卵子の質は?副作用は?排卵誘発法を変更することもある?〈卵巣刺激〉のギモンに専門家がお答え!
体外受精と顕微授精に欠かせない〈卵巣刺激法〉の選択。副作用はあるの?刺激法を変更することは可能?など、卵巣刺激の気になるQ&Aに、木場公園クリニック理事長でつくば木場公園クリニックCEO/COOの吉田 淳先生がお答えします。
関連記事→卵巣刺激法とは?体外受精や顕微授精に欠かせない卵巣刺激について解説!【専門医監修】
Q:排卵誘発剤って何?
A:卵子の数をふやし妊娠率を上げます
排卵誘発剤と聞くと、排卵をサポートする薬というイメージが強いですが、実は卵巣内で成熟する卵子の数をふやし成熟度を高めて妊娠率を上げることにも使われます。
Q:卵巣刺激は排卵誘発剤とどう関係があるの?
A:排卵誘発剤の投与の仕方などを総称していう
排卵誘発剤の投与の仕方や、ほかの薬との組み合わせ方を総称して卵巣刺激といいます。不妊治療では排卵誘発剤だけでなく、排卵を抑える薬も使い、その人に合った卵巣刺激を行います。
Q:ロング法からショート法へなど、やり方を変えることはある?
A:排卵できた数や注射の効き目などで検討します
体外受精が不成功のとき、採卵できた数や薬の効き目などをみて、次の治療プランに変更することがあります。同じ薬剤でも回によって反応が違うこともあります。
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Q:排卵誘発剤に副作用はあるの?
A:副作用がある場合は、量を変えるなどできるだけ回避を
たとえば飲み薬のクロミフェンでは、頸管粘液の分泌量が悪くなる、子宮内膜が薄くなる、頭痛、目のかすみなどが報告されています。
関連記事→不妊治療で使う「排卵誘発剤」の効果や副作用(リスク)を知りたい。注射と飲み薬の違いは?【医師が解説】
Q:排卵誘発剤で育てた卵子は自然排卵にくらべて質は落ちる?
A:複数の卵胞のうちには未熟なものが含まれていることも
排卵誘発剤を使っても、基本的に卵子の質が落ちることはありません。ただ、複数の卵胞を育てた場合、十分に育ったもの以外の小さい卵胞の中には未熟なものが含まれていることも。
※この記事は『新版 はじめての妊活』から再編集しています。
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