30代後半の妊活!赤ちゃんが欲しいと思ったら、すぐに専門クリニックへ【不妊治療専門医監修】
年齢が若いほうが妊娠しやすいのはどうして? 年齢が上がったら、すぐに体外受精をするべきなの?
「妊娠したい」「赤ちゃんが欲しい」「子どもが欲しい」という気持ちは同じでも、年齢によってとるべき妊活のベストプランは異なってきます。絶対妊娠したい方へ、世代別の妊娠までのベストルートのヒントをお届けします。
有名人の出産年齢まとめ
28歳 丸高愛実さん
30歳 吉田明世さん
32歳 はあちゅうさん
32歳 吉木りささん
33歳 神戸蘭子さん
35歳 安田美沙子さん
37歳 保田 圭さん
37歳 釈 由美子さん
42歳 NANAさん( MAX )
42歳 滝川クリステルさん
45歳 華原朋美さん
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年齢を重ねるほど妊娠率は低下します
年齢を重ねるほどに、妊娠できる確率が下がっていくのは、質のよい卵子が減っていくからだと考えられます。卵子は、胎児のときに一生分がつくられ、原始卵胞という未成熟な状態で卵巣の表面に蓄えられています。
つまり、女性が年齢を重ねるごとに、原始卵胞も年をとっていくわけです。老化した卵子は受精能力が低くなり、受精卵になったとしても、途中で成長が止まってしまうものや、染色体異常によって流産してしまうものがふえていきます。
妊娠と年齢には大きな関係があることを理解することが、妊活プランを立てるうえでの大切な一歩といえるでしょう。
不妊治療というと、タイミング法、人工授精、体外受精とステップアップしていくのが一般的です。けれど、本来は、原因にあわせた治療をすることが妊娠への近道。正常に排卵していて、精子も子宮に入っている人であれば、タイミング法と人工授精での妊娠率は変わりありません。
関連リンク:妊娠に年齢がなぜ関係するの?そのカギは「卵子」!
35歳からは妊娠率が急降下!
妊娠率が急降下する30代後半からの妊活は、検査で自分の体を知ることからスタート。
女性の検査にはさまざまな項目があり、1〜3カ月ほどかかります。その間に、並行して医師の指導によるタイミング法を行います。
検査の結果によって、あと数回病院指導のタイミング法をするか、人工授精、あるいは体外受精へとステップアップするかを決めます。
早めの行動で1年以内の妊娠をめざしましょう
人工授精は、洗浄・濃縮した精液を注射器で子宮内に送り込むこと。頸管粘液が少ない、精子に問題がある、フーナーテストがよくない、射精障害や勃起障害がある場合に適した治療です。
人工授精の目安は3回程度。それ以上繰り返しても妊娠に至らないことが多いため、早めに体外受精を検討しましょう。
体外受精では、排卵直前の卵子を採取し、精子と出合わせて受精卵にしてから子宮に戻します。
体外受精での採卵は大きく2つの方法に分けられます。排卵誘発剤を使って複数の卵をとる方法と、薬を使わず1〜2個の卵をとる自然周期法です。クリニックによって得意とする方法が違うので、病院選びの際にはホームページや説明会などで治療方針をあらかじめ確認しましょう。
関連りんく:体外受精ってどんな治療?治療の流れを正しく知ってトライしたい!【体外受精のキホン】
【35歳からの妊活】赤ちゃんが欲しいと思ったら、すぐに専門クリニックを受診し検査を
もし卵管閉塞(らんかんへいそく)や排卵障害、精子の数が少ないなどの不妊の原因があった場合、セルフでタイミングをとっても妊娠には至りません。
35歳からの妊活は、最初に専門クリニックでの検査を受け、医師といっしょに妊活プランを立てるのがよいでしょう。
【35歳からの妊活】夫婦で話し合い、体外受精を視野に入れた治療プランを検討したい
妻が治療をしたいと考えていても、夫は「まだ大丈夫じゃない?」ととり合ってくれない、ということも。妊活はあくまでふたりで行うもの。夫婦でしっかり話し合うことが大事です。
専門クリニックが開催する説明会やセミナーに参加するのもおすすめ。
「30代後半で妊娠しました」体験談
38歳で妊娠した、こけももさん(39歳・妊活歴4年)の体験談をお伺いしました。
OVER35!時間が惜しくていきなり体外受精
結婚してすぐ自然妊娠するも、流産してしまいました。
きっとまたすぐ!と楽観していましたが、気づけば30代後半に。あわてて不妊治療専門クリニックへ行き、体外受精にトライすることに。
治療を始めると通院回数が意外と多く、通勤途中駅のクリニックに転院しました。交通費もかかるので、通勤定期券内のクリニックで正解でした。夫はもともと病院が苦手なタイプだったので、私一人で通いました。
【こけももさんの 妊活 history】
30歳
自然妊娠するも、稽留流産
30代前半
自己流タイミング法を続けるが、妊娠にいたらず
37歳
不妊治療専門クリニックで体外受精1回
38歳
通勤途中で立ち寄れるクリニックへ転院。
体外受精2回目で妊娠
20代から子宮筋腫があり妊娠できないのではと長年、モヤモヤしていましたが、「この位置なら問題ない」とのこと。早く受診すればよかった。
●会田ドクターより
人工授精、体外受精、顕微授精のそれぞれの特徴を正しく知り、ふたりのコンディションに合った戦略を立てることが重要です。
『赤ちゃんが欲しい2020春』より
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順天堂大学医学部卒業後、同大学産科婦人科教室入局。越谷市立病院産婦人科、高崎ARTクリニック院長、加藤レディスクリニック勤務などをへて、2014年より現職。医学博士、日本産婦人科学会専門医。
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