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人工授精の前日・当日の過ごし方/入浴は?性交渉は?飲酒は?【不妊治療専門ドクター監修】

2024/09/21 公開

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人工授精の前日や当日、「入浴はせず、シャワーですませたほうがいい?」「性交渉したほうがいい?」など、治療前後の過ごし方について、よくわからないことが出てくるもの。そんな皆さんの疑問を、浜田病院不妊科の真壁友子先生に伺いました。第2回目は人工授精の前後(前日や当日)に気をつけること・やってはいけないことについてです。

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そもそも、人工授精(AIH)が適しているのはどんな人?

人工授精は、排卵時期に合わせて採取した精子を子宮内に注入する方法です。卵子と精子が出合って受精し、着床するプロセスは自然妊娠(タイミング法)の場合と同じですが、精子をマスターベーションで採取し、管を使って子宮内に注入することで、卵子と出合う確率が上がります。

人工授精がすすめられるのは、以下のようなケースです。

●タイミング法を続けてみたけれど、妊娠しなかった場合
●ヒューナーテストで子宮頸管粘液の質や量に問題があると判断された場合
●精子の数や運動率に問題がある場合
●性交障害や射精障害などで性交渉がうまくいかない場合

人工授精(AIH)の流れやスケジュール

排卵日を予測して人工授精を行う日を決める

人工授精の目的は、卵子と精子が出合う確率を高めることなので、行う前には排卵日をできるだけ正確に予測する必要があります。

排卵日と思われる日の2~3日前ごろに、卵胞の大きさや子宮内膜の厚さを超音波検査で確認したり、排卵日予測検査薬で尿中の黄体形成ホルモン(LH)の量を調べて、人工授精を行う日を決めます。

黄体形成ホルモンは、育ってきた卵胞から分泌された卵胞ホルモン(エストロゲン)がある一定濃度以上になると、大量に分泌されます。これを「LHサージ」といいます。LHサージが起こってから約36~40時間後に排卵が起こるので、尿中の量を確認することで排卵日を予測できるのです。

人工授精当日は精液を採取して質のいいものを選ぶ

人工授精当日は、クリニックまたは自宅で、男性がマスターベーションによって精液を採取します。その精液を洗浄・濃縮して調整し、質のいい精子を選別したのち、子宮に管を挿入して注入します。

精子の調整法には、精液を「パーコール液」という液体に入れて遠心分離器にかけ、いちばん下に残った精子を回収する「密度勾配遠心法」と、遠心分離した精子を培養液に入れ、自力で泳いで上がってきた元気な精子を回収する「スイムアップ法」があります。どのように調整を行っているかは、クリニックによって異なります。

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小畑会浜田病院 不妊科 医師。日本生殖医学会生殖医療専門医。診療を通じ、日々第一線で不妊治療に携わる。患者さんの気持ちに寄り添い、安心して臨んでもらえるよう対話を大切にした治療に定評がある。

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