3度めの妊娠で「9週の壁」を乗り越えた!
多嚢胞性卵巣症候群の私。2度目の流産後も、排卵を促す投薬+排卵誘発の注射でタイミング法を続けました。そして約半年後に三度めの妊娠。このとき、流産を防ぐために胎嚢を確認してすぐに投薬での不育症治療を始めました。
治療の進め方はクリニックの方針によるみたいですが、私の場合は、まず、母体の免疫が胎児を攻撃することが不育の原因になっている場合に備えて、妊娠12週までタクロリムス錠(免疫抑制剤)を処方されました。この薬は私のケースでは保険適用外で、1錠約2,000円とちょっと高いのですが、流産の危険を少しでも減らせるなら!と、頑張って続けました。
他にも、血液をサラサラにするバファリン配合錠という薬を妊娠30週過ぎまで飲んでいました。
薬が効く保証はないし、またダメだったらどうしよう…と、常に不安はありました。けれど、3度めの妊娠では初期流産することもなく、無事に「妊娠9週の壁」を乗り越えることができたんです!
おなかの中ですくすく成長してくれました!
過去に2回、流産というつらい経験をしたので、妊婦検診で「順調です」と言われるたびに診察室で泣いてしまい、看護師さんに「大丈夫だよ」と励まされた妊娠期間でした。
支えてくださった病院のスタッフや家族、友人、みんなに感謝です!
2025年6月6日Instagramで出産を報告
この度、我が子を出産しましたことをご報告いたします。
母子ともに元気に生きてるよ〜!!
やっと会えたね👶🥹
出産後はバタバタの日々です😂
AI先生にお世話になりまくり🙏
大丈夫!慣れだよ!と
先輩ママたちから沢山エールをもらい
家族にサポートしてもらいながら奮闘中です。
頑張るぞー!オー!
夫と私と赤ちゃんの手。家族が増えました。
仕事と妊活の両立に悩んだ日々
約4年間の妊活中、大変だったことは、仕事との両立です。私は夫の仕事で2022年に鹿児島に移住したので、不妊治療のために仕事を調整するのが本当に難しかったです。
仕事があるときは、大体2泊3日のスケジュールで東京へ行くのですが、ロケでも生放送でも当日入りはリスクがあるので前日入りが基本。そのときに排卵日が重ならないように、また、生理がきたら5日以内に病院で検査をして薬を処方してもらわないといけなかったので、生理のタイミングを考えたり…。
通院の予測を立てて仕事を断ったものの、実際は仕事に行けたなということもあれば、絶対にこの期間は大丈夫!と思っていたら生理がズレて仕事と重なり、通院できずに1周期無駄になってしまったこともありました。
このような状況に何年もつき合ってくださった仕事の関係者のみなさまには、感謝しかありません。
「仕事より妊活を優先する」という選択は間違いではない
芸能界でお仕事をいただけるのはとてもありがたいことなのですが、仕事をしたい気持ちと、子どもが欲しい気持ちの間で揺れて、自分が何をしたいのかわからなくなることもありました。
いろいろ悩んだ中で学んだのは、「自分の人生で大切にしたいことの優先順位をつけるのは間違っていない」ということです。
芸能活動も不妊治療も中途半端になってしまいそうになったとき、妊娠には年齢のリミットがあります。「私は今、子どもが欲しい。それが最優先なんだ!」という気持ちをはっきり持つことで乗り越えることができました。
キャリアもあきらめたくないし、お母さんにもなりたい。芸能界でも産後すぐに復帰されるかたはいて、もちろん両立できたら最高なのですが、それができないことが悪いわけではない。私が100%芸能活動をできなくなることで寂しく思うファンのかたもいらっしゃるので、その気持ちはありがたく思いますし、せっかくここまで仕事をしてきたのに、もったいないと言ってくださるかたもいます。
けれど、当時は子どもが欲しいという気持ちがいちばんだったので、それに対して罪悪感を持つ必要はないのかなと思って不妊治療をがんばりました。
人生は長いし、芸能界を辞めたわけではないので、子育てが落ち着いたら、また仕事のことをゆっくり考えていきたいと思っています。
インタビュー続きを読む>>自分を守るため「妊娠」や「出産」はミュートワードに【ドーキンズ英里奈さんの妊活記/後編】
PROFILE●ドーキンズ英里奈(どーきんず えりな)さん
タレント、モデル。1992年9月29日岐阜県出身。ニュージーランド人の父親と日本人の母親の間に生まれる。2011年より活動の本拠地を東京に移し、「ズームイン!!サタデー」のキャスターをはじめ、テレビの情報番組やドラマ、ラジオ、映画などで幅広く活躍。通称「ドキンちゃん」。2020年に一般男性と結婚し、現在は鹿児島県在住。2025年5月に第一子を出産。Instagram▶erinadawkins
取材・文/岩村優子
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