妊治療スペシャリストインタビュー】〈神奈川レディースクリニック〉胚培養士・鈴木亮祐さん8会員限定妊娠9週の壁?流産が怖い…どうしたら乗り越えられますか?【医師監修】92024年下半期の授かり運/リマーナすずの妊活占い10「流産」と診断されたら、手術が必要? 次の妊娠まで、どれくらい待ちますか?【医師監修】
-
1【全国おすすめ子宝祈願】2024年絶対行くべき最強子宝スポット20選〜妊娠しましたレポ続々!22024年下半期の授かり運/リマーナすずの妊活占い3【排卵日検査薬】写真つきリアル体験談!実際に使ってみてどうだった?妊娠しましたレポートも4「今月もダメだった…」34歳で授かるのって難しいのかな。会社で評価されても私の心は晴れなくて【30%~私の妊カツ~】#1(前編)5〈アラフォー妊活〉婦人科系疾患や2人目不妊など40歳前後に多い不妊原因にきめ細かい対応をめざす【にしたんARTクリニック】6【不妊治療スペシャリストインタビュー】〈立川ARTレディースクリニック〉院長・右島富士男先生7「避妊してないのに妊娠しない。つまり私は…」妻の訴えに年下夫は【30%~私の妊カツ~】#5(前編)8「仕事が生きがいなんじゃない?」結婚5年目。年下の夫との仲はいいけれど、たったひとつ足りないものがあって【30%~私の妊カツ~】#1(後編)9【精液検査の体験記】「なんだかんだで採精室にワクワク!」人気ブロガーが赤裸々レポート!10「健康な30代でも1年以内に妊娠する確率は30%前後」そんなこと知らなかった【30%~私の妊カツ~】#6(前編)