2ページ目（2ページ中） | 卵子が少ない？AMHが低い、低AMHでも妊娠に近づく生活習慣５選

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まだまだ気になるAMHの疑問にお答え

妊娠にとって重要な指針となるAMH（抗ミュラー管ホルモン）。AMHの気になる疑問を不妊治療専門医に聞いてみました。

１年間で（１歳年齢を重ねるごとに）数値はどのくらい落ちていく？

数値の下がり方は個人差が大きい
ナノグラムの単位でいうと0.2とかの世界ですが、数値の下がり具合には個人差があります。

たとえば、暴飲暴食をしたり、生活習慣が乱れている人は、数値の下がるスピードが早まることも。治療方針は、AMHの値や患者さんのさまざまな面から決めます。年に１度はAMHを検査し直すといいかもしれませんね。

低AMHだと自然妊娠は厳しい？

不可能ではないけれど早めの治療がベター
毎月の排卵に向けて複数の卵子が育ち、そのうち１個が主席卵胞となって排卵。その卵子が精子と出会い受精卵になり、着床したら妊娠が成立。

無排卵や早発卵巣不全の疑いがなく、毎月普通に排卵があれば低AMHでも自然妊娠は可能です。

ただし、自然妊娠の場合、排卵する卵子は１個。低AMHの人はそもそも残存卵子が少ないので、うまく排卵につながらない可能性が高くなります。

AMHが低い＝卵子の質も悪い？

低AMHと卵子の質は別問題
「AMHが低い＝卵子の質が悪いということ」と思っている人もいるようですが、これは勘違い。AMHはあくまで卵子の在庫数（残り数）をあらわす目安。

すなわち、数値から“卵子の量”を予測しています。卵子の質に関しては、体外受精をしてみないとわからないのが現状です。

AMHの数値に遺伝は関係している？

遺伝についてはまだデータが不十分
AMH自体の研究が長いものではなくここ８年くらいなので、遺伝についてははっきりとしたデータはありません。

この先に研究が進めば、AMHと遺伝の関係がわかってくると思います。ただし、40歳前に月経がストップする「早発卵巣不全」は、遺伝が関係しているといわれています。

再検査でAMHの数値がアップ。卵巣年齢が若返った？

数値が上がることは理論上はありえません
若返ることはありませんよ。卵子の数も老化のメカニズムと同じで、減り続ける卵子が増えて、卵巣年齢が上がることはありません。

再検査で数値がアップしたのは、前回と今回の誤差の範囲だと考えられます。ただ、生活習慣の改善でAMHが下がるスピードをゆるやかにすることは可能です。

妊活のタイムリミットが迫っていることがわかり、今後が不安に…

AMH検査はとても重要。前向きな気持ちで！
AMHの値を知って落ち込む人もいますが、大半は「知ってよかった」と前向きに治療に取り組まれています。

AMHの数値は治療の指針となります。妊娠しづらいとはいっても、治療をやめる必要はありません。

「知らないことで治療が遅れた、できる治療ができなかった」だけは避けたいため、真正面から妊活と向き合っていただきたいと思います。

＊妊活メディア『赤ちゃんが欲しい』の記事を再編集しています。

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