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【2人目不妊】体外受精に進むのはどんな人?2人目を授かるために今日から始めたいこと/医師監修

2025/01/12 公開

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2人目をなかなか授からず、不妊治療専門クリニックの受診を考えたとき、どのような治療をするの? 不妊治療の進め方、妊娠率などについて、桜の芽クリニック院長の田中弥生先生に教えていただきました。

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1人目不妊は、2人目の妊娠に影響する?

1人目の妊娠が自然であっても不妊治療によるものであっても、2人目の妊娠しやすさに影響することはありません。

妊娠しやすいかどうかは、年齢が大きく影響します。女性が生まれつきもっている卵子(胎児期につくられる原子卵胞)の数は、年齢が高くなるにつれて減少し、老化していきます。その一方で、子宮筋腫や子宮内膜症など、不妊の原因となる病気のリスクは上がっていきます。こうした理由から、35歳以降は妊娠しにくくなっていき、40歳を過ぎると妊娠確率が急降下するのです。

2人目を望むころには1人目のときより年齢が上がっているため、もし30代後半であればすぐに妊活を始めて、半年たっても妊娠しない場合は受診をおすすめします。

ただし出産でみると、1人目(前回)が帝王切開だった場合、「帝王切開子宮瘢痕(はんこん)症」を生じることがあり、経腟分娩に比べると、帝王切開のほうが二人目不妊のリスクが少し高くなります。

これは、超音波で見ると子宮内に液体貯留が認められ、不妊の原因となると考えられています。帝王切開で出産したのち、月経中以外に少量の出血を起こすなどの症状があれば、一度、産婦人科を受診するといいでしょう。ただし、帝王切開をする=不妊ではありませんから、母体・胎児の状況に応じてベストな分娩方法を選択することは大切です。

2人目不妊の治療も、基本的には1人目と同じ

1人目でも2人目でも、不妊治療の内容は基本的に変わりません。まず、タイミング法から始めて3~4周期を目安に、結果が得られなければ人工授精3~4周期へステップアップしていくのが一般的です。

ただ、1人目が自然妊娠だった人でも、タイミング法からステップアップする際に人工授精はせず、一気に体外受精に進むよう医師から提案されることがあります。35歳を過ぎているような場合は年々妊娠しにくくなっていくため、限られた時間内で体外受精のほうが結果を期待できるからです。

治療の進め方やステップアップについては、自分の希望をきちんと伝えたうえで、医師の判断も聞いて決めることが大切です。

なお、上の子がいると、タイミングをとるのがむずかしいということがよくあります。その場合には、シリンジ法(自宅で精子を採取し、腟内に注入する方法)もあるので、医師に相談してみましょう。

人工授精よりも体外受精・顕微授精のほうが、妊娠率が高い

人工授精や体外受精など、不妊治療による妊娠率の違いは、やはり1人目か2人目かではなく、女性の年齢が大きくかかわっています。女性の年齢が上がっていくほど、妊娠率は下降していきます。

一般的には、タイミング法や人工授精の妊娠率は10~13%なのでそれほど高くありませんが、体外受精・顕微授精では35%ぐらいに。当クリニックの場合、2023年度の患者さん全体(46歳以下)の妊娠率は、人工授精では25.6%ですが、体外受精では65.7%にのぼります。

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日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医、日本生殖医学会認定生殖医療専門医。1997年日本医科大学卒業。日本医科大学産婦人科学教室に入局し、2004年に医学博士取得。06年より杉山産婦人科に勤務。17年桜の芽クリニック開院。豊富な産科経験をもとに、出産まで見すえた治療を行う。

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