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不妊治療・妊活のクリニック探し・情報収集ならあかほし 体験談 【YouTuberあいりさんのアラフォー妊活】2度の流産。悲しみのどん底にいた私を支えてくれたのは〈中編〉

【YouTuberあいりさんのアラフォー妊活】2度の流産。悲しみのどん底にいた私を支えてくれたのは〈中編〉

2025/04/21 公開
ユーチューバーあいりさん

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SNSの総フォロワー数150万人超!思わず笑ってしまう「1分メイクチャレンジ動画」シリーズなどでの明るい笑顔が印象的な、人気YouTuberのあいりさん。そのハツラツとした笑顔の裏で、実は長年、不妊治療と向き合っており、二度の流産を経て45歳で高齢出産されました。

2025年3月27日に、妊活から妊娠・出産、そして育児のリアルな体験を綴った『45歳で初めてママになりました。私の不妊治療・妊娠・出産のすべて』(扶桑社)を出版したあいりさんの妊活振り返りインタビュー。

今回は、2度の流産、自分なりの前の向き方、妊娠したときのことなどについて、お話を伺いました。

前の記事を読む>>39歳で閉経寸前!?妊活スタートでいきなり黄色信号【YouTuberあいりさんのアラフォー妊活・前編】

初めての妊娠反応に喜んだものの…

――不妊治療を再開して約2年、41歳のときに初めて妊娠反応が出たそうですね。

はい。2018年9月に妊娠反応が出ました。信じられない気持ちと、同時にホッとしたことを覚えています。

早速胎児ネーム(赤ちゃんがおなかの中にいる間の呼び名)をつけておなかに話しかけたりもしていたのですが、9週目の健診で事態が急変。心臓が動いていないことを告げられました。

妊娠12週までの初期流産は赤ちゃんの染色体異常が原因のことがほとんどなので、看護師さんから「あなたのせいではないからね。仕方ないよ」と声をかけていただきましたが、どうしても自分を責めてしまう私がいました。

その後、2019年春に2回目の妊娠がわかりました。陽性反応が出たときはもちろんうれしかったのですが、妊娠中にのみ胎盤から分泌されるhCGというホルモン(値が高いほど妊娠継続率が高いと考えられているホルモン)の値がかなり低いので、「この数値では流れてしまうかもしれない」と先生から言われていました。

結果的に、約2週間後に生理が。1回目の流産のときよりは覚悟もできていたし、受け入れていたはずなのですが、2回目の流産から1カ月経ったあたりで、突然眠れなくなってしまったんです。

つらい経験をした一方で、希望も

――流産のつらさは当事者しかわからないと思いますが、あいりさんなりの“前の向き方”を教えてください。

私の場合、とにかくいろんな友人に包み隠さず話しました。一人で抱えるにはつらすぎたので、すべて吐き出したんです。

妊娠したことは家族にしか伝えてなかったので、妊娠したことも友人は知らなかったのですが、「実はこの前、流産して…」と話してみると、「いや、実は私も流産してたんだよね」と返ってくることもありました。

同じ経験をしている人も多くいるんだと、力をもらいましたね。

あとは、時間だと思います。

私は2回目の流産のあと不眠症になって、1年くらいは体調と心を崩してしまったので、「こうやるとすごく元気になる!」という方法は見つけ出しにくかったのですが、もうとにかく赤ちゃんが欲しかったので、前を向くしかなかったんです。

