3ページ目(3ページ中) | 私は41歳、夫は10歳年下。「不妊治療の最短フルコース希望」で始めたものの…【宮崎宣子アナウンサーの40代妊活〈前編〉】
痛感した「年齢の壁」「治療費」etc.
さて、受精卵を「貯める」ことをめざして始めた採卵ですが、実際に成功したのは最初の数回のみ。その後は、なかなか卵胞が育たなかったり、採卵しても空胞だったり、遺残卵胞が残ってしまって治療を休む必要が出てきたりと、思い通りに進まないことが増えてきました。
覚悟はしていたことですが、やはり年齢の影響は大きいことを痛感させられましたね。
また、当時は不妊治療に保険が適用される前だったので、治療費にも毎回驚愕。
それから、「こんなにも血を採るのか」というのも、驚きのひとつでしたね。
これだけ医療技術が進歩していて、唾液1滴でさまざまな病気のリスクもわかるようになっている一方で、ホルモン値の正確な変化を調べるのにある程度の血液量が必要なんだな、と変なところで感心していました。
ドクターとのコミュニケーションは淡々と
主治医の先生は、淡々としている一方で、表情に気持ちがあらわれやすいタイプ。診察室のドアを開けた瞬間に、経過や結果が想像できる感じでした(笑)。
(今回はダメっぽいな)
こんなふうに、先生の顔を見た瞬間になんとなく雰囲気を察して覚悟を決められるのも、私には合っていたかな、と思います。過剰なショックを受けたり、期待を持ちすぎたりせず、淡々と治療に臨むことができました。
治療がうまくいかなかったときは、一瞬、転院も頭をよぎりましたが、自分のなかにきちんと方針がないままに転院すれば、ドクターショッピングのようになってしまうかもしれない。もう一度いろいろな検査をし直すことになるのも、時間がもったいない。
そう考えると、先生を信じてやり抜こう、という結論に至りました。
いま振り返ると、結果的にはその判断がよかったのかな、と思います。
インタビュー2回目を読む>> 主治医から「これで最後にしましょう」と告げられて。でも私の気持ちは意外にも… |【宮崎宣子アナウンサーの40代妊活#2】

プロフィール●宮崎宣子さん
フリーアナウンサー・経営者/1979年9月4日生まれ。宮崎県出身。2002年4月に日本テレビ入社、2012年12月に退社後はフリーアナウンサーとして活躍。2018年10月にオーガニックハーブによるボディケアブランド『EMARA』を設立し、代表を務める。2021年12月21日に10歳年下の男性と再婚後、2022年4月に早稲田大学大学院経営管理研究科に入学。仕事と大学院生を両立しながら不妊治療を続け、2023年10月4日に第一子となる男の子を出産。@miyazaki_nobuko
取材・文/浦上藍子
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