さらに、再開した不妊治療をやめたころから、キックボクシングもスタートさせて。「不妊治療にあてていた時間を運動にあてたほうがいい」という考えと、「趣味を見つけたい」という思いが相まって、不妊治療タイムをキックボクシングタイムにシフトしました。あとは、鍼に行ったり、葉酸サプリを飲んだり。もともと睡眠はけっこう取っていたので、それは変えずに過ごしました。

授かりやすい体づくりのために、コロナ禍でもヨガに励んでいました。第二子出産後も育児に体力が必須なので、ヨガは継続中。現在は逆立ちのポーズもできるように!

不妊治療中もストレスが溜まらないよう、食事制限は特にせず。大好物の香油麺など、ガッツリ“麺”メニューも堪能していました。
不安定な私を支えてくれた夫
46歳直前という高齢出産のこともあり、世間へのお知らせは出産予定日の約2ヵ月前にようやく。インスタグラムには、「私事ですが、現在妊娠しておりまして…」とダブルピースサインの写真を添えて投稿しました。
不妊治療中、精神的な面では夫の支えがありがたかったですね。不妊治療をしていたときは採卵のための自己注射でホルモンバランスが崩れて、落ち込みやすくなっていました。そんなとき、やはり一番身近で力になってくれたのは夫の存在。
そんな夫も、当初は不妊治療をしてまで第二子を授かろうとすることに肯定的ではありませんでした。「治療にお金をかけるなら、一人目の子どもに使ったほうがいいじゃないか」という考えで、いくら話し合ってもお互い平行線。結婚生活の中で一番の夫婦の危機も経験しました。でも、最終的に「私が治療費を全額出すから、治療をしたい!」と不妊治療を開始。夫も私の性格上、言い出したことは絶対に引かないとわかっていますから(笑)。
実際に不妊治療が始まったら、夫は検査などにも協力的で、しかも、不安定な精神状態の私をとてもよく支えてくれたわけです。
デリカシーのない言葉に傷つくこともしばしば
不妊治療に取り組んでいるとき、周囲には心無い言葉をかけてくる人もいました。「すでに子どもが一人いるのに、まだ欲しいの?」などと言ってくる人は、想像以上に多かったものです。「そんな言葉をかけてくる人=私をどうでもいいと思っている人だったんだ!」とわかったような気がして、不妊治療を通じて人間関係が整理できたというか、淘汰されたような感じ。
そもそも、不妊治療はお金もたくさんかかるし、私の場合は仕事との両立もしなくてはならないから、治療すること自体を悩んでいた時期もあります。そんなとき知人に悩みを打ち明けたら、「やりたいなら、やればいいじゃん!」と一言で片付けられてしまったことが。確かにそれはそうですが、もう少し思いやってくれてもいいのになと思って。それは贅沢な悩みなのかもしれませんが、当時の私は正直、心が傷つきましたね。
ラッキーなことに、中高の同級生である友人が不妊治療を経験していたので、いろいろなことを教えてくれましたし、私の悩みも熱心に聞いてくれて。それに、夫も献身的に支えてくれたし、当時のマネージャーさんも不妊治療に理解がありました。法律事務所の事務員は中高の同級生が担当してくれているのですが、温かく見守ってくれました。
そんなふうに恵まれた人間関係や環境であっても、治療中は見えない敵と戦っている感覚があって、ものすごくストレスを感じていましたね。そんななかでデリカシーのない言葉をかけられると、どうしてもイライラが増幅していきました。
「理解されなくて当たり前」と思っていたほうがラク?
当時の私は心のどこかで、「私のこの気持ちやつらい状況を相手にわかってもらえる」「多くの人たちが不妊治療に理解がある」と過信して期待しすぎてしまっていた節があります。今思えば、「不妊治療は理解されなくて当たり前」――そう思っていたほうがラクだったかもしれません。
また、私の場合は不妊治療のやめどき=ゴールを決めていませんでしたが、もしかしたら決めておいてもよかったかもしれません。というのも、金銭的な事情でそう感じざるを得ませんでした。私の不妊治療は短期間なほうではありましたが、年齢的に保険適用外で自費診療だったので、200万円はゆうに超えてしまって。いつまで続けるかわからないなか、このままいったら経済的に厳しくなっていくという不安が付きまとっていました。
結果的に、心身ともに「できることはやりきった!」という境地にいたったため、自ら休むことを宣言できましたが、もしそうじゃなかったら…。お金を心配しながら治療をダラダラと続けていたかもしれません。
第二子妊娠は45歳。これはもう、ただただ運がよかったとしか言えないです。「こうしたら、あなたも授かれるかもしれませんよ!」なんて無責任なことは絶対に言えません。
うちの実家はお寺なのですが、私自身は信仰心が特にありません。でも、第二子を妊娠・出産してから、「バチが当たらないように生きていかなきゃ!」と思うようになりました(笑)。それくらい、人生観を変えるほどの大きな出来事だったのは確かです。
前編インタビューを読む>>二度の流産を経て43歳からの挑戦!採卵を繰り返してメンタルが限界に〈弁護士・三輪記子さん妊活記〉
PROFILE●三輪記子(みわ・ふさこ)さん

1976年、京都府出身。東京大学法学部、立命館大学法科大学院卒業。2009年、司法試験8回目の受験で合格。2021年「三輪記子の法律事務所」を開設。弁護士業のほか、離婚やハラスメント、ジェンダー、遺言、相続などをテーマにセミナーやテレビなどのメディアでも活躍。現在は「newsおかえり」(朝日放送)など、レギュラー出演も多数。趣味は法律相談、筋トレ、読書、映画鑑賞、勉強、人の名前や属性を覚えること。Instagram▶@fusakodragon YouTube▶弁護士三輪記子のYouTubeチャンネル
取材・文/濱田恵理 画像提供/三輪記子さん
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