時間をかけて、そういう前向きな気持ちを取り戻しながらがんばったという気がしています。そのときにそっと寄り添ってくれた夫や、癒しとなった愛猫にも感謝しています。

また、通っていた鍼灸院の先生のアドバイスで、起きたら朝日を浴びる、夜はウォーキングすることを習慣にしたところ、半年ほど経ったころに自然と眠れるようになりました。

2回目の流産後の半年間はとてもつらかったのですが、その一方で、「自分の体でも妊娠できた」ということは希望にもなりました。

ユーチューバーあいりさん
流産後にお迎えした愛猫の「メル」。メルと触れ合うだけで肩の力が抜けて、自然体でいられるんです。

3つ目のクリニックで自分に合った治療法と出会えた

――あいりさんは、5年間の不妊治療の間に3つのクリニックに通われています。

1つめは39歳で不妊治療をする以前から通っていたところで、コクーンと結婚するにあたり、子宮卵管造影検査や感染症を確認する血液検査などをしてもらいました。

そこで何回か人工授精をしたのですが、授かることはできず、高度生殖医療に力を入れているところに転院を考えました。

そのとき私は派遣社員だったのですが、ちょうど派遣先が変わるタイミングで、その派遣先の近くに体外受精に力を入れているクリニックがあったので、そちらに転院しました。

2つ目のクリニックは、排卵誘発の方法を高刺激で行う方針でした。採卵までの間、毎日通ってホルモン注射を打たなくてはならなかったり、毎日おなかに自己注射をしたり、待ち時間が3時間を超えるのは当たり前でしたし、自分的にはこのときが一番負担が大きかったですね。

また、採卵のときに笑気麻酔(亜酸化窒素と酸素を混ぜた気体を吸入して、痛みや不安を軽減する麻酔法)を使ったのですが、回復が早いという説明は受けたものの、この方法が私には合わなくて…。

加えて、麻酔がうまく効かず痛い思いをしたこともあって、「治療が怖い」と感じるようになってしまったんです。もっと自分に合う病院や治療法があるのではないかと、転院を決意しました。

3つめのクリニックは、より体への負担を軽減し、「なるべく自然な周期で卵子を育てる」という方針でした。薬や注射での心身の負担が軽減したことはありがたかったです。

院長先生は表情をあまり変えずに淡々と話すので、はじめは冷たい印象を受けました。でも、治療を受けていくうちに、治療方針や採卵のときの手さばき、胚培養士さんの腕の素晴らしさに、「ここを最後のクリニックにしたい!」と思えるくらいになっていました。

――そう思えるクリニックや先生に出会えたことは大きいですね!

こちらのクリニックで二度の陽性反応と流産を経験し、そして、三度目の妊娠で出産に至ったので、本当に私には合っていたのだと思います。

安定感のあるプロフェッショナルな技術で、たくさんの受精卵をつくってくださったことや、余計な感情は含めず事実だけを伝え、伴走してくださったことには今でも感謝しかありません。

ユーチューバーあいりさん

採卵前。写真では笑顔ですが不安でした…。

――出産に至った妊娠は、今までと何か違ったことをしたのですか?

実は、無事出産にまで至った3度目の妊娠は、これまで行ってきた新鮮胚移植(採卵した周期に移植すること)ではなく、凍結胚移植(受精卵を一旦凍結して、子宮内膜の環境を整えて次周期以降に移植すること)でした。

2021年に入り、心身の負担を減らすために採卵をお休みして、凍結した4つの受精卵の中から1つを移植してみたんです。凍結胚のほうが妊娠率が高いというデータもあり、「妊娠するかも」と少しの希望を抱いていたことも事実です。

続きを読む>>39歳で妊活スタート、44歳で妊娠。夫に救われた5年間でした【YouTuberあいりさんのアラフォー妊活・後編】

PROFILEあいりさん
動画クリエイター。1976年生まれ。40歳からYouTuberとして活動をスタートさせ、「笑顔は伝染する」をモットーに、メイクやスキンケア、ファッション、ライフスタイル、お買い物などの動画を発信。SNSの総フォロワー数は150万人に達している。2021年に第1子となる男の子を出産。YouTube▶@airi_official Instagram▶@airi_happy

『45歳で初めてママになりました。私の不妊治療・妊娠・出産のすべて』
45歳で初めてママになりました。私の不妊治療・妊娠・出産のすべて

5年間の不妊治療の日々、妊娠中のさまざまなトラブルや出産、アラフォーママの産後の体の変化などをエッセイと漫画で綴った一冊。産婦人科医による解説コラム付きで不妊治療や高齢妊娠のリスクについて、正しい知識を得ることができます。(発行:扶桑社)

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取材・文/田代祐子

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