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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 不妊治療コラム 赤ちゃんが欲しい。まずはどんな検査を受けるべき?「女性側も男性側も不妊検査は必須です」【不妊治療専門医監修】

赤ちゃんが欲しい。まずはどんな検査を受けるべき?「女性側も男性側も不妊検査は必須です」【不妊治療専門医監修】

2024/05/23 公開

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妊娠を希望していたら、女性と男性はそれぞれどんな検査を受けるのでしょうか?「検査の疑問」について山下レディースクリニックの院長・山下正紀先生に、どんな検査があるのか、そこからどんなことがわかるのかを教えてもらいました。

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質問:まずはどんな検査を受けるべきですか?

〈質問者データ〉
31歳/夫の年齢30代
妊活歴6ヵ月
現在の状況:半年自己流、タイミング法で妊娠せず

結婚後1年がたち、すぐにも妊娠したいと思っています。まずはどんな検査をするべきでしょうか?

お答え:女性側は超音波検査、血液検査、子宮卵管造影検査。男性側は精液検査が必須です

病院を受診されるからには、それ以前にご夫婦で妊娠にトライして、うまくいかない期間があったということでしょう。治療を成功させるためには、まず「赤ちゃんができにくい原因はなんなのか?」を探ることから始めます。基本検査で必ず不妊の原因がわかるわけではありません。

それでも検査を受けたほうがいいのは、絶対的に妊娠できない状況ではないことを確認する必要があるからです。たとえば、両方の卵管が詰まっていたり、精子がまったくいなければ、タイミング法や人工授精での治療は無意味です。

当院では、初診から1~2周期で不妊の原因を探る基本的な検査が終了するようにスケジュールを組みます。検査の結果、たとえば排卵障害など不妊のリスクファクターがあれば、それに対応するための治療を提示するようにしています。つまり、ご夫婦のためのオーダーメイド治療を開始するために、不妊検査は必須なのです。

女性側の検査

経腟超音波検査
・腟からプローブという器具を挿入し、超音波により子宮や卵巣の状態をモニター画面に映して観察します。
・卵胞の成長をチェックして、排卵時期を予測し、また排卵が起こったかどうかの確認にも利用します。

血液検査(ホルモン検査)
・血液検査で、妊娠成立のカギとなるホルモンのサイクルに乱れがないかを調べます。
・月経周期に合わせて各ホルモンの分泌量はダイナミックに変化するので、種類によっては何度か検査が必要になります。

子宮卵管造影検査
・子宮口から造影剤を入れて、造影剤が子宮から卵管を通り、腹腔内に広がる様子をX線で撮影します。
・卵管の通過性や周囲との癒着の有無を調べますが、同時に卵管の通りをよくする治療的な意味もある検査です。

男性側の検査

精液検査
・4~5日間禁欲したあと、マスターベーションで採取した精液を観察して、1回の射精の精液量や中の精子の数や運動率、奇形率などを調べます。
・検査の結果は日々の生活による変動が大きいので、一度だけでなく複数回検査して判断します。

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監修
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山下レディースクリニック院長。
1980年奈良県立医科大学を卒業し、京都大学産婦人科に入局。舞鶴市民病院産婦人科医長に着任。86年オーストラリア・アデレード大学で体外受精の基礎から研鑚を積む。90年神戸中央市民病院に着任。産婦人科医長、体外受精チーフとして数多くの患者さんの治療にあたる。97年神戸三宮に山下レディースクリニックを開設。これまでに約10,000 人の妊娠をサポート。著書『最新! 不妊治療ナビ』(主婦の友社)が好評。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医。日本生殖医学会認定生殖医療専門医。

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