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2024/03/04 公開
2024/03/07 更新

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それで先生にステップアップの相談をしたんです。原因がわからないままズルズルと通院だけを続けていたので、もっと正確な検査をしたほうがいいんじゃないか、タイミングではなく人工授精をと思って。それで総合病院を紹介してもらって転院することにしました。

総合病院に転院したことをきっかけに、治療にさらに本腰を入れよう!と思いましたね。レディースクリニックは家の近所でしたが、総合病院は電車で15分ほどかかります。さらに不妊外来は混んでいて、待ち時間が長かったこともあって、仕事を優先させることはやめました。先生から指定された日にきちんと通院するようにしたんです。

会社の人には不妊治療をしていることは伝えていなかったので、「体調不良」「家族の都合」など理由をつけて、午前半休をとって通院しました。連続で休みをとらないといけないこともあったので、会社の人からは「体、大丈夫?」などと心配されることも。悪いことをしているような気持ちになって、とても心苦しかったです…。

総合病院での検査で、多嚢胞性卵巣症候群が発覚

総合病院で血液検査などさらに細かく調べた結果、多嚢胞性卵巣症候群と診断されました。正直、原因が見つかってホッとしました。それで、クロミッドやレトロゾールなどの薬の服用をスタートし、人工授精の準備を始めたんです。

人工授精では通院の回数が増えるということは、SNSなどで調べてなんとなく分かっていました。でも、実際に自分がやってみると、想像以上に大変で…。設計士はお客さまと打ち合わせして、図面と引いて…と、チーム作業ではなく自己完結できる仕事。ですから自分の作業時間を変えればいいだけなので、融通はききやすいんです。

でも人工授精では2~3日に1回は通院が必要。さすがにこの治療を何回もくり返すのは、現実的に難しいだろうと感じました。先生の考えもあると思いますが、5~6回やってダメなら、体外受精を検討したほうがいいだろうと思っていました。

ついに転職を決意。土日休みで残業の少ない仕事へ

そして、このころあたりから、転職活動も開始しました。なかなか妊娠できないのは、仕事のストレスも大きいんじゃないか?と思ったんです。

転職先のポイントは、夫と同じ土日休みであること、そして残業が少ないこと、建築士の資格を活かせること。夫と一緒に休む生活を送ることで、気持ちの面でもリフレッシュして、少しでも仕事から離れたいと思いました。

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