なので、これは伝えたほうがいいと判断して、「私、不妊治療をしているんです」と打ち明けたんです。そうしたら、「おぉ、わかった、わかった!」と、腫れ物に触るかのような反応ではありましたが、すんなり受け入れてくれました。
私の場合は週3回くらい通院が必要で、時間指定の自己注射もしていたので、「体外受精は想像以上に大変で色々と縛りがあった」ということを実感。治療の進め方は個人差がありますが、体外受精を検討中の皆さんにひとつの体験談として、私の経験をお伝えしておきたいなと思いました。
「なんで私だけ?」から意識を変えて
自己流のタイミング法から始まって、体外受精にトライすることになった我が家の場合、私主導で妊活に励んでいて、夫の積極性は正直少なかったと思います。普段も私ひとりで通院していたし、なので「採卵っていつだっけ?」などと何食わぬ顔で聞いてくる夫に、「それ前に言ったじゃん!」と私がイライラしてしまうこともありました。
でも冷静に考えてみると、夫は私より15歳年下にもかかわらず、結婚してすぐ不妊治療に一緒に取り組んでくれているし、毎日残業して仕事を頑張ってくれているんですよね。仕事でストレスが溜まったときは、お笑い好きな夫はお笑いライブを見に行ったり、ゲームに没頭したりしたいのだろうけど、それを控えて今の生活を送ってくれている。
そのうえ、夫はひたすら私の愚痴を聞いてくれたり、私が落ち込んだら、「大丈夫だよ、自分たちのペースでやろうよ」と慰めてくれたり、夫は私にとってカウンセラー的な存在でもあって。不妊治療をするなかで、夫への感謝の気持ちを忘れてしまっていた自分にハッと気づいて、そこからは夫にちゃんと感謝しようと思ったんです。
結婚式も私主導で進めていたし、だったら「不妊治療も私主導でいいじゃないか!」と思えて。そうしたら、なんだか気がラクになりました。
そこからは、クリニックに行った日は「今日はこんな治療をしたよ〜」と夫に報告したり、服薬や自己注射はなるべく夫の目の前で行ったりして、きちんと“共有”するようにしました。そのおかげで、夫もだんだんと不妊治療を“自分事”として捉えてくれるようになったと思います。
胚盤胞に育たない!
そんな夫婦間のモヤモヤを乗り越えて、自己注射を頑張り、いよいよ初めての採卵日。採卵は局所麻酔をしてもらえるとはいえ、麻酔針を刺されるときはこれまた痛くて!でも、「少しでもたくさんの卵子を採るためだ!」と自分を鼓舞しました。
それなのに、採れた卵子は3個。「10個採れたという人の話も聞くのに、私はなぜこれだけ?」と、なんだか自己嫌悪に陥りました。さらに追い討ちをかけるように、受精卵が胚盤胞に育たないという現実が…。
「グレードが悪く移植できなかった受精卵です」
このときはもう本当にショックでした。それから二度目の採卵に臨みましたが、その受精卵も胚盤胞にならなかった。ここで私のメンタルが限界になり、不妊治療をしばらくお休みすることにしました。
採卵前までは良好な夫婦関係を築けていたのに、再びギクシャクしてしまって…。
インタビューの続きを読む>>8ヵ月間の妊活休みでリフレッシュ!「離婚」の二文字が頭をよぎったこともあったけれど〈ハナイチゴ・関谷友美さんの妊活記③〉
PROFILE●関谷友美さん
1983年11月22日、埼玉県出身。2015年にコンプライアンス小松崎さんとお笑いコンビ「ハナイチゴ」を結成。関谷さんの毒舌を活かした漫才が話題になり、『ジロジロ有吉』(TBS系)や『まいにち賞レース』(配信)などの番組に出演。趣味は海外旅行と草野球、特技はチアリーディング。日々の悲喜交交を綴った公式ブログも人気▶『ハナイチゴ関谷の日々怒怒怒!』
取材・文/濱田恵理
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